クラウドファンディングサイトMakuakeで応援購入歴代2位(5.09億円)の大ヒットをポータブル電源 RIVERシリーズで記録したEcoFlow社。
2021年はポータブル電源市場でライバルが存在しないような性能を持つ製品「DELTA Pro」を発表しました。
EFDELTA、DELTA mini、RIVERシリーズなど個性的な製品を生み出してきたEcoFlow社の「DELTA Pro」は大容量なだけではなく、暮らしの安全性や商売の形態(特に飲食系)さえも変えてしまうインパクトのある製品になっています。
\ 3.7億円応援購入が集まりました! /
2023/06/06追記:デルタ プロは2021年発売ということで、スペック的に少し型落ち感が出ています。最新のポータブル電源ランキングを作成しましたので参考にしてください。
→ 2023年最新版!信頼のブランド×安全性!リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源おすすめランキング
デルタ プロの特徴
他社製品にはないユニークかつ優れた機能をいくつかご紹介します。
- 最大容量21,600Wh・最大パワー6,000W(ほぼ全ての家電が長時間使える)
- 全国のEVステーションで充電できる機能を搭載
- ガリソンで発電してDELTA Proに電力を供給できる「スマート発電機」もあり
- 3,600Whという大容量をわずか「2.4時間で80%、3.1時間でフル充電」で可能な超高速充電
- 家庭用蓄電池として自家発電システムを組める
デルタ プロ フォトレビュー


液晶は必要な情報がはっきりわかる設計になっています。現在の使用量で使える残時間、バッテリー残量、インプットW数、アウトプットW数といったことが表示されています。液晶画面はアンチグレアで明るいところでも確認しやすくなっています。もしも見えにくい場合はスマートフォンのEcoFlowアプリでも確認することができます。

EcoFlowアプリの画面

- USB-A 2口(各ポート最大12W)
- USB-A急速充電 2口(各ポート最大18W)
- Type-C 2口(各ポート最大100W)
一般的なUSBが4口(うち2口が急速充電)、100WのType-Cが2口になっています。
100WのType-Cが2口あるのは本当に便利、かつ貴重です(他社では「BLUETTI EB70」のみだと思います)。
最近のスマートフォンはバッテリーの容量が増えているのでUSB-Aだとかなり充電に時間がかかりますね。その点、PD100Wが2口あるのは助かります。
また、各ポートが干渉しないように配置されていて、全てのポートが埋まっていても抜き差しがスムーズです。

ACコンセントは全部で5口。100Vが5口。

コンセントの下にある灰色の四角いボタンを押すとキャスターが出てきます。


向かって右側には、換気用のファン、出力ポート類、インフィニティポート(EV充電用ポート)があります。

出力ポート類
上から、アンダーソン出力ポート、シガーソケット出力ポート、DC5521出力ポート、12V DC電源ボタン、IOTボタン、リモート制御ポート、ペアリングボタン、待機スイッチ。頻繁には使わないポートが揃っている感じですね。

インフィニティポート(EV充電用ポート)です。このポートからEVステーション(普通充電)で充電することが可能。
このシステムによって長期の車中泊旅行の利便性が格段に上がると思います。
ソーラーパネルだけではなく、電力をEVステーションで補給できるのは本当に画期的!


換気用のファン

持ち手にはハンドルカバーをつけることができます。

背面の説明です。3つのパーツに分かれています。主に充電関連の機能が集まっています。

左から、ソーラーチャージャー/ シガーソケットDC充電ポート(XT-60)、X-Stream充電/カスタム充電 切り換えボタン、AC充電ポート、充電過負荷保護ユニット
エクストラバッテリー接続ポート。バッテリーを拡張するときに使用します。容量3,600Whのエクストラバッテリーを最大2台まで接続可能。最大で10800Whという停電時にも6日程度電力を供給できる容量まで拡張できます。


換気用のファン。

可搬用のローラー。本体は45kgありますが、このローラーのおかげで平面であれば女性でも簡単に移動できます。

100均に売っているすずらんテープとの大きさ比較。
同梱品

左から、AC充電ケーブル、ソーラーチャージャー充電ケーブル、シガーソケット充電ケーブル、DC5521-DC5525 ケーブル
みていただくとわかるのですがAC充電ケーブルに箱(アダプター)のような部分がありません。
みなさんが懸念する「充電アダプターが熱を持って怖い」という問題が起こらない仕様になっています。
アダプターで交流を直流に変換しないのでケーブル自体はほぼ熱を持ちません。

ソーラーチャージャー 充電ケーブル
MC4部分をソーラーパネルに、XT60部分をDELTA Proに繋ぎ、ソーラーパネル充電ができます。

シガー/アクセサリーソケット充電ケーブル
シガーソケット部分を車に、XT60部分をDELTA Proに繋ぎ、走行充電することができます。

DC5521-DC5525 ケーブル
コンセントからの充電スピードの検証と入力電力のコントロール方法
この項では壁のコンセントからの充電スピードの調整やパススルー充電について記述します。
充電方法には「X-Stream急速充電」と「カスタム充電」の2種類があります。
ともに最大入力電力は1500W。
まずはX-Stream急速充電から。


我が家の場合はX-Stream急速充電だと1,396Wで充電できました。
3,600Whもあるのに空の状態から3.1時間でフル充電できます。80%でよければ2.4時間で完了。
次はカスタム充電について。
EcoFlowアプリで操作することにより、入力範囲を200〜1500Wで調節することができます。
急いでいないのでゆっくり充電しよう!なんて時は300Wくらいの入力にすることが可能。


カスタム充電の最小入力は200W

カスタム充電の最大入力は1,500W

例えば500Wに設定するとしっかり499Wで充電してくれます。
500Wで充電するとファンが回ります。ファンの音は平均すると60dBくらいでした。
60dBはどのくらいの音かというと「騒がしい事務所の中、普通の会話(参照:70dB、60dB、50dBとはどのくらいの音ですか? 三菱電機ホームページ)」とのこと。
200W〜400Wの充電ですとファンが回らず、まったくの無音です。

ファンが回っているときの音の大きさ(本体から20cm離した状態)
パススルー充電について
ポータブル電源の質問で多いのがパススルー充電できるか否か問題。
DELTA Proはパススルー充電ができます。
家庭用コンセントで本体を充電しながら、AC電源入力ポートで電気製品を使用することができます。
EPS(Emergency Power Supply)機能を搭載しているので、電気製品はバッテリーからではなく家庭用コンセントの電力を消費します。
家庭用コンセントからの充電を止めると、30ms(0.030秒)以内にDELTA Proのバッテリーから直接電力供給が行われるモードに自動的に切り替わります。

試しに本体を200Wで充電をしながら電気ケトルでお湯を沸かしてみました。

入力が1,334W、出力が1,113W
電気ケトルの消費電力は1,113W、本体への入電は1,334Wでした。
本体への充電量200Wを確保しながらも電気ケトルを使うように調整しているようです(賢い!)。

アプリでも確認できます。こちらの方が直感的にわかりやすい表示ですね。

800Wで本体へ充電しながら、ガジェット類の充電をUSBで行いました。

こちらの場合は本体へ800Wで充電して、そのバッテリーからガジェット類への充電がされていました。

アプリで確認すると、どのポートがどの程度消費しているのかがわかって便利です
デルタ プロの有益な使い方
機能面・スペックの凄さは当サイトを見なくてもご理解いただけてると思います。
さまざまなところで記事やYouTubeといった形でレビューされていますので。
管理人自身、「これはスペックがすごいから買おうー!」とはならないんですね、女性だからかもしれませんが。
「これを購入するとこんなことができるかもよ!」っていう提案の方が魅力的です。
ということで、管理人がDELTA Proを購入するとしたらやってみたいことをいくつか記述してみます♪
1.個別発電テクノロジーを駆使したあたらしいライフスタイルの構築

自然災害やコロナなどの伝染病、常に全国のどこかで何かしらの災害に遭われている方がいます。
雇用形態なども含めて、積み重ねる時代から分散や共有という概念を主体とした時代に変わってきていると感じます。
ライフスタイルとコストに合わせて身の回りのものを自給する、自衛のためにセーフティネットを構築していく必要性が高まっています。
キャンプや車中泊・バンライフ、ポータブル電源・ソーラーパネル市場が拡大しているのがその証左ではないでしょうか。
そこで管理人が考えているのが郊外や山林などの土地を買い、ライフスタイルの分散をすることです。
住む場所も仕事も2拠点以上所有するハイブリッドな感じ。
例えば山林を切り開いたとして一番問題なのが電気。
水やトイレはなんとかすることができる手段が多いですが、電気だけは今まではどうにもならなかった。
なので、電化製品を使わない生活を選ぶことになります。
しかし、DELTA Proと400Wのソーラーパネル(3枚連結すると1,200Wに!)があれば夫婦二人くらいであれば十分に電力を自給できる。
ジャック・アタリの言うところの「ハイパーノマド(21世紀の移動貴族)」ですね。
2.災害に強い住宅用の自家発電システムに取り入れる

2016年に起きた熊本地震では本震発生後4日間停電が続き、ガスの復旧までには2週間ほどかかりました。
災害時にインフラが回復するまで家族を守る方法の一つとして自家発電システムがあります。
自家発電システムとして考えられるのは以下のもの。
- 太陽光発電システム(200万円前後)+家庭用蓄電池設置費用(100万円〜150万円)
- 家庭用燃料電池(150万円)
- エンジン式発電機(10万円前後)
この中で利用が進んでいるのは太陽光発電システムです。
2018年のデータにはなりますが、「太陽光を利用した発電機器あり」の住宅は219万戸で、住宅全体の4.1%となっています(参照:都道府県別でみる住宅状況 総務省統計局)。
太陽光発電システム+家庭用蓄電池の強みは「災害・停電時にも毎日数時間は日常生活が可能」「昼間は太陽光から電力を供給し、早朝や夕方は蓄電池から電力を供給、割安な夜間電気料金で蓄電池に充電」といったことができること。
非常時の備えに加えて、日々の電気料金も抑えることができるシステムです。
ネックは価格でしょうか。一般的には300万円ほどかかるようです。
これをDELTA Proで置き換えるとすると「EcoFlow DELTA Pro ファミリーセット(Makuake)」が考えられます。
以下のセットで一般販売予定価格1,839,750円(税込)。Makueke特別価格だと50万円引きの1,339,000円(税込)。
- EcoFlow DELTA Pro×2台
- Pro専用エクストラバッテリー×1台
- スマート発電機×1台
- EcoFlow 400Wソーラーチャージャー×1台
- ソーラートラッカー×1台
- スマートホームパネル×1台
- EVアダプター×1台

日中は400Wソーラーチャージャーで発電しDELTA Proへ給電。
災害時、天気が悪い場合はスマート発電機を利用して電気をDELTA Proへ供給(4リットルのガソリンで総給電量「5,400Wh」)。
深夜電力の料金プランを契約してされている場合、電気料金の安い深夜の時間帯にDELTA Proに蓄電。電気料金の高い日中に消費することで、4人家族であれば年間約42,000円の電気代を節約。
DELTA Proセットだと太陽光発電システム+家庭用蓄電池と違って、可搬式を備えつつ費用も半額近くに抑えることができます。

コロナ禍の緊急事態宣言で多くの飲食店の経営状況は悪化しています。
飲食店に対しては営業時間短縮(5時から20時まで)を要請、また酒類の提供、利用者による酒類の店内持込又はカラオケ設備の使用を認めている店舗については、休業を要請。
正直なところ商売になりませんよね、仕方ないんでしょうけど。
とはいえ、宅配・テイクアウトサービスは要請の対象外です。以下のようなものです。
- 総菜・弁当・和菓子・洋菓子・ドリンクスタンドなどの持ち帰り専門の店舗
- ケータリングなどのデリバリー専門の店舗
- スーパーやコンビニ等の店内イートインスペース
- 自動販売機(自動販売機内で調理を行うホットスナックなど)コーナー
- 飲食スペースを有さないキッチンカー
「飲食スペースを有さないキッチンカー」は休業要請の対象外になります。
もしも飲食業をしていて困っているならば、新たなサービスにより売上を確保する取り組みに対し経費の一部を助成してくれる補助金でDELTA Proを導入。
通常は冷蔵庫や調理器具を稼働させるのに騒音のする発電機を使うのですが、DELTA Proであれば無音に近い状態で家電をいくつも並行して使用できます。
新規でフードトラックを始めるぞー!という方にも熱源確保にDELTA Proはいいですね。
晴れていれば車の天板の上でソーラーパネル発電もできますし。
コーヒースタンドなどで事業を始めてみたい若い方にもDELTA Proはスタートアップのハードルを下げる役割ができると思います。
お祭りやイベントへの出店や野外ライブなどでも活躍しそうですね。
まとめ
DELTA Proはポータブル電源の概念を変えてしまうような製品です。
管理人も手元に来るまでは「こんな大きくて大容量のものが必要なのかな?」と思っていました。
従来のポータブル電源の枠の中で考えるとそう思ってしまうのです。使ってみると全くの新領域の製品だったんですね。使っているうちに、あんなこともできそうだなぁ、とアイデアが湧いてくるプロダクトでした。
開発元のEcoFlow Technologyは、ドローンのトップメーカーDJI出身の技術者によるポータブル電源のスタートアップ。ポータブル電源に限らず、クリーンエネルギーのリーディングカンパニーといえるでしょう。
なんとEcoFlow DELTA Pro専用の「風力発電機」がテスト段階ですが完成に近づいているとのこと。
EcoFlow社の開発の想いは「大容量のポータブル電源を開発して人の生活を支えたい」というのが根本にあります。
実際、コロナウイルスによる切迫する医療の現場に1004台、総額22,400,000円のポータブル電源を寄付してくれました。マーケティング、販売、アフターセールスの支店が日本にもあり、日本人スタッフによるアフターサービス体制も万全。
詳しい方はもちろん、初めてポータブル電源を購入する方にも安心してご紹介できるメーカーです!
基本的にポータブル電源というのは危険なものだと思っています。特に大容量となると発火や爆発してしまうと甚大な被害を及ぼすため、信頼できないメーカーのものを選んではいけません。
DELTA Proの作りは以下の動画で見ることができます。部品1つ1つまで解体し徹底解説しています。
内部を見せるなんて製品に自信を持っていないとできないことです。
このDELTA Proは基本的な作りは手堅く質実剛健。使い勝手の部分に新規性・ニューアイデアを加えて唯一無二の製品になっています。
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