

2023年、エコフローやアンカーなどポータブル電源のメジャーブランドから、話題の車載冷蔵庫が発売されました。
これらは、ポータブル電源開発で培った技術を惜しみなく投入した、素晴らしい製品です。
ただし、10万円以上とかなり高額なので、比較して長所と短所を確認したいと思いますよね。
ポータブル冷蔵庫市場は比較的大きく、様々なメーカーから販売されています。
本記事では、4つの異なる特徴を持つ車載冷蔵庫を比較し、あなたの適切な選択を手助けします。
今回比較する製品には、ソーラーパネルで充電できることを売りにしている、世界初の製氷機能付き、日本メーカーの汎用的な車載冷蔵庫、そしてアメリカで評価されている質実剛健なアイテムが含まれています。
アウトドアを中心に、トラック運転手の方や車中泊、家庭での使用、さらに停電などの災害時の利用も想定した読者の皆さんに向けて記述しています。
それでは、さっそく各製品の特徴と機能的価値を比較していきましょう。
ポータブル冷蔵庫 4製品の短評
項目 | エコフロー | アンカー | アイリス | BougeRV |
---|---|---|---|---|
価格 | 124,300円 | 109,900円 | 50,347円 | 43,980円 |
容量(L) | 38 | 43 | 40 | 45 |
外形寸法(cm) | 77.6 × 38.5 × 44.5 | 73.2 x 43.0 x 48.7 | 61.5 × 39 × 48 | 71.1 × 46 × 50.6 |
重量(kg) | 23.3kg | 24kg | 14kg | 19.2kg |
ソーラー入力 | ||||
入る350ml缶数 | 60本 | 52本 | 66本 | 66本 |
アプリ対応 | ||||
バッテリー内蔵機能 | 別売り | 同梱物 | 別売り |
2023年のポータブル冷蔵庫市場で最も注目を集めているEcoFlow Glacierを中心に、同じクラスの4製品を比較検討していきます。
- EcoFlow Glacier(公式サイト)
- Anker EverFrost Powered Cooler 40(公式サイト)
- アイリスオーヤマ40L(公式サイト)
- BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫(公式サイト)
選定基準は、容量的に近い製品を選び、家庭用冷蔵庫と同じように容量別で考察します。
また、OEM製品ではなく自社開発に重きを置きました。
アイリスオーヤマ製品については自社開発か確証が得られませんが、その他の選定基準を満たしています。
北米市場で長年ポータブル冷蔵庫を提供しているBougeRV、家庭用冷蔵庫をはじめとする家電製品の実績を持つアイリスオーヤマ、そして日本全国に直営店を持ち、優れたカスタマーサービスで知られるAnkerを比較対象としました。
それでは、EcoFlow Glacier, Anker EverFrost Powered Cooler 40,アイリスオーヤマ40L,BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫の4つのポータブル冷蔵庫の特徴と性能を詳しく見ていきましょう。
EcoFlow Glacier

EcoFlow Glacierは、CES2023[1]で発表された世界初ポータブルサイズの製氷機能付き冷凍冷蔵庫です。
この製品は、以下のような特徴を持っています。
- 製氷機内蔵、12分以内にキューブ状の氷を18個作成可能
- 内蔵バッテリーは交換可能タイプ、長期間使用可能
- 情報量の多いインタラクティブなディスプレイ搭載
- 強力で耐久性のある車輪付き、簡単に取り外せる
- DC接続(XT150)でエコフロー デルタ 2やDELTA Pro、DELTA Maxから給電可能
- ソーラーパネルで電力供給も可能(内蔵バッテリーを使用時のみ)
EcoFlow Glacierは、砂漠で氷が作れる画期的な製品であり、アウトドアや災害時の使用に最適な製品です。
Anker EverFrost Powered Cooler 40

Anker EverFrost Powered Cooler 40は、キャンプやアウトドアで最適なポータブル冷蔵庫です。以下のような特徴を持っています。
- 同梱の内蔵バッテリーで約36時間の冷却
- ソーラーパネルからの充電に対応し、電源の無い状況でも稼働
- 約299Whの取り外し可能なバッテリーでモバイルバッテリーとしても使用可能
- 急速冷却機能や持ち運びやすいキャスター付きデザイン
- 本体・スマホから簡単に操作が可能で、アウトドアでの作業にも便利なテーブルとして使える取手が付いている
- メンテナンスも簡単で、庫内の水洗いが可能
Anker EverFrost Powered Cooler 40は、アウトドアや災害時の使用に最適な冷蔵庫であり、その高い機能性と使いやすさが特徴です。
→ Anker EverFrost Powered Cooler 40公式サイト

アイリスプラザ40L ポータブル冷蔵庫

アイリスプラザは、今回ご紹介する製品で唯一の日本メーカーです。
宮城県仙台市に本社があり、製品開発に震災対策機能を取り込んでいます。
BLUETTIと共同開発でポータブル電源を販売するなどキャンプや車中泊の分野でも存在感があります。
以下がアイリスプラザ40Lの主な特徴です。
- 日本製クオリティの製品とカスタマーサービス
- 急速モードで急冷が可能で、冷蔵はもちろん冷凍保存もできます。
- 大容量の40Lで、500mlペットボトル28本や350ml缶66本が収納可能。
- ハンドルとキャスター付きで持ち運びが簡単で、天板には飲み物を置きやすいくぼみがあります。
- 普通車・大型車どちらも使える2WAY仕様で、屋外や室内でも使用可能。
- USB給電ポートからスマホ等の充電ができます。
- PSE認証を受けており、バッテリー上がり防止機能が付いています。
- 節電モードでエコ運転が可能で、運転音は約45dBと静か。
車の種類に合わせて、普通車でも大型車でも使える2WAY仕様で、屋外や室内でも使用可能です。
操作パネルもシンプルで使いやすいため、どなたにもおすすめできる製品となります。

BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫

BougeRV(ボージアールブイ)は、北米を中心にポータブル電源、ソーラーパネル、ポータブルクーラー、ポータブル冷蔵庫を販売する企業です。
キャンピングカーでのアウトドアライフを支援しています。
BougeRV 45Lは、高性能な車載冷蔵冷凍庫であり、1台で同時に冷蔵と冷凍を実現する2室独立温度制御を備えています。
- 2室独立温度制御: 冷蔵と冷凍を同時に行える2つの部屋があり、それぞれの温度を独立して設定可能。
- バッテリーボックスが設けられており、専用バッテリー(別売り)の内蔵が可能。
- アプリ制御可能: 専用のアプリで遠隔操作が可能。現在の温度設定や内部温度、入力電圧等が確認できる。
- 大型タイヤと伸びるハンドル付きで、移動が楽になっている。
- 大容量45L: 2Lのペットボトルが縦に入れることができる。
BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫は、家族や友人との大人数でのお出かけや長期の車中泊に最適な製品です。どこにいても冷たい飲み物や食品を安心して楽しむことができます。

機能的価値別の比較
この項では、ポータブル冷蔵庫4製品のスペックを細かく見ていきたいと思います。
以下9項目で比較しています。
ポータブル冷蔵庫の冷却性能を比較

項目 | エコフロー | アンカー | アイリス | BougeRV |
---|---|---|---|---|
温度調節範囲 | -25°C~10°C | -20℃~20℃ | -20~20℃ | -20℃~20℃ |
冷却時間 | 15分で30℃→0℃ | 30分で25℃→0℃ | 25分で20℃→-5℃ | 15分で25℃→0℃ |
入る350ml缶数 | 60本 | 52本 | 66本 | 66本 |
EcoFlow Glacierは、-25℃まで設定可能であり、冷凍食品や特殊な用途に適しています。
また、製氷機能も備えており、他社製品よりも設定温度が低くなっています。
一方、他の製品は-20〜20℃の範囲で利用可能であり、日常の食品保存や一般的なアウトドア使用には十分な性能を発揮します。
冷却時間に関しては、エコフローが最も早く、BougeRV、アイリスオーヤマが続きます。
アンカー製品は、初期の急速冷凍性能にやや劣るようです。
ただし、評価環境が異なるため、参考程度に留めておいてください。
消費電力はどのくらい?
ポータブル冷蔵庫は、温度が安定した状態では消費電力がとても少ないと言われています。
管理人が使用しているボナルカ車載冷蔵庫については、消費電力は35Whとされていますが、実際には10Wh程度であることが確認されています。
これは、ポータブル冷蔵庫が設定温度を上回った時だけ運転するためです。
エコフローの場合、298Whの内蔵バッテリー(別売り)で40時間安定的に使用可能と書かれており、一時間あたりの消費電力は約7.5Whとなります。
アンカーの場合、299Whの内蔵バッテリー(同梱)で36時間安定的に使用可能と書かれており、一時間あたりの消費電力は約8.3Whです。
アイリスオーヤマの場合、安定時は30Whとのことです。しかし、間欠運転になるため、実際の消費量はこれよりも少なくなるでしょう。
BougeRVの場合、エコモードで45W程度の消費電力となります。
他の製品より消費量が多いですが、間欠運転になるため、実際の消費量はこれよりも少なくなると考えられます。
以上の情報から、エコフローとアンカーは省電力であることがわかりました。
コンパクト性・軽量性
冷蔵庫 | 幅(cm) | 高さ(cm) | 奥行き(cm) | 重量(kg) | 350ml缶が入る本数 |
---|---|---|---|---|---|
エコフロー | 77.6 | 38.5 | 44.5 | 23.3 | 60本 |
アンカー | 73.2 | 43.0 | 48.7 | 24 | 52本 |
アイリスオーヤマ | 61.5 | 39 | 48 | 14 | 66本 |
BougeRV | 71.1 | 46 | 50.6 | 19.2 | 66本 |
今回の製品比較では、各ポータブル冷蔵庫の外寸を主に取り上げています。
内寸の情報は一部のメーカーから公開されていないため、今回は詳しく取り上げていません。
しかし、それぞれの製品がどれくらいの350ml缶を収納できるかを参考にしていただければ、容量のイメージは掴めるでしょう。
サイズについては、EcoFlow Glacierとアイリスオーヤマ40Lポータブル冷蔵庫では、横幅が約15cm異なるという違いが見受けられます。
また、重量に関しても、EcoFlow GlacierとAnker EverFrost Powered Cooler 40とアイリスオーヤマの間には約10kgの差があります。
特にアイリスオーヤマの製品は、機能面でシンプルに保たれているため、その分軽量化が図られています。
これは移動や持ち運びを頻繁に行うユーザーにとっては大きな利点となるでしょう。
重量があることから、持ち運びに関する課題が生じます。
それを解決するために、各製品はハンドルとキャスターを装備しており、これにより長距離の移動も容易になります。
ただし、EcoFlow Glacierではハンドルとキャスターが別売りとなっており(価格は14,300円)、これは購入時の注意点となります。





価格差はかなり大きい(10万円以上)
項目 | エコフロー | アンカー | アイリス | BougeRV |
---|---|---|---|---|
日本での価格(円) | 124,300円 | 109,900円 | 50,347円 | 43,980円 |
北米での価格 | 999ドル | 849ドル | – | 479.99ドル |
容量(L) | 38 | 43 | 40 | 45 |
他にはない特徴 | 製氷機能付き | 取手がテーブルに | 軽い | 庫内ライト付き |
上記に示す表では、日本と北米での各ポータブル冷蔵庫の価格を比較しています。
EcoFlow Glacierが124,300円、Anker EverFrost Powered Cooler 40が109,900円、アイリスオーヤマ40L ポータブル冷蔵庫が50,347円、そしてBougeRV 45L車載冷蔵冷凍庫が43,980円です。
価格差は一見すると大きいですが、内蔵バッテリーの有無、基本性能などを考慮すると、総合的に見てAnker EverFrost Powered Cooler 40が最もバランスが良いと考えられます。
その理由として、Anker EverFrostは初期費用が高いものの、内蔵バッテリーが標準で含まれているため、追加の出費が不要となります。
一方、アイリスオーヤマは内蔵バッテリーを使用できないタイプであり、そのためこの価格が上限となります。
BougeRVは内蔵バッテリーが別売りで、追加1.5万円が必要となります。
エコフロー グレイシャーは、内蔵バッテリー、ハンドルとキャスターが別売りであり、これらを全て揃えると総額で166,650円となります。
これにより、エコフロー グレイシャーは他の製品と比較して価格競争力が低いと言えるでしょう。
製氷機能を備えたグレイシャーには他社製品にはない特徴があります。
しかし、その製氷機能をどの程度評価するかによって価格の妥当性が変わってくるでしょう。

電源供給方法・内蔵バッテリー
項目 | エコフロー | アンカー | アイリス | BougeRV |
---|---|---|---|---|
ACコンセント | 100-240V, 180W | 100-240V, 95W | 100V | 100~240V,90W |
シガーソケット | 12/24V, 最大10A | 5.5A (12V) / 2.5A (24V) | 12/24V | 12/24V |
ソーラーパネル | 240W (11-60V, 最大13A)[注1] | 100W(11~30V) | 100W(12V~50V,最大10A) | |
内蔵バッテリー | 298Wh(別売り) | 299Wh(同梱) | 173Wh |
ポータブル冷蔵庫の電源供給方法は、ACコンセント、シガーソケット、ソーラーパネル、そして内蔵バッテリーなど、多様な選択肢があります。
これらの選択肢は、使用状況や環境によって利便性を大きく左右します。
基本的には、ACコンセントとシガーソケットが主な電源供給方法となります。
特にポータブル冷蔵庫は直流(DC)で稼働するため、シガーソケットからの電力供給が省エネルギーとなります。
全ての製品が12V/24Vに対応しているため、乗用車からトラックまで幅広いユーザーが使用できます。
ソーラーパネルや内蔵バッテリーの対応は個々の使用状況や好みにより選択すると良い機能ですね。
Anker EverFrost Powered Cooler 40では内蔵バッテリーが同梱されているのに対し、EcoFlow GlacierとBougeRV 45L車載冷蔵庫では別売りとなります。
また、内蔵バッテリータイプについても注意が必要で、どのメーカーも内蔵バッテリーはリチウムイオンバッテリーです。
リチウムイオンバッテリーは安全面で一部懸念があります[3]。

代替案として、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのポータブル電源を別途使用することを提案します。
これにより、安全性が向上します。
参考記事:2023年最新版!信頼のブランド×安全性!リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源おすすめランキング
内蔵バッテリーは、利便性を考えると素晴らしいアイデアです。
ただし、現在使用されているリチウムイオンバッテリーは、安全性を失ってまで使用する価値があるかどうかは、ご利用状況に応じてご検討ください。
さらに、どのポータブル冷蔵庫もポータブル電源を接続して使用すれば、ソーラーパネルで充電しながら稼働することが可能です。
ただし、ポータブル電源を選ぶ際には、ソーラーパネル充電時のDC出力パススルーがバッテリーを介さないタイプを選ぶと、バッテリーの充放電サイクルを抑え、劣化を防ぐことができます。
一般的にカタログに「パススルー対応」と書かれているものは、たいていACコンセントに関する記述です。
DC出力のパススルー機能に関しては、購入前にメーカーへ問い合わせをした方が確実でしょう。
[st-kaiwa2 html_class=”wp-block-st-blocks-st-kaiwa”]管理人が代わりに問い合わせすることもできますので、気になる製品がありましたらコメント欄に書き込んでいただければ、と思います♪
[注1]:ソーラー充電を行うには、GLACIER本体がGLACIER専用バッテリーパックに接続されている必要があります。
静音性は全製品同等
項目 | エコフロー | アンカー | アイリス | BougeRV |
---|---|---|---|---|
騒音レベル | 製氷:52dB,保温:42dB | 42dB | 45dB | 45dB |
冷却方法 | コンプレッサー式 | コンプレッサー式 | コンプレッサー式 | コンプレッサー式 |
静音性についてですが、各製品ともにほぼ同じ45dBというレベルを保っています。
全ての冷蔵庫がコンプレッサー冷却方式を採用しているため、その騒音レベルに大きな差は出にくいと思われます。
環境省によると、45dBというのは静かな図書館内や部屋の中でのひそひそとした会話程度の音量と言われています。[2]
これは日常生活であまり気にならないレベルで、特に夜間に影響を及ぼすことは少ないでしょう。
私自身、寝室で一年中45dBのポータブル冷蔵庫を使っていますが、コンプレッサーの音が特に気になるという経験はありません。
これはポータブル冷蔵庫の静音性が高い証拠でしょう。
耐久性・信頼性・保証
項目 | エコフロー | アンカー | アイリス | BougeRV |
---|---|---|---|---|
本体保証期間 | 24ヶ月 | 24ヶ月 | 24ヶ月 | 24ヶ月 |
コンプレッサー保証期間 | 36ヶ月 | 36ヶ月 | 24ヶ月 | 24ヶ月 |
内蔵バッテリー保証期間 | 24ヶ月 | 24ヶ月 | – | 12ヶ月 |
その他特徴 | 温度に強い –20°Cから50°C | 対荷重100kg | 日本メーカーの保証 | 30℃防震設計 |
耐久性については使用状況に左右されますが、これらのポータブル冷蔵庫は基本的にアウトドアでの使用を想定して設計されており、その分堅牢性に優れていると考えられます。
私自身が使用している1.5万円のポータブル冷蔵庫は、6年間の間に一度も故障することなく稼働し続けています。
これはコンプレッサー式の冷蔵庫が基本的に耐久性に優れている可能性を示しています。
保証期間については、エコフローとアンカーが本体とコンプレッサー部分を別々に保証しており、これが購入者にとって安心感を与えています。
特にコンプレッサーの保証期間が長いのは、故障の可能性がある主要部品を長期間カバーしてくれるという点で大きなメリットとなります。
アイリスオーヤマは日本国内の製品であるため、日本語でのサポートが充実しており、問題発生時の対応が迅速でストレスフリーであることが期待できます。
一方、BougeRVは日本市場への参入が比較的新しいですが、世界中で年間10万台以上を販売。
大きなクレーム問題を引き起こしていないことから、一定レベルのカスタマーサービスが提供されていると推察できます。
耐久性と効率性を重視する場合、コンプレッサー式の冷蔵庫がより適していると言えます。
ただし、小型化や静音性が重視されるアプリケーションでは、ペルチェ式の冷却が有利な場合もあります。
一般的に家庭用冷蔵庫で使用される技術で、大きな冷却能力と高いエネルギー効率を提供します。
これらのシステムは、物理的な部品(コンプレッサー)を使用して冷媒ガスを圧縮し、その結果生じる熱交換を利用して冷却を行います。
これらのシステムは一般的に堅牢で、長期間にわたって信頼性の高い性能を提供します。
使いやすさ
操作方法やディスプレイの種類などを表で比較することができます。
EcoFlow Glacier 製氷機能・2室管理

この製品の売りは、使いやすさにおいて製氷機能があります。
12分で18個の氷を作ることができます。
海外ではそうはいきませんが、日本ではコンビニがたくさんありますので、そこで氷を買うこともできます。
日本でこの機能が有効な場面がどれだけあるかは不明ですね。
次に、庫内を二つに分け、冷蔵と冷凍を同時に行う機能 “Dual zone, dual control”。
取り外し可能な仕切り板によって2つのゾーンに分けることができ、それぞれに独立した温度調節機能がついています。
このため、どちらのセクションも10℃から-25℃まで自由に冷蔵・冷凍することが可能となり、多様なニーズに対応できます。
飲み物とお肉やアイスを分けて保冷したい場合などに便利ですね。




画像参照:エコフロー公式サイト
Anker EverFrost Powered Cooler 40 内蔵バッテリー標準装備
アンカーの使いやすさは内蔵バッテリーが同梱されている点です。
この内蔵バッテリーは単独でモバイルバッテリーのように使用することができます。
ガジェットに強いアンカーらしい機能ですね。
また、キャリーがそのままテーブルやまな板として使えるのもキャンプでは重宝しそうです。
ローチェアに座って調理すると、とても使い勝手が良さそうですね。


画像参照:https://www.ankerjapan.com/products/a17a1
車のシガーソケットで電力供給しているときに怖いのがヒューズが飛んでしまうこと。
アンカーはその点抜かりなく対策がされています。
車のシガーソケットで電力供給する場合は低(L)が安心ですね。
ポータブル電源で使う場合は、高(H)で大丈夫です。

参照:Anker EverFrost Powered Cooler 40取扱説明書
アイリスプラザ40L ポータブル冷蔵庫 シンプルパネル
この製品はスタンダードな製品のため、特筆すべき特徴はありませんが、あると便利な機能が備わっています。

アンカーにも付いていたバッテリー上がり防止機能。

今回比較している製品で唯一アプリ制御機能がありません。
その代わり、操作パネルが簡単操作になっています。
スマホでアプリを設定するのが面倒な方には、これくらいシンプルなほうが便利に感じるかもしれませんね。
BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫 2室管理



この製品は安価でありながら、各製品の良い部分を備えています。
エコフローと同様、2室独立温度制御が可能です。
冷凍と冷蔵を二つのコンパートメントで自由に管理できます。
また、アンカーやアイリスオーヤマと同じようにシガーソケットからの給電時にはバッテリー上がり防止機能も付いています。
エコフロー、アンカーと同様にアプリでの制御も可能です。
4つの製品の中で容量が最も大きいのにもかかわらず、価格は最安値!
ブランド信頼性の面では、日本への進出が浅いため、他社よりも劣るというデメリットがあります。
デザイン性は価格に比例
デザインの好みは人それぞれなので画像だけ掲載します。
個人的にはエコフローとアンカーは優れていると感じます。
キャンプサイトでも違和感のない色合い、リビングにあっても変に主張しない落ち着いたトーンが好感持てますね。




ポータブル冷蔵庫4製品の総合評価

EcoFlow Glacierは最も高機能で、-25℃まで冷却できる点や、製氷機能がある点が特筆すべき特長です。
また、取り外し可能な仕切り板によって冷蔵と冷凍を同時に行う機能は、キャンプから災害時まで幅広く活躍するでしょう。
しかし、その高価格とハンドルやキャスターが別売りである点がネックとなり、価格競争力は他の製品と比較して低いと言えます。
Anker EverFrost Powered Cooler 40は、内蔵バッテリーが同梱されている点、そしてキャリーがそのままテーブルやまな板として使える点が利点です。
初期費用は高いものの、追加の出費が不要であることから、最もバランスの良い製品と言えます。
→ Anker EverFrost Powered Cooler 40公式サイト

アイリスオーヤマ40L ポータブル冷蔵庫は、シンプルで使いやすく、価格もリーズナブルです。
特筆すべき機能は少ないものの、必要な機能は一通り揃っています。
また、日本国内の製品であるため、日本語でのサポートが充実している点も大きなメリットですね。

BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫は、安価でありながら、各製品の良い部分を備えています。
容量が最も大きく、2室独立温度制御が可能であり、バッテリー上がり防止機能やアプリでの制御も可能です。
ただし、日本市場への参入が比較的新しく、ブランド信頼性では他社に劣る可能性があります。


まとめ
この記事を書くきっかけは、自宅用に車載冷蔵庫を購入を考えていたからでした。
そのタイミングでEcoFlow Glacierが発表されたため、購入を考えたのですが高いですね。
海外ではそうでもないのですが日本に入ってくると、とてもではないですが簡単に購入できる価格ではありません。
そこで、近しい製品を取り上げて、機能を切り分けて比較することにより、性能と価格差で好きな製品を選べるようにしました。
ポータブル冷蔵庫は、年率5.45%の比較的成長産業であり、選択肢は多数あります[4]。

その中でも管理人が自信持って選んだ4製品、EcoFlow Glacier、Anker EverFrost Powered Cooler 40、アイリスオーヤマ40L ポータブル冷蔵庫、BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫といったポータブル冷蔵庫の特徴と利点を確認しました。
EcoFlow Glacierは、高機能性と強力な冷却力が魅力の製品ですが、価格やアクセサリーの別売りという欠点もあります。
Anker EverFrostは内蔵バッテリーと多機能キャリーが特長で、高価ですが追加の出費は少ないでしょう。
アイリスオーヤマ40Lはシンプルかつリーズナブルで、日本語サポートも充実しています。
そして、BougeRV 45Lは低価格でありながら、多機能性と大容量を兼ね備えていますが、日本市場への参入が新しいためブランド信頼性に若干不安があります。
各製品はそれぞれの特性と利点、欠点を持っています。
価格、機能性、ブランド信頼性など、ご自身が重視する要素に基づいて適切な製品を選びましょう。
以下に各製品の詳細をご覧いただける公式サイトへのリンクを貼っています。
みなさまの最適な車載冷蔵庫を見つける手助けとなれば幸いです。
- EcoFlow Glacier公式サイト
- Anker EverFrost Powered Cooler 40公式サイト
- アイリスプラザ40L ポータブル冷蔵庫公式サイト
- BougeRV 45L 車載冷蔵冷凍庫公式サイト
脚注
↑1 CES – The Most Influential Tech Event in the World