
2022年7月20日から「BigBlue Cellpowa2500」のクラウドファンディングが始まりました。
参考:BigBlue Cellpowa2500プロジェクトページ(GREEN FUNDING)
始まって1日で2台しか売れてないので日本では苦戦しそうですね。
アメリカではIndiegogo(9,500万円)とkickstarter(8,400万円)と大成功を収めています。
海外とはいえ、これだけ売れるということは製品自体に魅力があるのでしょう。
主な特徴をいくつかあげてみます。
特徴
- リン酸鉄リチウム電池を搭載し3,500回以上の充放電サイクル、頻繁な使用でも10年以上も使用可能
- 最大1,200W AC入力&1,200Wソーラー入力(充電スピードのオプションあり)
- 4つの4800RPM超高速ファンを装備して排熱処理に長けている
- UPS機能(10ms以内)あり
- アプリで遠隔操作ができる
- AC100V最大2,500Wなのでほぼ全ての家電を安定的に運用できる
ACコンセントは100Vです。販売企業に質問しました。
大容量リン酸鉄リチウム電池搭載モデルでAC100Vは少ないので、その点は大きなメリットになると思います。
管理人もとても気になりましたので記録がわりに特徴やライバル製品との比較を記述します。
PR案件ではありません。
比較
- EcoFlow DELTA MAX2000(三元系リチウムイオン電池)
- Jackery 2000 Pro(三元系リチウムイオン電池)
- EENOUR P2001(リン酸鉄リチウム電池)
- BLUETTI AC200MAX(リン酸鉄リチウム電池)
性能や価格帯が近いものを4製品選びました。
さらに電池種別ごとに比較をしてみます。
EcoFlow・Jackeryとの比較

まずは三元系リチウムイオン電池を使っていて性能が近いものと比較。
絶対にリン酸鉄リチウムが良い方は「EENOUR・BLUETTIとの比較」の項へどうぞ。
EcoFlow DELTA MAX2000もJackery 2000 Proも大容量モデルかつソーラーパネルとの併用が想定されている点で「BigBlue Cellpowa2500」と近いものがあります。
ソーラー入力はBigBlueとJackeryが最大1,200W、EcoFlowが最大800Wです。ソーラーパネルでの発電をメインに考えている方には重要なポイント。
製品名 | 価格 | 容量 | 出力 | 充電時間 | 重量 | 充放電サイクル |
---|---|---|---|---|---|---|
BigBlue | 298,000円 | 1,843Wh | 2,500W | 1.5時間(80%) | 25.3kg | 3,500回 |
EcoFlow | 242,000円 | 2,016Wh | 2,000W | 2時間(100%) | 22kg | 800回 |
Jackery | 285,000円 | 2,160Wh | 2,200W | 2時間(100%) | 19.5kg | 1,000回 |
価格はEcoFlowが少し安いですね。その代わり充放電サイクル(80%の容量を保証)ではだいぶ劣るので寿命とコストのどちらを取るか。
BigBlue Cellpowa2500はバッテリーがリン酸鉄リチウム電池なので充放電サイクルはダントツで多く、さらに熱暴走時の安全性も高くなっています。
無停電電源装置(UPS) はBigBlueが10ms以内、EcoFlowは簡易UPS機能、UPS機能なし。UPSとしても使えるのはBigBlue Cellpowa2500のみ。
ブランドにこだわりがなければ、BigBlueが最もコスパが良く、安全性も高いポータブル電源と言えそうです。
EENOUR・BLUETTIとの比較
後ほど記述
リン酸鉄リチウム電池製品は「リン酸鉄リチウム電池を搭載したポータブル電源を紹介します」にまとまっています。
BigBlue Cellpowa2500のスペックと特徴


アイテム名 | セルポワ2500 |
型番 | Cellpowa 2500 |
メーカー | BigBlue |
価格 | 298,000円 |
容量(Wh) | 1,843.2Wh |
出力(W) | 2,500W |
サイズ | 横278×高さ325×奥行き384mm 約25.3kg |
バッテリー | リン酸鉄リチウム |
費用対容量(1Whあたり単価) | 161.7円 |
電気の波形 | 正弦波 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:6口 DC/シガーソケット:3口 USB:2口 Type-C:4口 |
まとめ
日本で売れているブランドの製品と比べても性能では引けをとりません。
スペックが良ければ売れるという時代でもありませんしね。その良さを知ってもらうPRも重要なのでしょう。
その点、Jackeryはブランディングがとても上手だと思います。
リン酸鉄リチウム電池を搭載しつつ、UPS機能も装備。ACコンセントも日本仕様の100Vで充放電サイクルは3,500+。
市場に出ている製品の中でもかなり高性能な製品です。
もう少し売れてもいいかな、って思いまして記事を書いてみました。