
PowerArQシリーズを展開しているSmartTap(スマートタップ)より新型ポータブル電源「PowerArQ mini 2」が発売されました(21/5/26)。
この「PowerArQ mini 2」は、「PowerArQ mini」の後継機にあたります。主な特徴としては以下の3つ
- 防災士監修の防災教本・簡易LEDランタン付属
- 安全性が高いと言われる「リン酸鉄系リチウムイオン電池」を使用
- 3万円台では希少なワイヤレス充電機能付き
災害用に振り切ってきてますね。
容量は307Whなので一人用の災害・停電対策ポータブル電源にぴったり。
「防災士監修の防災教本」というのは防災ブランドDefend Future監修の停電対策BOOKです。

他社のポータブル電源3種、質実剛健、派手さはないけどそつない造り「Anker PowerHouse II 400」、使える家電が多い「EcoFlow RIVER」、同じリン酸鉄リチウム電池を搭載した「BLUETTI EB3A」との比較もしています。

「PowerArQ mini 2」と「PowerArQ mini」の比較
アイテム名 | 価格 | 容量 | 出力 | 重量 | 充電時間 |
PowerArQ mini 2 | 38,500円 | 307Wh | 300W | 4.7kg | 4時間 |
PowerArQ mini | 34,100円 | 346Wh | 200W | 3.5kg | 8時間 |
主な違いは使われている電池が変更されていること。
「PowerArQ mini 2」は「リン酸鉄系リチウムイオン電池」、「PowerArQ mini」は「マンガン系リチウムイオン電池」です。
「リン酸鉄系リチウムイオン電池」は電池の寿命が長く、自己放電が少ないと言われています。デメリットは若干重量が増えることですね。
明らかに「PowerArQ mini 2」の方がスペックが高いので、これから購入される方は新型を選んだ方が良いです。
「PowerArQ mini 2」と「PowerArQ 2」の比較
アイテム名 | 価格 | 容量 | 出力 | 重量 | 充電時間 |
PowerArQ mini 2 | 38,500円 | 307Wh | 300W | 4.7kg | 4時間 |
PowerArQ 2 | 59,800円 | 500Wh | 300W | 6.2kg | 7時間 |
入門モデルと普及モデルという位置付けでしょうね。
SmartTapの中でどれを選ぼうか?という方が悩む比較。
価格差は2万円。容量は200Wh差。出力は同じ。重さは容量と比例して差があります。充電時間は「PowerArQ mini 2」が圧倒的に早いです。
管理人であれば「PowerArQ mini 2」を選ぶかな。
- 出力が同じなので使える家電も同じ
- 使われている電池が「PowerArQ mini 2」はリン酸鉄系リチウムイオン電池なので安全性も高い
- 充電時間も早いので、こまめにソーラーパネルなどで充電する方が使い勝手が良い
「PowerArQ mini 2」と他社ポータブル電源との比較
「PowerArQ mini 2」と比較対象になりそうな3モデルを比較してみました。
ここにあげているものは「PowerArQ mini 2」も含めてどれを選んでも間違いはないくらい良いポータブル電源です。
人それぞれ、用途や選ぶ基準が異なると思いますので、機能の違いを明確にして選びやすくしてみました。
質実剛健、派手さはないけどそつない造り「Anker PowerHouse II 400」、使える家電が多い「EcoFlow RIVER」、同じリン酸鉄リチウム電池を搭載した「BLUETTI EB3A」の3つ!
アイテム名 | 価格 | 容量 | 出力 | 重量 | 充電時間 | 電池種別 |
---|---|---|---|---|---|---|
PowerArQ mini 2 | 38,500円 | 307Wh | 300W | 4.7kg | 4時間 | リン酸 |
Anker | 39,800円 | 388Wh | 300W | 4.6kg | 4時間 | 三元系 |
EcoFlow | 39,600円 | 288Wh | 600 (最大1,200W) | 5kg | 1.6時間 | 三元系 |
BLUETTI | 34,980円 | 268Wh | 600 (最大1,200W) | 4.6kg | 1時間 | リン酸 |
価格と性能を見ると、ライバル他社と比べても割高感はありません。
管理人は「PowerArQ mini 2」以外は全て自腹購入しています。
安全性や寿命を大事にする方にはリン酸鉄リチウム電池を搭載したモデル、「PowerArQ mini 2」と「BLUETTI EB3A」が選択肢になります。
「AnkerとEcoFlowは安全ではないのか?」と思ってしまいますが、個人的には安全だと思っています。
相対的に比べると三元系リチウムイオン電池よりリン酸鉄リチウム電池の方が、熱暴走が少なく・充放電サイクルが長いという評価になります。
では、一つ一つ比較をしていきたいと思います。
Anker PowerHouse II 400

「Anker PowerHouse II 400」はアンカーのポータブル電源で売れ筋商品。
容量と利便性、価格のバランスがとても良いアンカーらしい手堅い造りです。
管理人も購入し車中泊などで使っています。
参考記事:実機レビュー | Anker PowerHouse II 400(セール価格情報の更新もあり)
AnkerもSmartTap同様、災害対策に注力している企業です。
「PowerArQ mini 2」と製品思想は似ていると思います。
大きな違いは、「容量」「内臓電池」「PD出力」の3点です。その他の点はほぼ同等。
価格は同等ですが、容量はAnkerの方が20%ほど多いです。リン酸鉄リチウム電池の方が高価なため。
内臓電池はAnkerがおそらくマンガン系リチウムイオン電池、「PowerArQ mini 2」はリン酸鉄リチウム電池。「PowerArQ mini 2」の方が安全性が高く、高寿命な電池を使っています。
Type-C PD出力は、Ankerが入力65W/出力60W、「PowerArQ mini 2」が出力15Wとかなり差があります。
PDを頻繁に使う方は注意が必要です。ガジェットの充電ではかなり大きな要素だと思います。
Ankerでリン酸鉄リチウム電池製品が欲しい方は「Anker 521 Portable Power Station」があります。
容量が256Whと少なくなりますがその分価格が抑えられています。
EcoFlow RIVER
EcoFlow RIVERは3万円台ながら80%近い家電が使えるポータブル電源です。
参考記事:EcoFlow RIVERシリーズどれを選べばいいのかな? | 他ブランドとの比較・使える家電の紹介
使用しているバッテリーは三元系リチウムイオン電池なのでリン酸鉄リチウム電池が好みの方は対象外になってしまいます。
パワーアークミニ2との大きな違いは、「家電が使えるか?」「電池の種類」「本体への充電速度」です。
RIVERは定格出力が600W。しかし、「X-Boost機能」で家電側の電圧を下げることにより1,200Wまでの家電が使えるようになります。
家電側の電圧を下げるので機能性自体は低下してしまいますが使用することが可能に。
機能性の低下は、電気ケトルだとお湯が沸くまでの時間が長くなる、といったことです。
機能が低下しても使えると使えないでは全く違いますよね。
また、本体への充電スピードもRIVERは1.6時間とPowerArq mini 2の半分以下。
これも好みなので優劣ではありません。ゆっくり充電した方がバッテリーに優しいという意見もありますので。
RIVERにはエクストラバッテリーを接続して容量を2倍にできる拡張性があります。
この辺りも選択の際に重要かと思います。
BLUETTI EB3A

BLUETTI EB3Aは2022年3月に発売された小型かつリン酸鉄リチウム電池搭載ポータブル電源です。
購入後30日ほど待たないと手元に届かないほどのヒット商品となりました(在庫が少ないだけかも)。
管理人も購入しまして実機レビューをいくつか書いています。
参考記事:BLUETTI EB3A 実機レビュー ドライヤーが使える!
参考記事:BLUETTI EB3A をソーラーパネルで充電してみよう!(実機レビュー)
リン酸鉄リチウムを使った小型ポータブル電源をお探しの方はPowerArq mini 2と比較するかと思い選びました。
まず価格から。10%ほどPowerArq mini 2が高いです。その分、容量が12%多くなっています。
重量と使用しているバッテリー種別はほぼ同じ。
出力と充電時間がだいぶ異なります。
EB3AはEcoFlow RIVERと同じように定格600Wですが、電圧を下げて1,200Wまでの家電が使えます。
ドライヤーなどの家電は使わない方には不要な機能です。
容量が少ないので家電が使えても限定的な使用になりますね。
次に充電時間。PowerArq mini 2の方が4倍ほどフル充電まで時間がかかります。
これも好みなので優劣ではありません。ゆっくり充電した方がバッテリーに優しいという意見もあります。
カスタマーサービスはSmartTapの方が上かな、と思っています。
BLUETTIには何回か質問をしていますが、なかなか意思の疎通が難しいと感じています。
まとめ:リン酸鉄リチウム電池を使っていて機能もまとまっている
他社ブランドと比べてみると、小さいボディに機能がしっかりまとまっている印象です。
大物家電は使えませんがスマホやタブレット、PSなどガジェット類を充電する目的であれば性能十分。
本体にプラスして防災ブックやLEDランタンが付属しますので災害対策目的で選ぶならばベストバイ!
リン酸鉄リチウム電池を使ったポータブル電源は他にも様々あります。以下の記事でまとめていますので参考にしてくださいね♪