価格帯(セール価格も含む)から、出力・容量などのスペック、使用用途も近い2モデル EcoFlow ROVER 2とBLUETTI EB3Aを比較してみます。

「予算を抑えて、日常でも電源としても活用したい」というニーズにぴったりの2製品。

どちらも発売日に購入してから日々生活の中で使用しています。似たような製品ではあるのですが、微妙に使い勝手が異なることがわかってきました。

まずは結論から。

車やキャンプなど外出時に持ち出すならエコフロー リバー 2、デスクの上や室内で使うならBLUETTI EB3A

当然、どのような用途にも使えるオールマイティーな製品達なのですが、使ってみてこのような感想を持ちました。

大きな違いとしては、「出力の大きさ」「重量」「出力の豊富さ」「ソーラーパネルやPDでの入電量」「保証期間」となっています。

通常価格、セール価格はほぼ同じなので比較対象になりやすいと思います。

利用用途に合った製品を選ぶ一助になれば♪

RIVER 2の長所
EB3Aの長所
  • 軽くコンパクト
  • PD(60W)で本体を充電できる
  • とにかく頑丈!
  • アプリの使い勝手はこちらが上
  • ソーラーパネルでの充電量が大きい(200W)
  • ワイヤレス充電が便利
  • LEDライトが明るい
  • ACコンセントの配置が使いやすい

RIVER 2とEB3Aのスペックと外観を比較

【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
一回りほどEB3Aが大きいですね

まずはスペック面を比較してみましょう。

気になるポイントを太字にして、表の下に簡単な解説を入れています。

アイテム名RIVER 2EB3A
価格29,900円29,800円
容量256Wh268.8Wh
定格出力300W600W
ブースト出力450W1,200W
バッテリー種別リン酸鉄リン酸鉄
サイズ24.5 x 21.5 x 14.5cm25.5 x 18.0 x 18.3cm
重量3.5kg4.6kg
USB出力USB-A 5V/2.4A × 2口
USB-C Max 60W 
USB-A 5V/3A × 2口
USB-C Max 100W 
DC出力なしあり 5521出力 12V/10A × 2口
ワイヤレス充電なしあり 15W
最速充電速度60分 AC360W60分 AC430W
本体へのPD充電あり 60Wなし
ソーラー充電入力110W200W
LEDライトなしあり(弱・強・SOSモード)
保証期間5年2年

価格は通常価格、セール価格ともに同等

BLUETTI EB3Aは販売サイトによって通常価格が異なりますが大体29,800円程度。

セールだとエコフロー リバー 2は20%オフの23,920円が最安値(2022/3 現在)。EB3Aは23,850円が最安値(2023/3 現在)。

価格的にはほぼ同等と言えます。セールも同じ時期が多いので余計に悩んでしまいますね。

エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aのセール情報は「本日のセール情報 | ポータブル電源&ソーラーパネル」で毎日更新中です♪

EcoFlow
¥29,900 (2023/06/06 11:32時点 | Amazon調べ)
BLUETTI
¥39,800 (2023/06/01 20:32時点 | Amazon調べ)

出力はEB3Aの方が大きく、使える家電が多い

定格出力でRIVER 2の300W、EB3Aの600Wと2倍の差があります。

家電側の出力を抑えて定格出力以上の家電を動かす機能をブースト機能と言います。

名称は異なりますがどちらの製品にもブースト機能があります。

ブースト時の出力が、RIVER 2 450W、EB3A 1,200W。ここでも2倍以上の差。

もしも家電での使用を考えているのなら考慮すべき点かもしれません。

とはいえ容量が少ないため、高出力家電での利用は不向きではあります。

家電を使うために購入を考えているのならば、もう一ランク上の製品を選んだ方が良いと思います。

参考記事:ポータブル電源おすすめランキング 最新版

重量はRIVER 2が1.1kg(24%)軽い分、取り回しが楽

ともにリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、容量も同等なのに重量はRIVER 2の方が軽量。

1.1kgの差ですが、他にも荷物がある時は少しでも軽い方が楽ちんです。

実際、管理人も軽いためRIVER 2を持ち出すことがほとんどです。

狭い車内で動かすにしても軽い方がいいですよね。

シガーソケット充電時は前席、使うときは後部座席に片手で受け渡しができます。

参考記事:エコフロー リバー 2を車内で充電 シガーソケット充電を検証

さらにRIVER 2は軽い上に耐久性も抜群!詳しくは「耐環境性能はRIVER 2が格段上」の項で。

※RIVER 2は高い安全基準をクリアし、テュフ・ラインランドから安全認証を取得した業界初のポータブル電源

ガジェット充電ならEB3Aの方が充実

RIVER 2はUSB-Aが2口、PDが1口(60W)。

EB3AはUSB-Aが2口、PDが1口(100W)、ワイヤレス充電1口(15W)、DC5521が2口。

ポート数、出力ともにEB3Aの方が充実しています。

ワイヤレス充電を重要視している方はEB3Aがおすすめ。ケーブルレスはとても便利ですよね。

管理人も、iPhone13ProやAmazon kindleなどの充電に多用しています。

コンセントからの充電スピードは互角、ソーラーパネル・PD・シガーソケットでの充電に違いあり

どちらの製品も充電スピードを売りにしています。

表記の仕方に違いがありますが、コンセントによる満充電までの時間はほぼ同じ。アプリで充電スピードを制御できる点も共通しています。

なんとなくRIVER 2の方が速そうに見えるのはアピール方法のうまさでしょうか。

一方、ソーラーパネルでの充電はRIVER 2が110W、EB3Aが200Wとなっています。ソーラーパネルでの充電を重要視する方はEB3Aの方が良いですね。

実際に200Wのソーラーパネルで充電してみたところ、リバー 2は110W、EB3Aは152Wでソーラー充電できました。

参考記事:BALDR ソーラーパネル 200Wでポータブル電源を充電 EcoFlowやBLUETTIにも使えるよ!

下の画像(RIVER 2、EB3Aの順)はBALDR 200W ソーラーパネルで充電した結果です。

RIVER 2は最大入力値が110W。EB3Aは最大入力値が200Wなので152Wまで発電できています。発電能力の高いソーラーパネルを使った時は差が出てきます。

RIVER 2はPDポートからの充電に対応しています(60W)。充電ケーブルがなくても充電できますので利便性が高い機能です。EB3AはPDからの充電に対応していません。

シガーソケットからの走行充電はRIVER 2の方が使い勝手が良いです。最大充電量は車のシガーソケットに依存して両モデルとも110Wとなります。

違うのはインプット量を制御できるかできないかの差です。

RIVER 2は4A、6A、8Aの3段階で入電量を調整できます。EB3Aは8Aのみ。

車側のシガーソケットのヒューズが飛ぶことを防ぐために充電量を抑えたい時にとても有効な機能となります。

シガーソケットからの走行充電を考えている方には重要な項目ですね。

参考記事:エコフロー リバー 2 車内でのシガーソケット充電検証 溶ける等注意点も

保証期間はEcoFlowの圧勝

寿命の長いリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているので、保証期間も気になります。

RIVER 2は保証期間5年、EB3Aは保証期間2年と大きく差があります。

電池自体はへたらないにしても、ディスプレイや制御しているBMSなどは劣化、故障することが考えられます。

特にBMSは、過電圧・過負荷・過温・短絡・低温、低電圧・過電流の保護を目的としているので、とても重要な部分です。

精密機器ですので保証期間は長ければ長いほどいい。

これだけ長く保証期間を持てるのは自社製品への自信の現れとも見えます。

耐環境適応はRIVER 2が格段上

エコフロー リバー 2シリーズ 最大のメリットは過酷な環境に強いこと。

エコフロー リバー 2シリーズが高い安全基準をクリアし、テュフ・ラインランドから安全認証を取得した業界初のポータブル電源となりました。

ありとあらゆる衝撃や過酷な状況をぶつけて試験しています。

全ての実験で正常動作を確認できています。これだけのことをして、普通に使える状態であることにびっくり!

車やアウトドアでポータブル電源を使い続けると、さまざまな問題が起き得ると思います。

運転時の振動もありますし、気温の上下や誤って落下させたり。

ここまで頑丈であることがわかれば、普段使いでは心配ないという安心感があります。

このような点からも持ち出すにはRIVER 2の方が安心!

外観の比較

実際の大きさやディスプレイ表示、操作パネルの違いを見てみましょう。

【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い

左 RIVER 2:横幅24.5 x 奥行き21.5 x 高さ14.5cm 重さ3.5kg / 右 EB3A: 横幅25.5 x 奥行き18.0 x 高さ18.3cm 重さ4.6kg

高さはEB3Aが3.8cmほど大きく、奥行はRIVER 2が3.5cmほど大きい。

【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
上から。持ち手の違い

形状で大きく異なるのが持ち手。

RIVER 2は後ろに飛び出ていて、EB3Aは使わない時は折り畳める形。

持ちやすさは断然RIVER 2です。

【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い

RIVER 2は背面に入力ポート(ACとDC)を揃えてあります。

ファンも裏側にあるので、回ったとしても音が気になりにくいかも。

【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
EB3Aのディスプレイと出力ポート
【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
RIVER 2のディスプレイと出力ポート

ディスプレイはどちらも視認性が良いです。野外ではRIVER 2の方が若干見やすい。

ディスプレイが見えにくい状況でも、アプリで確認できるので問題は少ないと思います。

【実機比較】エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aの違い
EB3AのLEDライト

EB3AにはLEDライトが搭載されています。

災害時は心強い機能ですね。EcoFlowではLEDキャンプライトを発売しているのでRIVER 2にはそちらをセットしておくといいかも。

まとめ:持ち運びならRIVER 2、固定ならEB3A

エコフロー リバー 2とBLUETTI EB3Aを比較してきました。

比較してみると、「出力の大きさ」「重量」「出力の豊富さ」「ソーラーパネルやPDでの入電量」「保証期間」といった部分が異なることがわかりました。

総合的に踏まえて、正直な感想を申し上げると、

車やキャンプなど外出時に持ち出すならエコフロー リバー 2、デスクの上や室内で使うならBLUETTI EB3A

となります。

スペックにこだわりがなければ、デザインで選んでしまっても問題ないレベルでハイスペックな両製品です。

わりとセール価格になりやすいので、お安い時に手に入れてくださいね。

2023年3月現在、24,000円程度ならばお買い得です。

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