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注目のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源。その高い安全性と長い寿命から、多くの人々がそのメリットを活用し始めています。
しかし、ポータブル電源は基本的に危険物という性質上、より安全で信頼性の高いものを選ぶことが求められます。数ある製品の中から、安全で信頼性の高いものを見つけるのは一筋縄ではいきません。
家電量販店・ホームセンターでは選択肢が限られてしまうことが多く、一方、アマゾンや楽天では多種多様な製品が並んでいます。そして、その全てが一概に良いわけではないのが現状です。
パワーバンクスでは、これまでに50台以上のポータブル電源を実際に検証してきた結果をもとに、2024年最新のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源ランキングをお届けします。
実機検証で確かめた、自信を持っておすすめできる厳選製品!
選んだ製品は、企業の信頼性、製品の特徴とデメリット、製品の作り込み度、メーカーのカスタマーサポート、そして日本でのメーカー定着度などを考慮して厳選しています。
データだけでなく、私自身の経験に基づいた情報をもとに選んだ製品ばかりです。適当に作られたランキングに辟易している方にとって、選択の助けとなることを願っています。
ご自身の状況で、どのポータブル電源がいいのかわからない場合は、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。
解説はあとにして、「おすすめポータブル電源」を確認したい方はこの文章をクリックしてください。
安全性の高いポータブル電源選びに重要!メーカーの企業存続可能性
企業の存続可能性は、ポータブル電源の選び方において最重要項目です。なぜなら、安定した経営基盤を持つメーカーは、製品の品質管理・改善にも力を入れており、信頼性が高いため。
企業が長期的に安定して存在することで、購入後のアフターサービスや継続的なサポートが受けられることが期待できます。
また、日本市場だけでなく、世界的な立ち位置を確認することも重要になります。なぜなら、残念ながら日本市場はとても小さいため、重要度が低くく撤退可能性があるためです。
購入後に問題が発生した場合や、製品のアップデートが必要になった際に、メーカーが対応できる体制を持っていることは、安心して製品を使用し続けるためには欠かせません。
そのため、企業の財務状況やブランド評価、市場での実績を調べることで、メーカーの存続可能性を判断することが重要です。
結論として、企業の存続可能性を考慮することで、品質の高いポータブル電源を選び、長期的に安心して使用できる製品を手に入れることができます。
おすすめブランド エコフロー・アンカー・ブルーティ・ジャクリ
日本では、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源としては、エコフローやアンカーが売れています。ヨーロッパ・北米では、BLUETTIが先進的かつ高性能と評価され、安全性も高く評価されています。
Jackeryは、リン酸鉄リチウムイオン電池では出遅れましたが、後発だけあり非常に完成度の高い製品をラインナップしています。リチウムイオン電池で売り上げトップだった地力がモノを言い、リン酸鉄でもあっという間にトップセラーに。
世界的に見て、日本市場は非常に小さいため、日本だけでの評判だけでなく、北米・ヨーロッパでの実績も加味する必要があります。財務基盤の弱い企業は小さい市場から撤退していきます。
つまり、世界的に見てメジャーなメーカーである企業が存続可能性が高いと言えます。メーカーに対して、特にこだわりがなければ以下の4社から選ぶことをおすすめします。
EcoFlow(エコフロー)
Anker(アンカー)
BLUETTI(ブルーティ)
Jackery(ジャクリ)
この4社は世界的に見て、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを使用したポータブル電源の分野で高い評価を受けており、競争力のある製品を提供しています。
また、日本市場の開拓にも積極的で日本支社を設立し、カスタマーサービスにも力を入れています。
この4社を追いかけるのがALLPOWERS、Zendure、Pecron、Growattと言われています。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源の選び方と注意点
用途にぴったりのポータブル電源を選ぶ際には、まず出力が重要です。出力が小さいと使用できる家電が制限されるため、特に出力の大きな家電を考慮する必要があります。
例えば、ドライヤーは700W、エアコンは800W、電気ケトル・電子レンジは1,200W以上必要になります。家電の使用を考慮しない場合は、小型ポータブル電源でも十分です。
小型ポータブル電源は、エアコン・電子レンジ・電気ケトルなどの大出力家電を使用しない方に向いています。
中型ポータブル電源は、出力の大きな家電(電子レンジ・電気ケトル、ドライヤー)を短時間使用したい方に適しています。
大型ポータブル電源は、長時間あらゆる家電を使用したい方に向いています。特にエアコンを長時間使用したい場合は、できる限り容量が大きい製品を選んでください。
その上で、家電の使用継続時間から必要な容量を考えましょう。
例えば、家庭用エアコンの最大出力が800W、平均出力が400Wの場合、一晩(8時間)使用する場合を考えてみましょう。前提条件として、出力1,000W以上のポータブル電源が必要です。
エネルギーロス率が20%の場合、「400W×8時間×1.2」の式で計算すると、3,840Whの容量が必要になります。つまり、1,000W以上の出力を持ち、容量が3,840Wh程度のポータブル電源を使用すれば、8時間以上エアコンを安心して使用できます。
ポータブル電源での家電の運用に関しては、「ポータブル電源活用ガイド」からご覧になってください。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載していることは最低限の条件として、以下の項目において優秀な製品だけを紹介しています。
おすすめポータブル電源の紹介と評価基準について
当サイトでは、各ポータブル電源を徹底的に評価し、以下の星の数に基づいたランキングを作成しています。記載された製品は、すべて実際に試用し、期待に応えなかったものはリストから除外しています。
このランキングを参考に、あなたのニーズに最適なポータブル電源を見つけるお手伝いができれば幸いです。
製品 | 評価(5.0) | 容量 | 出力 | 重量 | 価格 |
エコフロー リバー2 | ☆☆☆ | 256Wh | 300W 拡張出力450W | 3.5kg | 29,900円 |
Jackery 300 Plus | ☆☆☆ | 288Wh | 300W | 3.75kg | 39,800円 |
ALLPOWERS R600 | ☆☆ | 299Wh | 600W | 5.8kg | 31,800円 |
Enernova ETA | ☆☆ | 288Wh | 300W 拡張出力550W | 4.0kg | 29,800円 |
BLUETTI EB3A | ☆☆ | 268Wh | 600W 拡張出力1,200W | 4.6kg | 39,800円 |
DEENO X1500 | ☆ | 1,036Wh | 1,500W | 14.8kg | 79,600円 |
Jackery 1000 Plus | ☆☆☆ | 1,042Wh | 2,000W | 14.5kg | 168,000円 |
エコフロー デルタ 2 | ☆ | 1,024Wh | 1,500W | 12kg | 143,000円 |
ASAGAO AS2000-JP | ☆☆ | 1,920Wh | 2,000W 拡張出力2,800W | 20.5kg | 249,800円 |
ALLPOWERS R3500 | ☆☆☆ | 3,168Wh | 3,200W | 40kg | 330,000円 |
ここでご紹介するポータブル電源はすべて、パワーバンクスのレビューポリシーに則って実際に検証されたものです。これは単なる適当なランキングや、特定のPRから抜粋した情報ではありません。
信頼性と安全性を大切に、最良の選択肢を提案したいと思っています。それでは、早速見ていきましょう!
エコフロー リバー 2(☆☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
256Wh | 300W(450W) | 3.5kg | 24.5 x 21.5 x 14.5cm | 29,900円 |
リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したRIVER 2シリーズで最も安価な製品です。セールを利用すれば2.3万円程度で素晴らしい性能のポータブル電源を得ることができます。
持ち手の部分が後ろに飛び出ているため、少し収納時は邪魔です。しかし、持ち運びの際はこれほど便利な持ち手もありません。結果、普段から持ち運んで有効活用できています。
機能は制限されますが、リバー2のX-Boostモードでドライヤー(SETモード 570W)が使用できました。しっかり温風なので髪を乾かすことが可能です。
充電時間が早く、充放電レベルもスピードもアプリで設定できるためバッテリー寿命を考えた使い方ができるのもメリット。RIVER 2シリーズには、RIVER 2MaxとRIVER 2Proがありますが、この無印のRIVER 2が最もおすすめ。
走行充電時の充電量をコントロールできる(4V/6V/8V)のも大きなメリット。車のヒューズが飛ぶ心配がありません。
価格も抑えられていて、とにかく頑丈。普段から使い倒すのにちょうどいい製品です。日帰りのお出かけでは、リバー2の出番が一番多くなっています。
Jackery ポータブル電源 300 Plus(☆☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
288Wh | 300W | 3.75kg | 23.0 x 15.5 x 16.7cm | 39,800円 |
Jackery ポータブル電源 300 Plusはとても完成度の高いポータブル電源。購入するのであれば、40Wソーラーパネルとのセット「Jackery Solar Generator 300 Plus 40Wミニ ソーラーパネル セット」がおすすめです。
「初めてのソーラー発電、でも接続の手間や設定が気になる」
そのような方におすすめしています。
全てがセットになっているため、煩わしい接続や設定の手間を気にせず、すぐに始められます。
また、ポータブル電源の購入を初めて検討している方や、一度の購入で長く安心して使いたい方にも、この製品はピッタリです。
コンパクトクラスのポータブル電源の中で、この製品は最も高く評価しています。レビュー用にJackeryからお借りしましたが、あまりの良さに自分でも購入してしまいました。
とにかく機能性が高く、使い心地や性能に不満は一切感じませんでした。改善点が見当たらず、ほぼ完成形と言えるでしょう。
ALLPOWERS R600(☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
299Wh | 600W | 5.8kg | 28.5 x 19.5 x 19.0cm | 31,800円 |
ALLPOWERS R600は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー、600W出力、1時間の高速充電、最大60Vまでの300Wソーラー入力、そしてアプリ制御を含む素晴らしい機能を誇っています。
そのモダンなデザインには、ハイコントラストで鮮明なディスプレイが備わっており、軽量で持ち運びに便利です。小型ポータブル電源で最高クラスの性能。
特筆すべきは、瞬断スピード10msという高性能なUPS(無停電電源装置)機能です。このスピードを持つポータブル電源は、現状ほとんど存在しません。
ライバルは、エコフロー リバー2、BLUETTI EB3Aとなるでしょう。それぞれ良い製品ですが、基本スペックはALLPOWERS R600が上回っています。
500W出力の電気ケトルとこのR600が、ポータブル電源でお湯を沸かす組み合わせとして、最も安価です。「ティファール等の電気ケトルを使えるポータブル電源ってありませんか?」で解説しています。
そういった意味では、コンパクトクラスのポータブル電源の中で光る製品だと思います。
Enernova ETA(☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
288Wh | 300W Turbo Mode550W | 4.0kg | 21.8 x 14.9 x 14.5cm | 29,800円 |
アウトドアのさまざまなシーンで活躍するポータブル電源として、Enernova ETAは堅牢な構造と高度な機能を備えています。
その迅速な充電能力、便利なXT60コネクタ、携帯性、長時間の稼働、災害時に活躍するLEDライト、そして長期保証がこの製品の主要な強みです。
3万円以下の製品としては、突出して製品の作りがしっかりしています。プラスチックの外装にありがちな安っぽさがありません。
前面と最後に搭載されているLEDが非常に便利。車中泊やキャンプの夜に本を読む楽しみを提供してくれます。災害時は、大容量のバッテリーを積んだLEDライト、懐中電灯として心強い存在だと思います。
特にコストをかけずに、スマートフォンの充電や照明の確保を目的とする場合、この製品が最も優れた選択となります。
アクティブに持ち運べるように持ち手とショルダーストラップが付属しています。ライバル製品と比較しても一回り以上コンパクトなので、毎日使いたくなる製品です。
BLUETTI EB3A(☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
268Wh | 600W | 4.6kg | 25.5 x 18.0 x 18.3cm | 39,800円 |
管理人も購入し、デスクの上で使っています。iPadの充電やIHクッキングヒーターでお茶を淹れたり。
200Wのソーラーパネルだと1.5時間ほどでフル充電になります。そのため、コンセントからの充電を行わずに再生エネルギーのみで使い続けています。
実売2万円台でリン酸鉄リチウムイオン電池搭載、出力600W、PD100W、アプリでも操作可能と抜群の能力です。
2023年に「BLUETTI B80(806Wh)」という追加バッテリーが発売されたため、このクラスでは破格の拡張性を持つことになりました。
DEENO ポータブル電源 X1500(☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
1,036Wh | 1,500W | 14.8kg | 39.3 x 22.7 x 23.9cm | 79,600円 |
家庭用家電をしっかり動かせるポータブル電源が一般的に10万円以上と高価な中、DEENO ポータブル電源 X1500は、9万円以下でほぼ全ての家庭用家電の利用が可能。
同等スペックのエコフロー デルタ2と比べても30%近く低価格です。
この製品の特徴は、使いやすさと安全性に重点を置いた設計で、ディスプレイの美しさや先進技術による高い安全性も魅力。
派手な機能はありませんが、質実剛健なタイプで普段使いや災害時に役立つ製品です。
DEENO X1500のデメリットとして、充電スピードの遅さや充電時にアダプターが熱を持つ、無停電電源装置の非搭載などが挙げられます。
しかし、これらの問題を解消した新モデル「DEENO S1500」が登場しました。
特に充電スピードは業界最新の急速充電双方向インバーターを採用しており、最短2時間でフル充電が可能。
充電時のアダプターの熱問題も改善され、無停電電源装置も業界最速の10msで動作するものが新たに搭載されました。
基本的なスペックはX1500を踏襲しつつ、これらの新機能とともに価格はわずかに値上がりしていますが、その価値は十分に感じられるでしょう。
Jackery ポータブル電源 1000 Plus(☆☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
1,042Wh | 2,000W | 14.5kg | 35.6 x 26.0 x 28.3cm | 168,000円 |
長く安全に使える高品質なポータブル電源を求めている方、機械が苦手でポータブル電源を使いこなせるか心配な方におすすめしたい製品です。
使いやすさ、安全性、バッテリー容量拡張性、静音性、先進的なソーラーセル技術がポイント。
特に、充電時・使用時のファンの静音性はいままで検証してきたポータブル電源で最も静かです。リビングや寝室など静かな環境で使用することを考えている方にはおすすめできます。
メーカーの信頼性・継続性がポータブル電源選びでは最も大切です。メーカーが存続していなければ、長い保証期間に意味がありません。
Jackery社は、日本のポータブル電源市場で実績も長くトップブランド。カスタマーサービスの質が非常に高く、安心して購入できます。
Jackery ポータブル電源 1000 Plusの魅力の一つは、拡張バッテリー機能です。最大約5,000Whまで拡張可能なため、用途が変わっても機器が無駄になることはありません。
まずはポータブル電源を導入し、使い方がわかってきたら容量を増やして停電などに対応するシステムにしていくこともできます。
エコフロー デルタ 2(☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
1,024Wh | 1,500W | 12kg | 40.0 x 21.1 x 28.1cm | 143,000円 |
エコフロー社のリン酸鉄リチウムイオン電池搭載エントリーモデルです。
出力は1,500Wあるので電子レンジ等ほぼ全ての家電を動かせます。
容量が心許ない感じもしますが問題なし。デルタ 2専用エクストラバッテリー・DELTA Max専用エクストラバッテリーを増設することで最大3,040Whまで拡張可能。
クチコミやレビューを見ていると初期不良が少し出ているようですので、購入時はすぐにチェックが必要です。販売されている量が多いだけに不良品が出る可能性も増しているのかもしれません。
私は発売直後に購入しました。毎日のように使っていて、少し不具合が出始めています。バッテリー残量が突如ゼロになって電源が落ちてしまいます。個体によって、条件が異なるので参考意見ということで。
3,000回の充放電サイクル+高寿命、バッテリーの拡張性と長年使っても時代遅れになりにくい製品です。メーカー保証も5年間ありますので、安心して購入できるポータブル電源!
セール時は40%オフになり始めているため、相対的にお得度が増しています。9万円台前半でしたらお買い得。
ASAGAO AS2000-JP(☆☆)
容量 | 出力 | 重量 | サイズ | 価格 |
1,9200Wh | 2,000W αBOOST 2,800W | 20kg | 35.5 x 34.7 x 22.7cm | 249,800円 |
ASAGAO AS2000-JPは、レビューを書いていても書き切れないほど、多くの優れた特長と機能を持つポータブル電源です。その分、他社製品と比べると高額に感じると思います。
最大出力2000W、αBOOSTモードでさらに2800Wまで対応し、約20kgという圧倒的な軽さを実現しています。
また、静音性はJackeryと双璧。ファンが回らなくても冷却できる構造と素材、回ったとしても静粛なファン。
日本製クオリティという信頼性と高い安全性、5年間の長期保証といった細部まで配慮された設計が評価を高めています。
独自の特徴、例えばAC出力定格電圧(100V/110V/120V)の切り替え機能や、全高調波歪(THD)が1.2%という驚きのクリーンさなどは、他社製品にはない魅力をもたらしています。
長時間の使用、複数の家電への対応、そして信頼性と安全性。日本製に近いポータブル電源を探しているなら、ASAGAO AS2000-JPはあなたが探し求めていた製品と言えるでしょう。
ALLPOWERS R3500(☆☆☆)
ALLPOWERS R3500は、大容量と高性能、使いやすさ、手ごろな価格、そして電気代節約効果を備えた魅力的なポータブル電源です。
私は、R3500とレノジー両面220Wソーラーパネル2枚を組み合わせて、太陽光発電でエアコンの運用を行っており、電気料金の削減が実現しています。
拡張バッテリーのB3000と併用すると、エアコン(暖房)を20時間近く継続利用できました。停電時も安心です。
そして、この製品の最大のメリットは他社と比べても、格段に価格が抑えられていることです。
安いからといって作りに手を抜いているわけではありません。私自身がオフィスで1年近く使い続けていますが、故障もなく安全に運用できています。
エネルギー効率と使いやすさを両立させた設計は、電気料金の上昇傾向を考慮すると、長期的に見て高いコストパフォーマンスを誇ります。
コストパフォーマンスと環境に優しいエネルギー供給を兼ね備えたR3500は、長期的に電気代を削減したい方にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。
ALLPOWERS R3500&B3000が通常価格の50%オフで提供されています。詳細はALLPOWERS公式サイトでご確認ください。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの優位性
画像内、LFPがリン酸鉄リチウムイオン電池です。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、その安全性と寿命の長さで評価されています。
一方、単位あたりの電力容量や電力効率に関しては、三元系リチウムイオン電池の方が優れていると一般に認識されています。リチウムイオン電池が発熱量が少ないとされるのも一般的な見解です。
リン酸鉄リチウムイオン電池の特徴は、発熱があったとしても熱暴走のリスクが低いことから、一般的に安全とされています。
さらに、リン酸鉄リチウムイオン電池においては、結晶構造内部のリンと酸素の結合が強固であるため、過充電や高温時に結晶構造が崩壊しても酸素放出が少ないという特性があります。
この特性により、異常発熱や発火に対する安全性が高まると理解されています。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 安全性のエビデンス
「Nature」誌に掲載された科学論文1によれば、リン酸鉄リチウムイオン電池は低電圧でも安全に運用でき、安定した性能を維持することが示されました。
この研究の中で注目すべき点は、バッテリーのエネルギーの99.1%を取り除いた状態でのテストが実施されたことです。その結果、バッテリーの容量に変化はなく、抵抗の上昇もほとんど見られませんでした。
さらに興味深い結果として、ショートサーキットテストが挙げられます。2.3Vまで放電したセルの表面温度はわずか6℃しか上昇せず、より高い電圧で放電したセルでは火花や煙、火災が発生しました。
これらの結果から、リン酸鉄リチウムイオン電池の低電圧状態での安全な運用が実証されたと言えるでしょう。
バッテリー種別ごとの特性比較と新バッテリー技術
相対的な関係なので「リチウムイオン電池がとても危険」とは言い難いと思います。
参考記事:「ポータブル電源の火災事件・爆発・危険事象のニュースをまとめています」
上記の記事を見ていただくとわかるのですが、発火・爆発するには理由があります。使い方が悪かったり、製品自体の作り(BMSや部品の組み付け、ファン性能など)が悪かったり。問題はバッテリー種別だけではありません。
しかし発火・爆発した場合の被害はリチウムイオン電池の方が甚大になるのは確かです。
さらに次世代バッテリーとして、「ナトリウムイオン電池搭載ポータブル電源」や「半固体電池搭載ポータブル電源」「全固体電池搭載ポータブル電源」の販売も開始、または予定されています。
参考記事:Bluettiが世界初のナトリウムイオン電池使用のポータブル電源を発表!ナトリウムイオン電池とは?
参考記事:業界初の半固体電池ポータブル電源 ZENDURE SuperBase V(販売中)
参考記事:YOSHINOの全固体電池搭載ポータブル電源(販売中)
技術の進化とともに安価で安全なポータブル電源が手に入りやすくなってきましたね。
まとめ:Jackery、BLUETTI、Ankerから選ぶと後悔が少ない
この記事では、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載したポータブル電源の選び方と、2024年最新のトップランキングをご紹介しました。また、各メーカーの信頼性や企業存続可能性についても深掘りしました。
全ての情報は私自身が50台以上のポータブル電源を実際に手に取り、検証した結果をもとに作成しています。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの安全性と新技術についても触れました。
現状ではエコフローの製品が最適とされることが多い一方で、Jackery、BLUETTI、Anker、ALLPOWERSなどのライバルメーカーも品質において引けをとりません。
個人的にはJackeryのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載モデルの完成度の高さにびっくりしています。迷ったらJackeryのリン酸鉄リチウムイオン電池Plusシリーズを選べば問題ありません。
今回ご紹介した製品はすべて中国製で、日本製のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源の登場が期待されています。
より安全性の高い全固体電池では、日本が先行しているのでそちらを期待するのも良いかもしれません。
「この製品やメーカーはどうなの?」といった質問があれば、コメント欄からお気軽にお寄せください。
完璧な回答ができるわけではありませんが、一緒に考えたり、調べたりすることはできます。高額な買い物だからこそ、後悔のない選択をしてくださいね!
よくある質問・脚注・更新履歴
Q.リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのデメリットは?
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの主なデメリットは、エネルギー密度が低く、価格が高い、低温環境下での性能低下、および充電速度が遅いことです。
しかし、導入コストは高いですが、寿命が一般的な三元系リチウムイオンバッテリーよりも3倍以上長いため、長期的なコストパフォーマンスは高いでしょう。
Q.リン酸鉄リチウムイオンバッテリーが発火することはありますか?それはどういった場合ですか?
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4バッテリー)は、他のリチウムイオンバッテリーに比べて熱安定性が高く、発火リスクは非常に低いとされています。
ただし、絶対的に発火のリスクがゼロではないため、まれに発火することがあります。以下は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーが発火する可能性のある状況です。
脚注
- Transportation Safety of Lithium Iron Phosphate Batteries – A Feasibility Study of Storing at Very Low States of Charge ↩︎
更新履歴
- 2023/05/21 ALLPOWERS R3500をランキングに追加しました
- 2023/06/03 ASAGAO AS2000-JPをランキングに追加しました
- 2023/06/22 Enernova ETAをランキングに追加しました
- 2023/08/11 EcoFlow DELTA Proをランキングから除外しました
- 2023/08/11 DEENO X1500をランキングに追加しました
- 2023/08/25 Jackery ポータブル電源 1000 Plusをランキングに追加しました
- 2024/01/06 Jackery ポータブル電源 300 Plusをランキングに追加しました
- 2024/02/19 BougeRV ポータブル電源 Fort 1000 をランキングから除外しました
はじめまして
【2023年10月】信頼のブランド×安全性!リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源おすすめランキング
で紹介されている「DEENO ポータブル電源 X1500」なんですが、価格が「39,800円」となっています。
容量の割にあまりにも安くてビックリしたんですが、書き間違いですね。
なので訂正をお願いします。
nemo3様、コメントありがとうございます。
記述ミスを指摘していただきありがとうございます。
感謝しております。
価格を修正しました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございます!^^
コメント欄は、こちらでよろしいでしょうか?
記事別のコメント欄ではなかったでしょうか。
私は、
smarttap社とanker社製のポータブル電源を使っていますが、
ポータブル電源おすすめランキングで、いずれもランクインしていないことに少し驚きました。
何か2社について、ランクインされていない理由みたいなものは、ございましでしょうか?
教えていただけましたら嬉しいです^^
こうはた様、コメントありがとうございます!
PowerArqとアンカーがランキングに入っていないのは、実際に検証をしていないからです。
性能が劣っているからではありません。
アンカー社は、リチウムイオン電池のものを4製品購入しましたが、非常に品質が高いと感じています!