ポータブルバッテリーを使う場合、覚えておかなくてはならないのが「DC電源」と「AC電源」についてです。
特にDC電源については、ポータブルバッテリー自体や車のバッテリーなどにも採用されているため、その特性を理解しておくことが大切です。
DCとは、直流を表す「Direct Current」の略です。よって、DC電源とは「直流電源」を意味しています。
DC電源の代表的な例としては、乾電池やバッテリーなどがあります。
ポータブルバッテリーや車のバッテリーはもちろん、スマホやパソコンについても、そのバッテリーはDC電源を採用しているのです。
また、家庭で使用される電気製品についても、その多くがDC電源となっています。
ただ、家庭やオフィスなどに供給されている電力はAC電源です。そこで、こうした家電にはACからDCへの変換機能があらかじめ採用されており、コンセントから給電、稼働することができるように設計されています。
電力会社から供給される電力がAC電源となっているのは、効率良く電気を送ることができるためです。
しかし、DC電源にも長所はあります。それは、無効電力の問題がないという点です。
AC電源の場合、理論上の電力と実際に利用できる電力には差が生じます。つまり、利用できない電力(無効電力)が発生してしまうのです。
これに対し、DC電源は無効電力が発生しません。よって、電力を無駄なく利用できるほか、消費する電力を把握しやすいというメリットもあるのです。
これはポータブルバッテリーについても同様です。
その機器が何時間程度使用可能なのか、容易に計算することができますから、車中泊やキャンプ、防災時の対応などの計画も立てやすくなるでしょう。
ポータブル電源のDC12Vの利用方法は「ポータブル電源のDC出力は何に使うの?車内にLEDテープを設置できます」で記述しています。