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コンパクトクラスのポータブル電源、予算でいうと3万円以内の製品選びで迷っていませんか?選択肢が多いと、最適な製品を見つけるのは難しいものですね。今回は、異例の10msという速さで動作する無停電電源装置(UPS)機能や、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを備えた「ALLPOWERS R600」をご紹介します。
コンパクトなポータブル電源の分野で、エコフロー リバー2やBLUETTI EB3Aといった競合商品と比較しても、R600はその優れた機能と性能で存在感を表しています。「コンパクトかつ大出力でUPS機能付き」というユニークなコンセプトの製品です。
このレビューでは、R600の無停電電源装置(UPS)機能、充電能力とスピード、ソーラーパネルとの互換性、そして実際の使用環境でのパフォーマンスについて、私の実体験と共に詳細にご紹介します。また、一部のユーザーからはファンの音についての指摘がありましたが、静音バージョンが発売されたため解消されています。
数ヶ月間、この商品を日常的に使用し、その結果を公平かつ透明に報告します。各ポイントについては、図解や写真を添えて、より視覚的に理解を深めていただけるよう心掛けています。 それでも解決策が見つからない場合は、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。このレビューが製品選定の参考になれば幸いです。
※カラー:パールホワイトが静音バージョンです。
ALLPOWERS R600のフォトレビューと機能説明
アイテム名 | ALLPOWERS R600 |
型番 | R600 |
メーカー | ALLPOWERS |
価格 | 31,800円 |
容量(Wh) | 299Wh |
出力(W) | 600W(サージ1,200W) |
サイズ | 横285×高さ190×奥行き195mm 約5.8kg |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
費用対容量(1Whあたり単価) | 106.4円 |
電気の波形 | 正弦波 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:2口 DC/シガーソケット:3口 USB:2口 18W Type-C:2口 100W ワイヤレス充電 15W |
正面にアウトプットが使いやすく配置されている

フロントパネルに出力ポートが使いやすい形で配置されています。
また、コンセント・シガーソケットには防塵ソフトカバーが備え付けられており、キャンプなど砂埃がある場所でも安心して使用できる設計になっています。
では細かく見ていきましょう。

この製品のディスプレイ表示は非常にきれいで、他社製品に比べて表示項目が格段に多いです。電源ボタンはわかりやすく、軽くワンタッチで電源がONになります。

右下にはDC USBポートが揃っています。お互いに干渉しない配置も使いやすいです。USB-Aは18W、USB-Cは100Wと、それぞれ2口ずつ搭載されています。特にPD100W2口あると、机の上で使う際にとても便利ですね。

左下にはACコンセントが2口横並びになっています。この製品はコンパクトなサイズでありながら、ポート間のスペースが十分に確保されているため、使用時にストレスを感じることはありません。また、防塵用のカバーがあるため、不慮の事故の可能性が減少しています。

しっかり100V。50Hz/60Hzも選択できるため日本中どこでも安全に使用できます。
サイドは換気口とアウトプット グリーンのLEDが高級感をもたらす

向かって左側は通気口のみ。

向かって右側は通気口と入力ポートがあります。



左からACコンセント充電ポート、サーキットブレーカー、XT60ポートです。
XT60ポートはソーラーパネル充電、シガーソケット充電併用となります。


細かい部分までデザインに注意が払われています。
通気口の格子は、黒と透明グリーンが交互に配置されています。LEDライトをつけると、とても美しいグリーンに輝き、高級感が漂います。
手抜きのない製品だと感じる一つのポイントでした。
暗闇でも操作性が良いので停電でも安心


左の画像は暗闇の中でLEDライトを点灯させたもの画像。右の画像は野外で昼間にLEDライトを点灯させたものです。光線がとても強いです。部屋の照明というよりも、懐中電灯的な使い方に合っています。また、SOSライト機能も備えています。


左側は明るい室内で撮影した画像で、右側は暗闇で撮影した画像です。本当に真っ暗でも操作が可能であり、ディスプレイでバッテリーの状況も確認できます。停電の際に、この機能の恩恵を受けることでしょう。
天板と底面、背面

天板は平らで、ワイヤレス充電(15W)と収納タイプの持ち手が付いています。


ワイヤレス充電は範囲が広く、反応も良いため、机の上に置いて充電器として使うのも良いと思います。
PD100Wも備えているので机の配線周りを整理できて一石二鳥♪



底面と裏面は画像の通りです。
同梱物・取扱説明書・保証書

同梱物は以下の通りです。



AC充電ケーブルはアダプターがないタイプなので発熱がありません。持ち運びにかさばらないのもこのタイプのメリットです。収納バッグに取扱説明書も含めて収まるため、持ち運びの際にもバラバラになりません。細かいことですが便利ですね。
無停電電源装置(UPS)機能
R600はUPS機能で、停電が発生しても10ms(0.01秒)以内でバックアップ電源を提供し、デスクトップPCや冷蔵庫などのデバイスを保護します。他社ポータブル電源のUPSよりも速く、安全で、スマートな機能が搭載されています。
「ポータブル電源におけるUPS機能の違いと対応製品の紹介」という記事で瞬断スピードも記載していますが、10msで切り替わるのはこの「ALLPOWERS R600」と「ASAGAO JAPAN AS2000-JP」くらいです。
エコフローは30ms、アンカー・ブルーティ・ジャクリー(一部商品のみ)は20msとなっています。
ポータブル電源を無停電電源装置(UPS)機能としても活用したい方には強力な選択肢となるでしょう。
業界最速のUPS機能を検証 エコフロー リバー2との比較あり(動画)

ALLPOWERS R600は、停電時にPCが落ちないようにバッテリーから電力を供給する機能があります。瞬断スピードは10ms、無停電電源装置の中でも最もシンプルでコスト効率が良いとされているUPSオフライン方式です。家庭用機器やオフィス機器などの低負荷の機器には十分な性能を提供します。
UPSのインディケータはディスプレイ上部右側に小さく出ます。 以下、UPSの起動の仕方です。
- R600の電源を入れる
- ACコンセントをonにする
- 充電ケーブルを接続する
この手順で行うとUPSマークが点灯し、UPS機能が待機状態となります。
オフライン方式によるUPS機能とは?
- 瞬断スピードは10ms
- 通常時は電力を直接供給し、バッテリーは充電状態に保たれる
- 電力供給に問題が発生した場合、自動的にバッテリーから電力が供給される
- 電源のノイズや電圧変動に対する保護は限定的
- 価格が安く、低負荷の家庭用機器やオフィス機器には十分な性能を提供する

動画では、PCと商用電源の間にALLPOWERS R600を接続し、停電時にPCが落ちないかを確認しました。
検証手順は以下の通りです。
その結果、R600の瞬断スピードは10msなので、電力遮断が起きてもPCが落ちないことが確認できました。比較対象のエコフロー リバー2でも同様の検証を行い、両者とも停電に対して有効であることがわかりました。
結論としては、ALLPOWERS R600を普段からACコンセントと電源供給を守りたい機器の間に挟んでおくことで、不意の停電などの電力トラブルに対応することができます。
また、PC程度の出力(100Wくらい)では静音であるため、日常的に使用しても不快に感じることはありません。しかし、外気温が高い場合は、少しの出力でもバッテリー内部の温度が上がりファンが回りやすくなります。
充電ユニットの強力さ
ALLPOWERS R600は、壁のコンセントから最大400Wで充電できます。容量が299Whなので1時間かからずにフル充電できるスピードです。
「業界最速クラスの充電スピード」と謳っているエコフロー リバー2が最大360W。比べてみると、R600の持つ充電能力が優れていることがわかります。
また、状況に応じて使い分けることのできる3つの充電モード(静音・普通・急速モード)を備えています。ファンの検証は4時間ほどかけて行っています。長時間充電した上で、騒音レベルを計測しています。
静音時は平均31.8dBで、ほぼ無音状態です。急速充電モードで最も騒音レベルが高い時は平均46.8dBでした。書店の店内程度と言われる50dBに近いレベルです。


また、このファンの音は常に鳴っているわけではありません。約5分に1回、30秒程度しか鳴りません。
内部の熱量に応じてファンが作動すると思われるため、夏場などはファンの回転時間が長くなることが予想されます。AC充電ケーブルにACアダプターがないタイプは、内部で熱が発生するため、ファンが回転してしまいます。これは、アダプターが熱を持つということとトレードオフの関係にあります。
以下がバッテリーを空にしてから100Wで充電した結果です。



充電してみると、容量が410Whありました。カタログ値は299Whです。実際に使える容量をカタログ値にしている可能性がありますが、この製品は良心的なものであると思われます。ほとんどのポータブル電源は、カタログ値の80%程度しか取り出すことができません。
高性能!ソーラーパネル充電が最大300W(60V)

300Wのソーラーパネル入力でR600を最速1.5時間で充電できます。
バッテリー容量299Whの製品に300W(12V-60V/12A)入力があることにびっくりしています。ソーラーパネル発電での充電を非常に重視している表れだと思います。
天候の良い季節であれば、ベランダや庭でソーラーパネル充電するだけでノートPCの電力を維持できてしまいます。例えば、朝からR600で給電しながらPC作業をして、お昼休みにソーラーパネルで充電。そして午後の仕事始めにはR600がフル充電されている。夜までのバッテリーは十分です!
注意点としては、「12V-60V/12A」の部分です。これは300W(12V-60V/12A)の意味で、電圧は60ボルトまで、電流は12アンペアまで受け入れることができます。
つまり、電流が12アンペアまでなので、300Wで発電するには、25V以上の電圧を持つソーラーパネルを使用する必要があります。例えば、100Wソーラーパネルを2枚使う場合は直列で繋ぐと効率よく充電できます。
ソーラーパネルの直列と並列に関してのガイドを作成していますので、興味のある方はご覧になってください。
300Wでの発電力をフルに活用する場合は、「ALLPOWERS AP400(36V/11A)」が対応製品です。
「ALLPOWERS AP400(36V/11A)」は高額なので、ポータブル電源の価格を考えると「ALLPOWERS SP200(20V/10A)」がR600に最適な製品です。

ベランダや車のボンネットなど固定したい場合は、フレキシブルタイプをおすすめします。検証したところ70~80Wで充電することができました。3時間ちょっとでフル充電可能なスピードです。
100W・200Wのソーラーパネルでベランダ発電してみました

ALLPOWERS製のソーラーパネルを所有していない場合、他社製品を接続することができます。
R600には「XT60-MC4ケーブル」が付属しています。このケーブルを使って、XT60(黄色いポート)をR600に差し込み、MC4(二つの口を持つもの)をソーラーパネルと接続します。
ソーラーパネルの接続形式がMC4であれば、他社製品でも形状的に接続が可能です。接続方法に不安点がある方は、ポータブル電源とソーラーパネル接続方法のガイドを作成しましたので参考にしてください。
次に、電流と電圧をチェックして、ソーラーパネルの発電能力がポータブル電源の範囲内に収まるかどうかを確認しましょう。範囲内であれば、システム的にも問題ありません。
R600の場合、ソーラーパネルの接続範囲は「12V-60V/12A」となります。

上記の画像はR600のアプリ画面です。ソーラー入力が183Wと表示されています。BougeRV製200Wソーラーパネルと接続しています。この発電量であれば、2時間以内にフル充電状態になります。
ソーラーパネル充電しながらAC・DC出力も可能


R600は、ソーラーパネルから充電しながら、ACコンセントやUSBへ電力を供給できます。これは当たり前のことのように聞こえますが、意外とできないポータブル電源が多い機能です。
R600は、ソーラーパネルから発電した電力を出力に回し、余剰分をバッテリーに蓄積するシステム。バッテリーを介さないパススルー充電になります。
ソーラーパネル充電時のパススルーの仕組みについて

ポータブル電源が満充電の状態で、
- 使用している機器の出力W数が ソーラーパネル発電のW数(最大 300W)以下、または同じである場合、PV 入力の電力がバッテリーを介さず、出力中の電気製品に給電されます。
- 使用している機器の出力W数がソーラーパネル発電のW数(最大300W)を超える場合、PV入力から直接給電される電力とポータブル電源のバッテリーからの電力が給電されます。
どちらのパターンでもソーラーパネルの電流は接続している機器にバッテリーを介さず(パススルー)に供給されます。電力供給する機器の使用電力を上回るソーラーパネルがあれば、全くバッテリーにダメージのない状態が作れますね。
シガーソケット充電しながらドライヤーを使ってみました
R600はシガーソケットから充電する場合、バッテリーへどのくらいのスピードで給電できるのか?シガーソケット充電中にDC出力やAC出力ができるのか?ということを検証しました。
検証の結果は以下の通りです。

この検証結果から以下のような利用方法が考えられます。
オールパワーズ R600でシガーソケット充電しながらACとDCで出力する検証を行いました。
検証内容は、オールパワーズのR600がシガーソケットから充電する場合、バッテリーへどのくらいのスピードで給電できるのか、シガーソケット充電中にDC出力やAC出力ができるのかについてです。
検証の結果、シガーソケット充電しながらDC出力、AC出力も可能であることが確認できました。
バッテリーが空になっても3時間クルマを走らせればフル充電でき、停電対策の一つとしてクルマを所有している方にとっては考慮してもよい方法だと思います。
実際に家電を使っている様子
出力600Wのポータブル電源で使用できる家電について紹介します。
電子レンジや電気ケトルは使用できませんが、ドライヤー(前項で動画を掲載しています)や車載用の電気ケトル、電気毛布、ポータブル冷蔵庫、扇風機、IHクッキングヒーターなど、ある程度の家電が使用できます。
この項目は少しずつコンテンツが追加されていく予定です。車中泊旅行で実際に使用して、レポートをお届けします。
車載電気ケトル

一般的な家庭用電気ケトルは、約1,200Wの出力が必要です。電気ケトルに対応するポータブル電源は、ほとんどが10万円以上の値段になります。
しかし、車載電気ケトルであれば、シガーソケットのあるポータブル電源を使用すれば、必ず使うことができます。デメリットは、出力が低いためにお湯が沸くまでに時間がかかることです。逆にそこさえ、問題だと思わなければとても良い活用法です。
実際に、R600を使用して、コーヒーを飲むために180mlのお湯を沸かしたところ、15分ほどで沸かすことができました。この電気ケトルは消費電力が80Wなので、1杯分のコーヒーを作るためには約20Whの電力が必要です。
R600なら、約15回分のコーヒーを作ることができます。
ポータブル冷蔵庫

BougeRV 車載冷蔵庫 Large 29L 【CRPRO30】を購入したので、R600で動かしてみました。この製品は、マイナス22℃まで冷やすことが可能で、冷凍食品や飲料を凍った状態で保存できます。
R600のバッテリー容量は299Whで、シガーソケットを利用すれば約12時間、コンセントを利用すれば約8時間の使用が可能です。

また、ソーラーパネルからの発電を用いて車載冷蔵庫に電力を供給することもできます。

この際、電力をバッテリーを介さずに直接供給するパススルー機能を備えたR600の利点が際立ちます。例えば、エコフロー リバー2では、ソーラーパネルからの発電を利用する場合でも電力はバッテリーを経由するため、バッテリーの劣化が進む可能性があります。同じ価格帯の製品でも、このように細かな機能が異なることを理解することは重要ですね。
実際にソーラーパネル発電しながら車載冷蔵庫を使っている様子です。ソーラーパネル発電が48W、冷蔵庫の消費電力が28Wなので、20Wがバッテリーに充電されています。28Wがバッテリーを通らずに車載冷蔵庫に送られています。そして、余った20Wがバッテリーに蓄電されます。

参考記事:車載冷凍冷蔵庫をアウトドアで使いたい ポータブル電源は何Wh必要?
IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターが使えると調理の幅が広がります。焼くことは向いていません。しかし、お湯を沸かしたり、鍋をしたり、ラーメンなどの汁物を作ったりといったことには向いています。ALLPOWERS R600は出力600Wです。IHクッキングヒーターが500Wまで使用できます。
今回は、ラーメンを作る過程の中で以下のような点を明らかにしました。
出力600WのR600でIHクッキングヒーターをどの程度使用できるか、どの程度の電力容量を必要とするか、ファンの音の大きさなどについてみていきたいと思います。 また、お湯を沸かす速度も測定できるため、電気ケトルと置き換え可能かどうかの判断材料になると思われます。
今回、使用するIHクッキングヒーターはドリテック製品です。
この製品は、ポータブル電源の出力に合わせて、火力を10段階で切り替えることができます。そして、最大1,000Wの出力が可能ですが、今回は500W出力で使用します。
500ミリリットルを沸かすのにかかる時間を家庭用電気ケトルや車載電気ケトルを使用したパターンとも比較したのが以下の表です。

R600とIHクッキングヒーターの組み合わせで500ml沸かすのに8分程度かかりました。使用する調理器具によっても差が出てくると思います。IHなのでステンレスの素材によっても熱伝導率が変わってきます。
消費した電力は84Wh程度。R600だと3回作ることができます。84Whというのは200Wソーラーパネルであれば、40分ほどで補充できる電力です。
出力の大きいポータブル電源ではなくてもコーヒーを淹れたり、ちょっとした調理もできることがわかりました。車中泊旅行やキャンプ、停電時の電力バックアップとしても心強い存在だと思います。
検証の様子を動画にしましたので、興味のある方は参考にしてください。
小型ポータブル電源の人気製品 BLUETTI・EcoFlowと比べてみましょう

製品名 | 価格 | 容量 | 出力 | UPS | AC入力 | PV入力 | 他にはない強み |
R600 | 31,800 | 299Wh | 600W | 10ms | 400W | 300W | UPS機能の切り替え速度(10ms)が業界最速 |
EB3A | 39,800 | 268Wh | 600W | 20ms | 430W | 200W | 電力リフトで最大1,200W出力 |
RIVER 2 | 29,900 | 256Wh | 300W | 30ms | 360W | 110W | TUV認証を取得(非常に頑丈) |
RIVER 2 Max | 64,900 | 512Wh | 500W | 30ms | 660W | 200W | 電力リフトで最大750W出力 |
海外でも、BLUETTI EB3AやEcoFlow RIVER 2と比較されることが多いため、この2製品を比較対象として考えてみましょう。さらに多くの製品と比べて選びたいときは、管理人が実際に使用して評価したポータブル電源ランキングをご覧になってください。
ALLPOWERS R600とBLUETTI EB3Aの比較

この2つの製品は性能が非常に近いため、必要な機能を持つ方を選択すると良いでしょう。家電の使用にあたって、1,200Wまでのものを使用したい場合は、BLUETTI EB3Aがおすすめです。ただし、家電の電圧を下げて使用するため、完全な形では使えません。ドライヤーの使用に関してはどちらも同じレベルで活用できます。
600W以上の家電を使用しない場合は、R600の方が基本スペックが高いため、おすすめできます。UPS機能やソーラーパネル充電、PD出力ポート数などについては、R600の性能が上回っています。
また、R600の方が作りがしっかりしています。EB3Aは少しプラッキーなので、好まない方もいるかもしれません。
ALLPOWERS R600とエコフロー リバー2シリーズの比較

「エコフロー リバー 2」と「リバー 2 マックス」を比較対象とします。
直接のライバル製品はリバー2ですが、R600が上位カテゴリーの「リバー 2 マックス」よりも性能が高い項目があるため、掲載しています。
RIVER 2シリーズは、高い安全基準をクリアし、TÜV Rheinland(テュフ・ラインランド)からポータブル電源業界では初となる安全認証を取得しました。この製品は、非常に頑丈で厳しい環境に強いものになっています。コンパクトで軽量なため、アクティブに様々な場所へ持ち運ぶことができます。
リバー2は、コンセントでの充電は R600とほぼ同等ですが、ソーラーパネルでの充電はかなり劣ります。また、USB-A/C ともに少し供給電力が低いですね。シガーソケットでの走行充電はリバー2が優れています。入力電流を調節できるためヒューズが飛ぶ心配がありません。
製品の設計思想がかなり異なるため、単純なスペック比較は意味がありませんが、まあまあの差があります。サイズが異なるため、仕方がありませんね。家庭で据え置き用途に選ぶ場合は、R600がおすすめです。アクティブに使いたい場合は、リバー2が相応しいでしょう。
細かい点ですが、コンセントなどの配置も使い続けていくうちに気になることがあります。この点において、R600は優れています。



コンセントが2口あり、両方を使用するときに縦に並んでいると、アダプターや家電が干渉してしまいます。横に並んで、ある程度の間隔が空いていると使いやすいですね。
顧客満足度・評判:ファンがうるさいとの評価が多数
日本でもレビューが集まってきましたので、まとめて紹介していきたいと思います。デメリットですと、「ファンがうるさい」というレビューが多いですね。パワーバンクスのYouTubeコメント欄でもファンの騒音についてコメントをいただいています。
管理人は、さまざまなポータブル電源を扱ってきて、特段うるさいと感じませんでした。ACアダプターがないタイプは、バッテリー内部で熱処理するのでファンが回りやすい傾向があります。しかし、実際に購入者がレビューしていることなので有益な情報だと思います。
2023年7月に「静音バージョン ALLPOWERS R600」が発売されました。カラーがパールホワイトになり、無音に近くなったとのこと。ユーザーの不満をしっかり修正していることは信頼に値すると思っています。
画像参照:ALLPOWERS公式サイト
待望の小型のR600をついに手にしました。というのは、一度、本機を入手したのですが、全く充電できず、サポートセンターに相談したのです。私の感激したのは、すぐに対応してくれて、交換品が届きました。さすがに、液晶画面やライトが点灯したのはうれしかったです。素早い対応ありがとうございました。
小型で軽い、使い方も簡単で、使いたい時に直ぐに使えそうです。 充電速度が速いけど、ファンの音が確かにうるさいです。 静音モードを設定すると、充電速度が遅くなります。
高出力なのにコンパクトで低価格。充電速度がとても早く、ドライヤー等ワット数が大きな物も使うことが出来るので嬉しいです。
UPSモード時に冷却のために定期的にファンが駆動するが、この音が不必要に耳に触る。ファンが回ること自体は文句はない(電気を流せば発熱するものだし、専門のUPS装置だってファン駆動冷却のものは多くある)のだが、その回り方には問題がある。
最近、キャンプやアウトドアで使用するためにこのR600を購入しました。この製品は価格に対して本当に高品質で、スマホの充電、PCやその他のポータブルデバイスの使用に十分な性能を持っています。また、トラックのバッテリーを使い果たさずに、ポータブルファン、ポータブルクーラー、小型調理器具など、AC電源が必要なものを使用できるポータブル電源が欲しかったのですが、この製品は3日間連続で使用することができました。
ALLPOWERS公式サイト
長所と短所
ALLPOWERS R600は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、600W出力、1時間の高速充電、最大60Vまでの300Wソーラー入力、そしてアプリ制御を含む素晴らしい機能を誇っています。
シンプルなデザインには、ハイコントラストで鮮明なディスプレイを搭載。軽量で持ち運びに便利です。小型ポータブル電源で最高クラスの性能。
特筆すべきは、瞬断スピード10msという高性能なUPS(無停電電源装置)機能です。このスピードを持つポータブル電源は、現状ほとんど存在しません。
ライバルは、エコフロー リバー2、BLUETTI EB3Aとなるでしょう。それぞれ良い製品ですが、基本スペックはALLPOWERS R600が上回っています。
まとめ:小型ポータブル電源では最上級のスペック

2010年に起業したALLPOWERSは、世界的な電源ソリューションとポータブル電源デバイスの開発に重点を置いたグリーンエネルギーブランドです。北米・ヨーロッパ、特にドイツやオランダでは電力ホームバックアップ分野でBLUETTIやZendureとしのぎを削っています。
2023年から日本で子会社「ALLPOWERS株式会社」を設立。アフターサービスやメンテナンス体制を整え、ポータブル電源とソーラーパネルのメーカーとして、日本で「ALLPOWERS」というブランドの立ち上げに全力で取り組んでいます。
ALLPOWERS R600は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しており、最大60Vまでの300Wソーラー入力に対応しています。充電も1時間で完了するので、急な災害時にも適応可能。充電スピードを調整できるので、バッテリーを労りながら充電できます。
シンプルなデザインであり、持ち運びにも便利です。また、高性能なUPS(無停電電源装置)機能を持っており、瞬断スピード10msで安心して使用できます。製品保証期間は5年です。
この製品は、非常に基本性能が高く、アウトドアから災害対策、日常的な使用まで幅広い用途に対応することができる優れています。パワーバンクスの詳細なレビューとテスト結果が、皆様の製品選定に役立てば幸いです。疑問点がある場合は、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。
※カラー:パールホワイトが静音バージョンです。
パワーバンクスでは、このR600の上位機種である「ALLPOWERS R3500」の実機レビューも掲載しています。家中の電力全てをバックアップできる業界最大のバッテリー容量拡張性を持つポータブル電源です。
→ ALLPOWERS R3500:電力節約×コストパフォーマンス最強!スマートホーム・オフグリッド生活が快適に進化
よくある質問
- ALLPOWERS社の会社概要は?
-
ALLPOWERSは、グリーンエネルギー分野で世界的に躍進している企業です。北米はもちろんのこと、サステナビリティに意識の高いドイツやポーランドでも高い評価を受けている。
ALLPOWERSは、持続可能なエネルギーを誰にでもアクセスできるようにすることを約束しています。炭素フットプリントを減らし、エネルギー料金を節約できる費用効果の高いソリューションを提供することを目指しています。 - ALLPOWERS日本支社はどこ?
-
住所:〒194-0003 東京都町田市小川3丁目9-3
お問い合わせ窓口:https://allpowers.jp/pages/contact
私の知りたい情報満載のレビュー記事ありがとうございます。
非常に細かいことですが、PV入力しながらパススルー出力している場合、ポータブル電源が満充電になってしまったらどのような挙動をするのでしょうか?
①ポータブル電源へ充電は止まると思いますが、出力中の機器へはPV入力されたものがバッテリーを介さず使われる。
②ポータブル電源への満充電時、PV入力の電力カットと同時にバッテリーからの普通の出力になってしまう。
理想と希望は間違いなく①なんですが、もしご存知でしたら教えていただきたいです。
それにしてもPV入力のパススルー出力というバッテリー負荷がほぼないと思われる素晴らしいつくりですね。他メーカーにも是非取り入れてもらいたいです。
私事ですが電気代の大幅値上げに対応するために少しでも商用電源に頼らない生活を模索中なので個人的にはもっと容量の大きい電源が理想なんですが、仕様が素晴らしいので欲しくなってしまいました。
anf様、コメントありがとうございます!
「PV入力しながらパススルー出力している場合、ポータブル電源が満充電になってしまった場合の電力供給源」についてですね。
バッテリー寿命に関わる重要なポイントなのですが、記述できずに申し訳ありません。
天候が悪い日が続いてソーラーパネルの検証がほとんどできていないもので。
管理人の理解としては「①」なのではないかと。
仕組みがAC出力と同じであれば、バッテリーを介さずにアウトプットすると思います。
しかし、正確を期するALLPOWERSに聞いてみます。
今年の夏も電力が逼迫すると政府が宣言してますので、今のうちに自衛したいところですよね。
電気代もとても高くなりました。うちも少しずつ商用電源の利用を減らしています。
ALLPOWERSさんが土日はお休みなので、お返事は平日になってしまうと思います。
少々お待ちください。よろしくお願いいたします♪
anf様
お待たせいたしました。
ALLPOWERSさんから回答がありましたので下記に転載いたします。
ソーラーパネル充電時のパススルーの仕組みについて。
「ポータブル電源が満充電の状態で、
①出力のW数はPV充電のW数(最大300W)より低い、あるいは同じの場合、PV入力の電力がバッテリーを介さず出力中の電気製品に給電します。
②出力のW数はPV充電のW数(最大300W)より高いの場合、
PV入力の電力(バッテリーを介さず)とバッテリーが同時に出力中の電気製品に給電します。」
どちらのパターンでもソーラーパネルの電流は接続している機器にバッテリーを介さずに供給されます。
電力供給する機器の使用電力を上回るソーラーパネルがあれば、全くバッテリーにダメージのない状態が作れますね。
記事内にも追記しました:ソーラーパネル充電時のパススルーの仕組みについて
素晴らしい質問をありがとうございました!
やはり素晴らしい仕様のポータブル電源ですね!
この構造でもっと容量の大きい電源を製造すれば、工事が必要な大掛かりな家庭用蓄電池を導入しなくても、もっと手軽にバッテリー負荷が限りなく少ないソーラー発電システムを構築できる時代がきますね。
同社のR4000も同じ構造なら私の理想のポータブル電源なんですが、、、まあそんな都合のいい話はないですよね。
今後のALLPOWERES製の電源に期待が高まってしまいました。
わざわざメーカーにお問い合わせ頂きありがとうございます。
催促した形になってしまい申し訳ありませんでした。
R4000についても聞いてみますね。
また、お気軽にコメントしてください♪