ポータブルバッテリーを選ぶ際、注目すべき要素のひとつに「容量」があります。
大容量のバッテリーほど、家電製品をより長い時間使うことができるからです。
この容量を表す単位として、「mAh」があります。
こちらは、スマートフォンのバッテリー容量として記載されている場合も多いため、目にしたことのある方も多いでしょう。
ただ、その具体的な意味については知らないという方もいるはずです。
では、「mAh」とはどのようなものを示す単位なのでしょうか。
mAh(ミリアンペアアワー)は放電容量を意味する単位です。
mA(ミリアンペア)は電流、hは時間ですから、mAhは、電流(mA)×時間(h)という式で計算することができます。
この式を応用することで、電気製品の使用可能な時間も知ることができます。
500mAhの電池やバッテリーの場合、500mAの機器を1時間使用できるということを示していますし、250mAの機器であれば2時間ほど使用可能ということとなります。
なお、バッテリーの容量を示す単位としては「Wh(ワットアワー)」もあります。こちらは消費電力を表すWと時間(h)をかけたものです。
「Wh」はポータブルバッテリーの容量として記載されていることが多いようです。そのため、mAhだけしか記載されていない製品では、性能を比較しにくいと感じることもあるでしょう。
しかし、mAhとV(電圧)を使ってWhを計算することも可能です。式は以下のようになります。
Wh=mAh÷1000×V(電圧)
この際、mAhを1000で割っているのは、Ahへと変換しなくてはならないからです。こちらを先に変換しておけば、WhはAh×Vという式でも計算できます。
また、WhをmAhへと変換することも可能です。上記の式を変形させると“mAh=Wh÷V×1000”となります。よって、状況や目的に応じて適宜使い分けると、性能の比較もしやすくなるでしょう。