BMSとは、バッテリーマネージメントシステム(Battery Management System)の略称です。
ポータブル電源は、内蔵されたバッテリーに電気を蓄えています。
バッテリーは、主にリチウムバッテリーが使われています。
リチウムバッテリーは、大きなエネルギー密度を備えていますが、本質的に揮発性があります。
揮発性があるということは、蒸発しやすいということです。
揮発性があると、過充電、過熱、過剰放電など、動作に問題が生じたときに、発火事故を起こす可能性があります。そこで、BMSが役に立ちます。
BMSは、バッテリーの電圧、電流、温度に異常が出ると検知します。
バッテリーは、過放電や過充電に弱いものです。
過放電は、蓄えていた電気を失い過ぎること、過充電は、電気を充電し過ぎることです。
BMSは、充電したり、放電したりという環境の中で、電池残量を推定し、電気が過不足しないように制御します。
充放電により、バッテリーが発熱し、高温になったり、電圧が上下して一定の電圧にならないと、バッテリーに負荷がかかり、寿命が短くなったり、壊れてしまうことがあります。
BMSは、バッテリーの温度が上がりすぎないように冷却したり、電圧が等しく保たれるよう制御します。
充放電の状態を把握し、制御する事によりバッテリーを効率良く利用でき、寿命を延ばす事ができます。
BMSは、バッテリーの過昇温、過電圧、漏電などの異常を検知し、安全に長く性能を保持していけるように制御するシステムです。
MCUとは、マイクロコントロールユニット(Micro Controller Unit)の略称です。
MCUは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)と呼ばれる、コンピュータの脳ともいえる中枢部分と、メモリという、プログラムやデータを記憶する装置と、I/Oという入出力(IN/OUT)から構成されており、機器や機械の動作の制御を行います。
ポータブル電源は、BMSやMCUを搭載し、バッテリーをコントロールしています。
BMSやMCUは、リチウムバッテリーが発熱し、発火事故を起こさないために大切なシステムなのです。
バッテリーコントロールシステムには、バッテリーの性能を維持する機能や、寿命を伸ばす機能などもあります。
ポータブル電源を選ぶときには、BMSやMCUのバッテリーコントロールシステムが搭載されているものを選ぶとより安全です。