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停電時・キャンプなどコンセントがないシチュエーションで家電が使いたい!でも出来れば予算を抑えたい!という要望をお持ちの方におすすめの製品「BALDR PIONEER1500」の実機レビューです。
ビックカメラで取り扱いがあるため知名度・信頼度が増してきたTogoPower株式会社。ポータブル電源業界は中国企業が多く会社概要も分からなかったり、そもそも製品情報が正しいのかが疑問のメーカーもあります。
その点、TogoPower株式会社は身元がしっかりしています。テスラのバッテリーエンジニアを集めてリチウムイオン電池の応用製品開発を14年行う。
2019年にドイツの上場発電機企業UnitedPowerとパートナーシップを結び、ロサンゼルスで会社設立。アメリカに本社を置き、日本では埼玉県吉川市に拠点を作りカスタマーサービスを行っています。

参考:TogoPower本社(322 Paseo Tesoro, Walnut, CA 91789)
アメリカでは発電機も製造していて、Amazonだけでなくウォルマートの実店舗でも販売している信頼あるブランドです。TogoPower株式会社にはTogoPowerとBALDRブランドがあり、今回はBALDRブランドのPIONEER1500をご紹介します。
アメリカの工具のような特徴あるデザイン。キャンプ場だと不思議に映えるカラーリング♪この製品のメリットは「操作がわかりやすいこと」。さまざまなポータブル電源を触ってきましたがTogoPowerとBALDRが一番使いやすいです。持ち手の部分にあるLEDライトも停電時に大活躍。ポートが全てカバーで保護され、USBが全て急速充電なのも便利。
この記事は、「BALDR PIONEER1500のスペックと機能紹介」「Jackeryなど他社製品との比較」「お湯を沸かしてみよう!」「ドライヤーを使ってみよう!」といった内容になっています。
BALDR PIONEER1500のスペックと機能紹介

アイテム名 | BALDR ポータブル電源 大容量 1500W/1328Wh |
型番 | PIONEER1500 |
メーカー | BALDR |
価格 | 149,980円 |
容量(Wh) | 1,328Wh |
出力(W) | 1,500W |
サイズ | 横350×高さ265×奥行き240mm 約14.3kg |
バッテリー | リチウムイオン |
費用対容量(1Whあたり単価) | 112.9円 |
電気の波形 | 正弦波 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:3口 DC/シガーソケット:3口 USB:2口 Type-C:2口 |
外観・ファンの位置






入出力ポートは前面に集中しています。詳細は事項で説明します。
特徴的なのは左側面に大きめのファンが2つ設置されています。
充電時や高出力家電を使用時に稼働します。
とても強力で騒音レベルは60dB程度。家電を使っている時は家電の音で打ち消されるのですが、充電時はちょっと気になるかもしれません。
持ち手部分にLEDライト(1W)があります。
持ち手を動かすことにより角度が変えられるので便利!


画像中心にある矢印を動かすとライトを点灯した場合と消した場合が比較できます。
安全性に関して

外装は、米国Undewriters Laboratories社が定めるUL94規格でV-0グレードの難燃ABS素材を使用しています。
特徴としては、自己消火性を持ち、グレード的には5段階で2番目に高い。
もしも発火したとしても周囲に炎が広がらない可能性が高まります。
年に数回はリチウムイオン電池で火災事故が起きていますので、できる限り安全性を考えられているものを選んでください。
参考記事:ポータブル電源の火災事件・爆発・危険事象のニュースをまとめています
その他、PSE、UN38.3、RoHS、FCC、ULなどの基準に準拠し、熱をすばやく放散できる2つのヒートシンク(ファン)を内蔵。
BMS(バッテリーマネージメントシステム)も最新のものを搭載。電圧や温度を適切に管理し、過充電、過電圧、過電流、短絡などを防ぎます。
各ポートの説明

主電源は軽く押すだけでOKなタイプ。
主電源を入れた後は使いたいポートの電源を入れます。面倒に感じるかもしれませんが、省エネルギー効果があるので良い機能です。
電源を落とすときは主電源を切るだけで完了。




では、各ポートを見ていきましょう。
各ポートにカバーがついている点が特徴的です。簡易な防塵・防滴効果あり。
素材の使い分けもされていてよく考えられていますね。
左上に入力ポートが2つ。DC7909端子とアンダーソンコネクタ。アンダーソンコネクタ型ジャックを持っているソーラーパネルと接続できます。ソーラーパネルでは最大600W(12V-60V)で充電可能。
本製品にソーラーパネル用ケーブルは付属しません。ソーラーパネルを使う場合はご注意ください。
USB出力は、USB-A型QC3.0高速充電(合計36W)とType-C PD60Wがそれぞれ2口ずつです。ポートが干渉しないで使いやすい配置になっています。欲を言えばPD100Wが良かったかな。
ACコンセントは安心の100V

どんな家電も安心して使えるAC100Vです。
AnkerやBLUETTIなどですと110Vの製品も多いので、しっかり日本仕様にしてあるのは好印象。
出力は1,500Wなので、ご家庭のコンセントと全く同じように使うことができます。
視認性良く、状態を確認しやすいディスプレイ

情報が過不足なく表示されていて、機械が苦手な方にもわかりやすいディスプレイ。
アイロンを使いながら充電している時の表示です。アイロンの消費電力が600W以上あるのでマイナスになってしまってますね。
ACコンセントからの充電は240Wで行われます。高速充電が売りの製品が多いですが、ゆっくり充電した方が電池には優しいと言われています。ファンも強力ですし、安全性に配慮した充電スピードだと感じます。
バッテリーが空の状態から5.5時間で満充電になります。Jackeryの同クラス製品よりは早いです。
BALDR PIONEER1500のサイズ感



コーラのペットボトルと比べてみました。
横35.0cm×高さ26.5cm×奥行き24.0cm、約14.3kg
14kgとなかなかの重量ですが、管理人(女性)でも片手で運搬できます。


BALDR PIONEER500と比較してみました。
BALDR PIONEER500は461Whで、BALDR PIONEER1500の1/3の容量。
しかし、サイズ自体はそこまで差がありません。
参考記事:BALDR PIONEER500 アメリカ企業発 いいとこ取りのポータブル電源 | 実機レビュー
総じて、容量の割にはコンパクトな造りだと感じます。
同梱物



BALDR PIONEER1500の同梱物は、充電用ケーブル、シガーソケットケーブル、説明書、グリーティングカード、保証書です。
説明書はわかりやすい日本語で作られています。
参考:TogoPower・BALDR製品取り扱い説明書(公式サイト)

化粧箱もかわいいイラストが入っています。
さらに頑丈な外箱に守られて送られてきます。
Jackeryなど他社製品との比較
性能が近くてとても売れている「Jackery」と容量が近いリン酸鉄リチウム電池搭載の「Zendure SuperBasePro 1500」と比較をしてみます。
ブランド | 価格 | 容量 | 出力 | サイズ | 1Wh単価 | 充電時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
BALDR | 149,980円 (実売133,000円) | 1,328Wh | 1,500W | 横35.0×高さ26.5×奥行き24.0cm 14.4kg | 112.9円 (100.2円) | 5.5時間 |
Jackery | 179,800円 | 1,534Wh | 1,800W | 横35.5×高さ25.3×奥行き26.5cm 16kg | 117.2円 | 7.5時間 |
Zendure | 224,000円 | 1,440Wh | 2,000W | 横44.6x高さ35.2x奥行き27.6cm 18.8kg | 155.6円 | 2時間 |
各要素、若干揃ってないのですが他社製品と比較しないと立ち位置が見えにくいので。価格はBALDRがお買い得。だいたいクーポンが出ていて133,000円が売値になっています。
Jackeryはなかなかセールになりませんが、年に数回15万円程度になります。
Zendureはリン酸鉄リチウムイオン電池を使っていて、アプリ制御のレベル(遠隔操作など)も高いため高額に。
基本的に出力は1,500W以上あればご家庭のコンセントと同じ条件になります。
BALDRとJackeryの差は、充電スピード、LEDライトの有無(BALDRあり・Jackeryなし)。
参考記事:ZENDURE SuperBase Pro実機レビュー 無駄を削ぎ落とした禅を感じさせる美しいデザイン
ポータブル電源でお湯を沸かしてみよう!

本当に家電が使えるのかな?ということで検証を行います。
ポータブル電源を使いたい理由で一番と言ってもいい「コンセントがないところでお湯を沸かしたい」。
IHクッキングヒーター、電子レンジ、電気ケトルを使って500mlのお水を沸騰させました。
かかった時間はほぼ同じ。なぜかおうちのコンセントより早く沸きました。
数日に分けて検証を行なっているので誤差だと思います(気温や水温のため)。
調理することを考えるとIHクッキングヒーターが一番バランスが良いですね。
ドライヤーを使ってみよう!
コンセントがないところでもドライヤーが使いたい!
停電時やキャンプ、車中泊などのシチュエーションでも1,500Wクラスのポータブル電源があれば、普通にドライヤーも使えます。
特に冬場の停電時にはとても助かると思います。
東日本大地震の時は3月とはいえとても寒い日が続き、やっとのことでお風呂に入れても髪を乾かす方法に悩んだものです。
使用したドライヤーは、「SALANIA(サロニア) スピーディーイオンドライヤー」です。
髪が乾くのが早いので使用時間が短くすむ省エネドライヤー。サロニアの風量調節は、TURBO(強い温風)・SET(やや強い温風)・COOL(冷風)の3段階。TURBO(強い温風)の時に最大1200W(カタログ値)の電力を使用します。
結論としては、TURBO(強い温風)モードまでご家庭のコンセントと同じようにドライヤーが使えます。TURBO(強い温風)は1,200Wなので1時間ちょっとでバッテリーは空になります。
10分くらい髪を乾かすなら200Whほどの電力消費で済みますので、余った分でお湯を沸かしたり、スマホの充電をする余裕があります。
実際に動かしてみた動画を作りましたので興味のある方はご覧ください。
動画を再生すると音が鳴りますのでご注意ください
まとめ:コスパに優れた質実剛健モデル
出来れば予算を抑えつつも、停電時・キャンプなどコンセントがないシチュエーションで家電が使える環境を作りたい!そのような目的であれば、「BALDR PIONEER1500」はぴったりの製品だと思います。
実売13万円台で家電がフルに使える製品も数少ないです。
ここのところ天候が悪く実証ができていませんがソーラーパネルとの組み合わせが抜群!BALDRのソーラーパネルは100Wクラスでは最も高く評価されています。防塵カバーが付いているのもポイントが高いですね。ポータブル電源は精密機器なので、あらかじめ考慮されているのは心強い。
飛び抜けて尖った機能はありませんが、安定感のある使いやすさに特化したポータブル電源です。高齢の方にも安心してプレゼントできる、非常時にも慌てることなく使える人に優しいポータブル電源と言えましょう。
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