
エコフロー デルタ 2は、アウトドア・キャンプ・車中泊から災害対策を重視する人まで幅広い層に支持される、高性能ポータブル電源です。
その魅力は、1,024Whの大容量バッテリーによる安定した電力供給や、業界をリードする充電速度、そして多様な用途に対応する充電ポートが備わっていること。
この記事では、EcoFlow DELTA 2の機能的価値と情緒的価値を踏まえ、さまざまなシチュエーションで活躍するポータブル電源の魅力を詳しくご紹介します。
絶対に後悔のない選択肢になること間違いなしのデルタ 2、ぜひ最後までお読みいただき、あなたのライフスタイルにどのようにフィットするか確認してください。
- 導入コストがかかっても、長期間に渡って利用しコスパを上げたい人
- ポータブル電源選びはとにかく安全性第一の人
- ちゃんとした日本語のカスタマーサービスを受けたい人
- 長期保証による安心感を求める人
- ソーラーパネルと組み合わせて電気料金を節約したい人
- 電力が不安定な離島や山間部に住む人
- 農場や建設現場など、電源がない場所で働く人
- 写真撮影、ドローン飛行、天体観測など電力を必要とする趣味を持つ人
- フェスティバルや屋外イベントで電源が必要な業務を行う人
エコフロー デルタ 2のスペックと特徴
アイテム名 | EcoFlow DELTA2 |
型番 | DELTA2 |
メーカー | EcoFlow(エコフロー) |
価格 | 143,000円 |
容量(Wh) | 1,024Wh |
出力(W) | 1,500W |
サイズ | 横211×高さ400×奥行き281mm 約12kg |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
費用対容量(1Whあたり単価) | 139.6円 |
電気の波形 | 正弦波 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:6口 DC/シガーソケット:3口 USB:4口 Type-C:2口 |
では、EcoFlow DELTA2の特徴を見てみましょう!
画像レビュー
この項では公式サイトの画像では確認しにくい部分まで記録・掲載しています。「この部分を細かく見たいな!」といったリクエストはコメント欄からどうぞ。すぐに撮影します。
送られてくるときはEcoFlow特製の段ボールに伝票が貼られてやってきます。うちは佐川急便でした。この段ボールの中に化粧箱が入っています。


容量は1,024Wh(ワットアワー)です。ワットアワーとは、1時間に1ワットの電力が1時間流れた場合に消費される電力量を表します。
つまり、1ワットアワーは、1時間に1ワットの電力を使用することで消費されるエネルギー量を表します。
- デルタ 2の1,024Whとはどれくらい?
-
1024Whの電力があれば、様々な家電製品やスマートフォンなどを使用することができます。例えば以下のような使い方が考えられます。
・ノートパソコン:1時間につき約60〜100ワットの電力を消費するため、10〜17時間程度使用できます。
・スマートフォン:1時間につき約5ワット程度の電力を消費するため、200時間以上使用できます。
・照明:LED電球であれば、1時間につき10〜15ワット程度の電力を消費するため、60〜100時間程度使用できます。
・ミニ冷蔵庫:1時間につき約40ワット程度の電力を消費するため、25時間程度使用できます。
・ファン:1時間につき約50ワット程度の電力を消費するため、20時間程度使用できます。

前面に電源、ディスプレイ、出力ポートが集中しています。



ディスプレイは室内はもちろんのこと、野外でも視認性が高いです。

ディスプレイは必要な情報が詰まっています。アプリでも同じレベルで情報を受け取れます。


向かって左側面上部にファンがついています。コンセントを使う際や充電時には回ります。設置する場所の参考になれば。


向かって右側面上部には吸気口があります。ティッシュペーパーが張り付くくらいのパワーがあります。

背面には入力ポートが集中しています。ACコンセントが6口、シガーソケット、DCポート 2口、ソーラーパネル接続XT-60ポート、充電用ポート。
ACコンセント、その他の出力は以下の通り。


XT-60ポートは、ラジコンやドローンなどの電動機器に使われるバッテリーコネクターの一種です。
このポートは、高電流を扱うことができ、一般的には12Vから24Vの電力を供給します。XT-60ポートは、小型で丈夫であり、誤った接続を防止できる点がメリット。
デルタ 2の同梱物
デルタ 2の同梱物は、AC充電ケーブル・DC5521-DC5525ケーブル・シガーソケット充電ケーブル・取扱説明書・保証書です。


取扱説明書は以下のリンクから確認できます。クリックするとPDFが開きます。

AC充電ケーブルはACアダプターがないため、スッキリしています。持ち運びに便利。
アダプターが熱を持つこともないので安全性が高いですね。アダプターが本来持っていた熱問題は本体のファンを回すことにより解消されています。
デルタ 2で家電を動かしてみよう エアコン・電気ケトル
EcoFlow DELTA2はAC出力が1,500Wあり、ご家庭で使用しているほとんどの家電製品が使用できます。
また、波形も正弦波で50Hz・60Hzに対応しているため、ご家庭のコンセントと同じ波形を出力します。
この製品を実際に動かしてみることで、バッテリー容量でどのくらいの時間使用できるのか、騒音はどの程度かといった点をお見せしたいと思います。
エコフロー デルタ 2でエアコンを稼働してみよう!消費電力&使用時間、バッテリー実容量を検証
ポータブル電源でエアコンを使ってみたい!どれくらい出力があれば動くのかな?
容量1,000Whだと何時間使えるのかな?
といった疑問に答える動画を作成しました。
エコフロー デルタ2は1,500Wの出力があるため、エアコンが動作することは当たり前ですが、必要な出力はどの程度でしょうか?
また、出力にどのような変化があるのでしょうか?安定した時の出力はどの程度なのでしょうか?
これらを確認したいと考えています。また、この電源で家庭用エアコンをどの程度の時間使用できるのかも確認し、バッテリーの実容量も確認します。

使用するエアコンは日立の家庭用エアコン で公式サイトによると消費電力は880W。部屋は戸建ての和室8畳で機密性が低い。
今日の気候は雨外気温は7.4°c 室温は8.2°c 湿度は87%です。エアコンの設定温度は 20°cで 暖房を使用します。

エアコンは約5分で起動し、150Wを超えるとファンが回り始めて音量は45dBでした。
650Wを超えると、ファンの音が大きくなり(56dB)、最大消費電力は685Wです。
40分後に室温が設定温度(20℃)になり、安定運転で400Wから0Wを行き来しつつ稼働しました。
3時間40分後に電源が落ち、バッテリーが空っぽに。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーなので最後まで電圧が落ちませんね(優秀!)。
気候にもよりますが、デルタ2だと4時間弱程度暖房が使えました。
冷房だと消費電力が大きくなるので、もう少し稼働時間が短くなります。
容量が2,000W程度あれば8時間くらいエアコンを使えそう。
デルタ2のエクストラバッテリーを使えば、一晩使えるかもしれません。


電気ケトルでお湯を沸かしてみました

キャンプや車中泊、または災害時にティファールなどの電気ケトルでお湯を沸かせるポータブル電源をお探しの方が多いです。デルタ 2は出力が1,500Wあるため家庭のコンセントと同じように電気ケトルを使えます。
実際に500mlのお水が2分36秒で沸騰。壁のコンセントとほぼ同タイム。バッテリー容量を考えると500mlのお水を14回程度沸かせます。エクストラバッテリーを接続すれば、さらに回数は増えます。
電気ケトルの電源を入れた直後からファンが回り始めました。音量は50デジベル程度。
以下の動画で実際にデルタ 2と電気ケトルを使った様子を見ることができます。
RIVER Proとの比較は以下の記事で行なっています。
参考記事:EcoFlow DELTA2とRIVER Pro 電気ケトルでお湯が沸く時間を検証
デルタ 2は充電速度を調節できるのでバッテリーに優しい
デルタ 2の大きなメリットである高速充電。最大1,200Wの充電スピードでバッテリー容量0%〜100%まで80分で完了します。
使用シーンによっては1,200Wでの充電は迷惑に感じることもあるでしょう。他の高出力家電を使っているときやキャンプサイトのACから充電する場合など。
また、充電スピードが早いとバッテリーの寿命が縮む懸念もあります。デルタ 2の場合は200W〜1,200Wまで100W刻みで充電スピードを調節可能。アプリを使えばリモコンのように簡単操作ができます。
充電速度を調節している模様を動画にしました。
気になるファンの音ですが最小スピードの200W充電でも回ります。
1,000W充電を超えるとかなりの騒音になります。
dBレベルの目安は以下の通り(参考:東京環境測定センター)
充電をしていない状態で32.3dB、200W〜900W充電で48.4dB、1,000W以上の充電で58.8dBとなりました。



DELTA2は次世代パススルー充電が可能

DELTA2はパススルー充電ができます。パススルー充電とは「AC充電しながら、AC出力の状態で電化製品に給電すること」です。
DELTA2はパススルー状態だと、家電への電力は全てAC電源側(壁コンセント)から供給される仕組みになっています。
前提条件として「壁コンセントからデルタ 2への入力電力」より「デルタ 2から接続機器への出力電力」が小さくなくてはなりません。出力電力が充電電力より大きくなると、バッテリーが蓄電できなくなり時間とともに電源が切れてしまいます。
パススルーの仕組みをエコフローさんに聞いてみました。

パススルー時にバッテリーを介さず家電に電力を供給するため、バッテリー寿命の損耗が起きにくくなっています。
充電レベルの上限を80%に設定し、放電量より充電量が多い状態を作れば、バッテリーをできるだけ傷めずにEPS(非常用電源)機能を使えることになりますね。
より高性能なUPS機能を搭載したポータブル電源はBLUETTIやALLPOWERS、Ankerなどから発売されています[※3]。
次世代パススルー充電とは
- 次世代パススルー充電とは?
-
次世代パススルー充電とは、ポータブル電源を壁のコンセントに繋いでいる時、電力がバッテリーを介さず家電に直接給電される機能のこと。
電力がバッテリーを通過しないため、発熱を抑え負荷がかかりにくいことがメリット。デメリットは、長期的にパススルー状態で利用すると、バッテリーのサイクル劣化や寿命短命化に繋がる。
次世代パススルー充電とは、ポータブル電源を壁のコンセントに繋いでいる時、電力がバッテリーを介さず家電に直接給電される機能です。この機能により発熱を抑え負荷がかかりにくくなるのが大きなメリットです。
ただし、パススルー状態で長期間利用すると、バッテリーのサイクル劣化や寿命短縮につながるデメリットがあります。
エコフロー社の他にアンカー社[※1]やALLPOWERS[※2]などが次世代パススルー充電対応のポータブル電源を販売しています。
デルタ 2をソーラーパネル充電する方法

エコフロー デルタ 2 一番のデメリットは「ソーラーパネルに繋ぐケーブルが別売り」であること。ソーラーパネルとの併用をメーカーが推奨しているのに別売りなのは不思議。
ソーラー発電するには別売りの「EcoFlow XT60変換ソーラー充電ケーブル(4,800円)」もデルタ 2と一緒に購入する必要があります。とはいえ、ソーラーパネルを使わない方からすると接続ケーブル分の価格が下がるのでメリットに見えるかもしれませんね。
デルタ 2をソーラーパネル充電するには3つの方法があります。
別売りのXT60変換ソーラー充電ケーブルを購入してMC4ポートで接続する

追加でEcoFlow純正XT60変換ソーラー充電ケーブルを購入して、MC4形式のソーラーパネルと接続する方法です。
「XT-60ポートをデルタ 2」に、「MC4ポートをソーラーパネル側のMC4コネクタ」と接続します。
EcoFlow社のソーラーパネルはもちろんのこと、さまざまなメーカーのソーラーパネルと接続できるようになります。
EcoFlow社製よりも安価なソーラーパネルと接続できるようになるので運用の幅が広がりますね。
公式サイトで「EcoFlow純正XT60変換ソーラー充電ケーブル」を確認する
例えば、「BougeRV Yuma CIGS系ソーラーパネル 200W」と「MC4-XT60ケーブル」で接続したところ180W程度で充電できました。

参考記事:BougeRV Yuma CIGS系ソーラーパネル 200W実機レビュー:驚異の軽量・高効率発電を徹底検証!
エコフロー純正ソーラーパネルを使うことで、面倒なことが少なくなりますが、欲しい製品がない場合もあります。例えば、フレキシブルソーラーパネル200Wなどです。そのような場合は、他社のソーラーパネルも選択肢に加えることができます。
デルタ2と別売りの「MC4-XT60ケーブル」の組み合わせはそうした使い方もできます。
また、「MC4-XT60ケーブル」もコストを抑えたい方には、以下の製品がおすすめです。
EcoFlow ソーラー充電ケーブル XT60とXT60iの違い
XT60Iとは、RCモデルやドローンなどによく使われるバッテリーコネクターの一種です。XT60コネクターの改良版で、より高い信頼性や接続の安定性を持ちます。さらに、高い最大電流と少ない電気抵抗を持っています。
公式サイトで「EcoFlow XT60変換ソーラー充電ケーブル」のページを見ると2種のパターンから商品を選べるようになってます。
- XT60変換ソーラー充電ケーブル(最大8A)
- XT60i変換ソーラー充電ケーブル(12A以上)
どこが違うかというとXT60の後ろに「i」が入っています。


XT60iコネクタは、XT60コネクタの後継機種です。XT60iコネクタとXT60コネクタの違いは、中心ピン(バッテリー情報を伝達するための金属ピン)にあります。
XT60iコネクタの中心ピンは、ソーラーケーブル(中心ピン(-)にマイナス)とシガーソケットケーブル(中心ピン(+)にマイナス)のどちらを接続しているかを判別。ソーラーパネルとシガーソケットの電力供給を同じポート行うポータブル電源では重要な役割を担っています。
実用面での大きな差は扱える電流(アンペア)が異なることです。XT60が8Aまで、XT60iが12A以上。扱える電流が大きい方が充電量が増えます。
というのが一般的なXT60iコネクタに関する認識になります。
公式サイトの注意書きに「サードパーティー製のMC4-XT60iケーブルを弊社ポータブル電源に使用する場合、最大電流値は8Aとなります」とあります。純正MC4-XT60iケーブルでないとシガーソケットからの入電だと感知し8Aに制限するということなのでしょう。
EcoFlow社のXT60i変換ソーラー充電ケーブルは、ポータブル電源側でケーブルがEcoFlow社製と判別するような何かを組み込んであるのかなぁ。ちょっと気になりますね。
デルタ 2の場合、最大電流が15Aなので「XT60i変換ソーラー充電ケーブル(12A以上)」を選んだ方がソーラーパネルの性能を活かせます。
デルタ 2だけで使う場合は「XT60i変換ソーラー充電ケーブル」を選ぶべきです。
公式サイトで「EcoFlow純正XT60変換ソーラー充電ケーブル」を確認する
しかし、XT60iは受け手側のポータブル電源が対応していないと意味がないので、エコフロー リバー プロなど他のポータブル電源でも使いたい時はノーマルの「XT60」を選んだ方が無難ですね。
EcoFlowの組んでいるポータブル電源とソーラーパネルセットを購入する
エコフローの折りたたみソーラーパネルには、XT-MC4変換ソーラーパネルケーブルが同梱されています。


据え置きタイプは、XT-MC4変換ソーラーパネルケーブルが同梱されていませんので、別途用意する必要があります。
接続方法や推奨ケーブルに関しては以下の記事で解説しています。
エコフロー リバー2とソーラーパネルの完全ガイド:互換性、選び方、設置方法を徹底解説


移動させないならば一番下の「EcoFlow 100W据置型ソーラーパネル(剛性)2枚セット」がおすすめ。

EcoFlow 100Wソーラーパネル 2枚セットはかなり大きいサイズ(115cm×75cm 7kgくらい)で送られてくるのでご注意ください!ちょっとびっくりしました。
予算がある方は「EcoFlow 400W ソーラーパネル」もいいかもしれません。デルタ 2だけでなく、DELTA Proやパワーシステムと組み合わせて使えます。300W程度で発電できれば3時間弱でフル充電できます。


XT-60ポートを持つソーラーパネルを購入する
EcoFlow純正のXT60i変換ソーラー充電ケーブルは4,800円。アクセサリ類はセールになることも少ないです。
ちょっと高いなぁ、とは思います。かといってサードパーティのケーブルで、ポータブル電源に不具合が出たり、充電ができなかったりするのも面倒ですね。
そこでXT-60ポートを持つソーラーパネルを選んで、コストを下げる方法をご紹介。XT60i変換ソーラー充電ケーブルの4,800円に1.5万円ほど乗っければそこそこのソーラーパネルが購入できます。
XT-60ポートを持つソーラーパネルでおすすめできるのは以下の3つ。全てアマゾン商品ページへのリンクです。
EcoFlowの110Wソーラーパネルが33,000円なので、だいぶコストカットできるのではないでしょうか。
「BALDR ソーラーパネル 200W」は、Amazonで一番売れているソーラーパネルメーカーの製品です。
以下の記事で実際に接続している様子をご紹介しています。
2月中旬ですが160W以上出ています。もう少し暖かくなってきたらもっと発電量は伸びると思います。

参考記事:BALDR ソーラーパネル 200Wでポータブル電源を充電 EcoFlowやBLUETTIにも使えるよ!
安全性を確認!デルタ 2の分解動画
EcoFlow公式チャンネルがデルタ 2の分解動画を公開していますので簡単に説明します。
ポータブル電源を解体したことがある方は少数でしょう。見たところでわからない、というのが実情。見てもわかりませんが、公式チャンネル自ら解体動画を公開していることに製品への自信を感じました。
とても綺麗に配置されて、コンパクトに無駄なく製品サイズを小さくする工夫がされているのがわかります。
動画内では初代DELTAとデルタ 2のバッテリーや基盤を見比べています。
バッテリーがコンパクトになり、基盤も2枚から1枚に集約、その分ケーブル類も減ることで軽量化に成功しています。



Anker 555 Portable Power StationとDELTA2の比較
2022年8月18日、Anker社は「Anker 555 Portable Power Station(PowerHouse 1024Wh)」販売を開始しました[※4]。
EcoFlow DELTA2とほぼ同じ容量・価格での登場。
1,000Whクラスのリン酸鉄リチウムイオン電池モデルではこの2種で迷うことになるでしょう
ブランド | 価格(円) | 容量(Wh) | 出力(W) | 電池 | 1Wh単価(円) |
---|---|---|---|---|---|
Anker | 149,900 | 1,024 | 1,000 | リン酸鉄 | 146.4 |
EcoFlow | 143,000 | 1,024 | 1,500 | リン酸鉄 | 139.6 |
スペック上の大きな違いは出力です。Ankerは1,000、DELTA2は家庭用コンセントと同じ1,500W。
家電をしっかり使いたいならばEcoFlow DELTA2となります。
その代わりAnker 555には停電時に役立つLEDライトが2種類搭載されています。DELTA2はなし。
家電はそこそこで防災メインに考える場合はAnkerも良い選択肢です。
また、拡張性の高さもDELTA2の良さ。エクストラバッテリーで容量を増設できるのはAnkerにはないメリット。
AnkerはACコンセント110Vの製品が多かったですが、このAnker555は100VですのでEcoFlowと同条件。
- EcoFlow DELTA2とAnker 555 Portable Power Stationではどちらがおすすめですか?
-
管理人のおすすめはEcoFlow DELTA2です。出力の高さ、拡張性があることが大きなメリット。防災目的であればAnker 555も優れた製品だと思います。
EcoFlow既存製品との比較
EcoFlowから出ている製品の中で購入時に迷いそうなモデルを選んで比較しました。EFDELTAはDELTA2に取って代わられてしまいましたね。DELTA Maxは使用シーンで棲み分けができていると思います。
とはいえ、予算の縛りがないのであればデルタ 2を選ぶのがおすすめです。安全性も高く、寿命も長い。拡張性もあるので用途変更にも対応できる。また、比較してみて気づきましたが、デルタ2はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーにしては軽いですね!
アイテム名 | DELTA2 | EFDELTA | DELTA mini(廃番) | DELTA Max |
---|---|---|---|---|
価格(円) | 143,000 | 139,500 | 115,500 | 187,000 |
容量(Wh) | 1,024 | 1,260 | 882 | 1,612 |
出力(W) | 1,500 | 1,600 | 1,400 | 2,000 |
重量(kg) | 12 | 14 | 11 | 22 |
容量拡張 | あり | なし | なし | あり |
アプリ | あり | なし | あり | あり |
充電速度 | 50分で80%まで充電 80分で満充電 | 1時間で80%まで充電 1.6時間で満充電 | 1時間で80%まで充電 1.6時間で満充電 | 1時間で80%まで充電 1.7時間で満充電 |
出力ポート | AC:6口 PD:2口(100W) USB-A:4口 | AC:6口 PD:2口(60W) USB-A:4口 | AC:4口 PD:1口(100W) USB-A:5口 | AC:6口 PD:2口(100W) USB-A:4口 |
充放電サイクル | 3,000回 | 800回 | 800回 | 500回 |
エコフロー デルタ 2の長所と短所
この製品のメリットは、ほぼ全てのニーズに対応できること、バッテリーの拡張性、充電スピードの管理、性能のコストパフォーマンス、次世代パススルー充電に対応、会社の安定性、日本語のカスタマーサービスがあることです。
一方、デメリットは、ソーラーパネル接続ケーブルが別売り、持ち運びには少し重い、ファンの音が気になる、そしてセールで安くならないことです。
メリットとデメリットは人によって感じ方が異なります。
例えば「ファンの音が気になる」というデメリットも「ファンがしっかり回ってて内部の温度が保たれて安心」というメリットになります。デルタ 2の重量は12kgですが、人それぞれ感じ方は変わってきます。男性なら軽いし、女性や子供には少し重い。
気になる人がいるかもしれないなぁ、という点をデメリットに掲載しました。この程度のデメリットしか見つけられないくらい完成度の高いポータブル電源です!
まとめ:2023年6月時点で最もおすすめのポータブル電源
希望小売価格が143,000円と高額なので、購入するにあたり旦那さんの許可がなかなか出ませんでした。
「中田選手が宣伝してるポータブル電源なんだよ」と言ったら、コロッとOKが出たのでスポーツが好きな方にとっては今でもカリスマなんですね。まだ知名度の浅いポータブル電源やエコフローですが、中田英寿さんをPRに起用することである程度の信頼感を与えることに成功しているようです。
EFDELTAがクラウドファンディングを行なったのが2020年1月。テスラにも充電できる大容量ポータブル電源ということで2.8億円の応援購入がありました。その後、RIVERシリーズ、DELTA mini、DELTA Max、DELTA Proなどアイデアに溢れるヒット製品を数々発表。
そして2022年。2年半の時を経て、素晴らしい性能のEcoFlow DELTA2を作り込んできましたね。管理人は、楽天でクーポンが出ていたので少しお得に購入できました(10%オフ+5,000円オフクーポン)。ちょっとでかい出費でしたが大満足の買い物となりました!
レビュー記事なのでメリットだけではなく、デメリットもしっかり記述する必要があります。しかし、困ったことにエコフロー デルタ 2には明らかなデメリットが見つかりませんでした。一般家庭ならば、「これ一台でほぼ完璧!」と言っても差し支えない完成度のポータブル電源です。
出力は家庭用コンセントと同じなので問題なし。拡張性があるのも強みで、容量が足りない場合は追加バッテリーで賄うことが可能。しかし、日常用途であれば充電スピードが早いため、容量不足を感じることも少ないでしょう。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、単純計算して1日1回使用しても10年間使用できるコストパフォーマンスの良さも光ります。
保証期間も5年間。さまざまなメーカーから保証期間が長い製品が販売されてますが、5年後に会社がなくなってる可能性もあります。
その点、EcoFlow社はポータブル電源業界にとどまらず、EcoFlow パワーシステム、自動草刈機 EcoFlow Blade、EcoFlow Glacier 製氷機能付きポータブル冷凍冷蔵庫などでアメリカを代表する総合エネルギーメーカーに変貌しているため安心度が高いです。
しっかりとしたカスタマーサポートを得られる、安全性の高い、実用的なポータブル電源「エコフロー デルタ 2」。
高額商品なので、できる限り不安を払拭してから購入したいですよね。実機がありますので、何か質問や試して欲しいことがございましたらコメントでお気軽に仰ってくださいね♪
よくある質問と脚注
- 私の住む自治体では使用後のポータブルバッテリーの引き取りは行わないとのことで、メーカー販売店に引き取りを依頼するように言われたのですが、エコフロー社は、Anker社やJackery社のように処分費用が無料であるのでしょうか?また、DELTA2の処分費用が有料である場合、いくら支払う必要があるのでしょうか?
-
ポータブル電源を廃棄する際には、お住まいの自治体にお問い合わせいただき、その指示に従っていただく必要があります。自治体で対応できない場合は、エコフロー社まで連絡します。
エコフロー社では有償で対応いたします。デルタ 2の処分費用は約50,000円。
1.お住まいの自治体にお問い合わせいただく
2.デルタ 2の処分費用を確認する
3.廃棄予定の機種、本体に記載されているS/N番号をエコフロー社まで連絡する
4.処分費用の振込みを実施する
5.振込完了後、エコフロー社に連絡する
6.廃棄予定のポータブル電源をヤマト運輸の元払いで送付する
7.廃棄予定の製品がエコフロー社に届き次第、エコフロー社にて廃棄する
参考ページ:EcoFlow公式ショップ Yahooショッピング店 - エクストラバッテリーは2台まで使えるのでしょうか?また、デルタ 2の商品ページに3,040Whまで容量可能となっていますが、どのように拡張するのでしょうか?
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DELTA2本体に接続できる専用エクストラバッテリーは1台までとなります。
そのため、2台以上の接続は不可となります。3,040Whまでの拡張はDELTA Maxシリーズ専用のエクストラバッテリーを接続すれば可能です。 - 停電時のパソコン作業内容の保護として無停電電源装置(UPS)としての使用は可能でしょうか?
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デルタ 2は完全なUPS機能ではなくEPS機能が備わっております。
EPS機能は、家庭用コンセントからの電力供給が停止した場合、30ms以内に本製品のバッテリーから直接電力供給が行われるモードに自動的に切り替わります。そのため、データサーバーやワークステーション、医療機器のような完全なUPS機能を必要とするデバイスへの使用は推奨できかねます。
UPSとしてポータブル電源を使用したい場合は「ポータブル電源におけるUPS機能の違いと対応製品の紹介」を参考にしてください。 - デルタ 2+エクストラバッテリーの購入を検討してます。ソーラーパネル充電を考えているのですが、デルタ 2にソーラーパネルをつないだらエクストラバッテリーにも充電しますか?
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エクストラバッテリーはDELTA2本体を通じて充電される為、DELTA2とエクストラバッテリーが接続された状態でDELTAでソーラー充電を行えばエクストラバッテリーにも充電がされる仕組みとなっております。
- デルタ 2のパススルー機能は、AC充電の場合だけですか?それとも、ソーラー充電の場合もパススルーになりますか?
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パススルーとなるのはAC充電かつ、AC出力でDELTA2を使用している場合のみです。AC充電をしていてもDC出力をしている場合はパススルー扱いになりません。
- デルタ 2単体で使用している途中でエクストラバッテリーを接続した場合、放電を止めずに継続することができますか?
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基本的には停止せず継続します。しかしながら本取扱説明書にも記載の通り、充電中・放電中に専用エクストラバッテリーを着脱することは非推奨です。エクストラバッテリーを着脱する際は、必ずメイン電源をOFFにした状態で行いましょう。
- エクストラバッテリーを接続した状態で、バッテリーはどちらから使われますか?
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本体にエクストラバッテリーを接続した状態で放電をすると、充電残量の多い方から放電が始まり、充電残量が同等になると同時に放電されます。
- エクストラバッテリーを接続して使用中に、本体の容量がまだ残っている時点で、エクストラバッテリーを切り離しても給電は継続しますか?
-
基本的には停止せず継続します。しかしながら本取扱説明書にも記載の通り、充電中・放電中に専用エクストラバッテリーを着脱することは非推奨です。エクストラバッテリーを着脱する際は、必ずメイン電源をOFFにした状態で行いましょう。
- ソーラー充電ケーブルは別売りですか?
-
はい、別売りです。
- エクストラ単体で充電できますか?
-
エクストラバッテリーはあくまでも本体の容量を増やすためのもの。そのためエクストラバッテリー本体に充電・放電を行う機能はありません。