
エコフロー リバー 2(EcoFlow RIVER 2)を車内で充電し、充電スピードや充電量、実用性などを検証しました。
RIVER 2シリーズを車で充電するにはいくつかの方法(シガーソケット・PD・インバーターを使用してAC、ソーラーパネルなど)がありますが、この記事ではシガーソケット充電について記述しています。
結論としては以下の通り。
RIVER 2のバッテリー容量は256Whと少なめでコンパクトなので、そのサイズを活かして車内で使い続けることに適していると感じました。バッテリーに優しいとされる容量20%〜80%(EcoFlow公式の情報)のレンジをフルに活用できます。
1日の活動でバッテリーが空になっても、1.5時間車を走らせれば80%まで容量が回復します。ちなみにRIVER 2に限らずデルタ 2などエコフロー製品であれば、ほぼ同じようにシガーソケット充電ができます。
車内でのタフな使用は、容量・サイズ、耐環境適応も相まってRIVER 2にぴったりの使い方だと思います!
では、上にあげたポイントを詳しくみていきましょう。
ポータブル電源のシガーソケット充電とは?

ポータブル電源のシガーソケット充電とは、車のシガーソケットから給電してポータブル電源を走行充電すること。
注意点は消費電力に気をつけないとヒューズが飛んだり、熱でケーブルが溶け、事故や故障の原因となる。
増設分配器の使用は特に注意。メリット・デメリットあるが正しく使えば電力の持続可能性を高める。
シガーソケットからの充電量

シガーソケットからの給電量はどのくらいでしょうか?
一般的な車ですと、ヒューズが15アンペア。車種によって120W(10A×12V)・180W(15A×12V)などのバリエーションがあります。ですので、120Wか180Wが車からの給電量の最大値となります。
ちなみに管理人の車はHONDA シャトル(1,500ccのコンパクトカー)ですが120W(10A×12V)です。
リバー 2のシガーソケット入力が110W(11-30V 最大8A)なので、余裕があるためヒューズも飛びにくいでしょう。つまり、車の性能に関わらず110Wが上限となります。
心配な方はシガーソケットからの入電量をアプリで制御することも可能なのでご安心ください。
4A・6A・8Aの3段階調節が可能です。試しに切り替えて充電したところ、4Aだと56W、6Aだと80W、8Aだと105W程度で充電していました。
充電している時のシガーソケットの電圧は13.5Vでした。


EcoFlowが推奨しているバッテリー使用方法は、最も性能を発揮できるバッテリー容量20%〜80%の間でコントロールするというもの。
そして、20%から80%までシガーソケットで充電すると1時間40分でした。
充放電レベルを調整できる

EcoFlowの推奨しているバッテリー使用方法は、最も性能を発揮できるバッテリー容量20%〜80%の間でコントロールするというもの。過度な振れ幅(100%~0%)はバッテリーに負担がかかるので推奨していないとのこと。
シガーソケット充電をしていて、設定バッテリー容量に達すると自動で充電を停止します。
いちいち、充電量をチェックしてシガーソケットの抜き差しをする必要はありません。バッテリーにも優しいし管理の面倒もなくて便利な機能です。
シガーソケット充電におけるパススルーについて

シガーソケット充電中に、USBやコンセントが使えるのかも気になるところ。
シガーソケットを充電に使ってしまうと、接続できない機器も出てくるでしょう。
上の画像はシガーソケット充電しながら、USB-Aでドライブレコーダーに給電している様子です。シガーソケットからRIVER 2に充電しながら、USBやACコンセントから電化製品に給電することができます。
前提条件として充電電力より出力電力が小さくなくてはなりません。
デバイスの出力電力が充電電力より大きくなると、バッテリーへの蓄電ができなくなり、いずれ電源が切れてしまいます。

こちらの画像はシガーソケット充電しながらコンセントで電気毛布を使っている様子です。
入力が105W、出力が77Wなので蓄電できる電力量はわずかになっています。
また、シガーソケットからリバー 2に充電しながら、USBやACコンセントから電化製品に給電する時に、 USBやACコンセントから家電への給電はバッテリーを介します。
ACコンセントでRIVER 2を充電する時は、次世代パススルー充電といってバッテリーを介さずにデバイスへ給電します。
充電方法によって、電力がバッテリーを通過するかしないか異なるようです。

小さなデメリット:ケーブルが短い・取っ手が邪魔


RIVER 2のシガーソケット充電ケーブルが短いのがデメリット。
全長は100cm、ケーブル部分は88cmです。
車のサイズにもよりますが、コンパクトカーでも助手席足元に置くとケーブルが突っ張ります。
200cmくらいあると後部座席に持っていけるので便利ですね。
他社の付属品もこのくらいの長さなのでEcoFlowが特に短いわけではありません。





車内に設置する際に取っ手がちょっと邪魔ですね。
車内に置く際はデメリットなのですが、持ち運びにはとても便利なのでメリットになります。
折り畳み式だとプラスチックの劣化で折れてしまうし。どんな形式だといいんでしょうね。
RIVER 2のシガーソケット充電に関するQ&A
- RIVER 2をシガーソケットから充電している時に、USBやACコンセントからの給電は可能ですか?
-
シガーソケットからRIVER 2に充電しながら、USBやACコンセントから電化製品に給電することが可能です
- RIVER 2をシガーソケットから充電している時に、USBやACコンセントから家電への給電はバッテリーを介しますか?
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シガーソケットからRIVER 2に充電しながら、USBやACコンセントから電化製品に給電する時に、 USBやACコンセントから家電への給電はバッテリーを介します。壁のコンセントの場合は次世代パススルー充電対応のためバッテリーを経由することなく電気機器へ給電します。
リバー 2をシガーソケット充電している動画
実際に車内でシガーソケット充電した様子を動画にしました。
ファン音(55デジベル)も確認できます。
動画の目次
動画の目次は時間をクリックするとその部分のYouTubeに移動します。
RIVER 2の耐環境適応がすごい!

エコフロー リバー 2シリーズ 最大のメリットは過酷な環境に強いこと。
エコフロー リバー 2シリーズが高い安全基準をクリアし、テュフ・ラインランドから安全認証を取得した業界初のポータブル電源となりました
最先端のポータブル電源やクリーンな電力技術を開発するテクノロジー企業、EcoFlow Technology Japan株式会社(本社:東京都江東区、以下EcoFlow)は、エコフロー リバー 2シリーズが、ドイツに本拠地を置く世界トップクラスの製品安全保証機関テュフ ラインランド社(本社:ドイツ・ケルン市、以下 テュフ ラインランド)の「Reliable Charger」認証を取得し、ポータブル電源業界では初となる認定を受けたことをお知らせいたします。
ポータブル電源業界初!エコフロー リバー 2シリーズが世界トップクラスの安全認証機関テュフラインランドの認証を取得
では、実際にどれだけ頑丈なのかを見てみましょう!








ありとあらゆる衝撃や過酷な状況をぶつけて試験しています。
全ての実験で正常動作を確認できています。これだけのことをして、普通に使える状態であることにびっくり!
車でポータブル電源を使い続けると、さまざまな問題が起き得ると思います。運転時の振動もありますし、気温の上下や誤って落下させたり。
ここまで頑丈であることがわかれば、普段使いでは心配ないという安心感があります。とはいえ、真夏の車内はかなりの高温になりますので放置してはだめです。
常識の範囲内で使い倒してくださいね!
EcoFlow公式チャンネルに動画があります↓
まとめ:シガーソケット充電は実用的

エコフロー リバー 2の容量がRIVER 2シリーズで一番少ない256Wh・コンパクトサイズであることが逆にメリットに感じました。例えば、1,000Wh以上の大容量ポータブル電源だと100Wの充電では10時間以上かかってしまい、実用的とは言えないと思います。
コンパクトさを武器に、シガーソケット充電を有効活用するにはRIVER 2シリーズで最も向いています。車内での常用は、リン酸鉄リチウムイオン電池の高寿命・充放電サイクルの多さを十分に活かした使い方です。
充放電レベルをアプリで簡単に制御できるのでバッテリーに優しい使い方ができるのも大きなメリット。
充電中もパススルーでカーナビやドライブレコーダーを使えます。
耐環境適性が高いので、車内でのアクシデント時も安心感・信頼感が高い。冬は大雪での立ち往生や停電、夏は台風や大雨、落雷による停電などもありますので、車内で充電が容易、かつ低温に強いエコフロー リバー 2を備えておくのもおすすめ♪
何かあったときのために、車載用電気ケトルとリバー2でお湯を沸かしたり、飲み物や食べものを調理することもできます。
キャンプや車中泊だけでなく、車で営業に回っている方や車内で作業をする方にもおすすめできる製品です。