「どこからみても美しい」と話題になりクラウドファンディングで5,481万円集めた「SABUMA(サブマ) ポータブル電源 S2200」。

レザーカバーやテーブルなど周辺製品まで含めてデザインにこだわったポータブル電源です。

特徴が「美しさ」だとちょっと弱い感じもしますよね?

しかし、管理人は「美しさ」というのは人によってはとても大きなメリットだと考えています。

大容量、大出力、家全体の家電が賄える、、、今はありとあらゆるスペックの中からポータブル電源を選ぶことができます。

これだけ製品が成熟してくるとスペックだけで選ぶ時代は終わったと感じています。

ポータブル電源の目的は、コンセントからの電気が使えない状況で電気を使えるようにすること。

災害時やキャンプの時はもちろん、お部屋の中でコンセントから遠いところ、延長コードを使いたくない場所などでもポータブル電源は有益です。

普段からポータブル電源を使いこなすことにより、災害時にも慌てずに対処することもできます。

美しい住まいに、美しいポータブル電源

部屋の雰囲気を壊すことなく、利便性を高める家電はそうそうありません。

空間調和性に優れたデザインを持つ「SABUMA ポータブル電源 S2200」は刺さる方には唯一無二のポータブル電源と言えましょう。

美しさだけではなく、基本性能も容量2,258Wh・出力2,000Wと優れています。

この記事では、「他社製品との比較」「家電がどの程度使えるか」「基本スペック」について記述しています。

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高級感あるレザーカバーを装着した姿は唯一無二

SABUMA ポータブル電源 S2200 最大の特徴は空間調和性に優れたデザインです。

そのままでも美しいですが、レザーカバーを装着すると一段レベルが上がります。

お部屋の雰囲気に合わせてカラーを選ぶ楽しさも♪

カラーは一般発売されているのは2色(GREIGE・CAMEL)。イベントなどでは限定カラーが販売されることもあるようです。

SABUMA レザーカバーのカラー

グリーン系の奥側がGREIGE(グレージュ:グレーとベージュの中間のような色合い)、手前の茶系がCAMEL。

素材は耐久性の高いスエード調PUレザーで質感はとても良いです。

本体を保護する役割もあります。

SABUMA S2200専用 PUレザーカバー
GREIGEをアップで撮りました

公式サイトで見ていただくと、さらに実際の色合いがはっきりわかります。


昨今、夏場・冬場になると電力逼迫が起こるようになりました。

冷蔵庫やクーラー、暖房など使えなくなると生活に困難が生じます。

わんこなど動物の家族がいる時、エアコンが使えないと生命維持に関わることがあります。

そのような状況のときに心強いのがポータブル電源。

管理人もわんこと暮らしており、暑さに弱い犬種のため、ポータブル電源を活用しどんな時もエアコンが使える状態を作っています。

非常用とはいえ、いざというときに慌てることなく使えるようにしておきたいものです。

特徴である「空間調和性に優れたデザイン」というのは、美しい部屋においても違和感がない、雰囲気を壊さないということ。

一般的なポータブル電源は、いかにも「機械です!」という無骨なデザインです。存在感がありすぎる。

SABUMA ポータブル電源 S2200はどの部屋にあっても自己主張しすぎず、でも部屋のランクを一段引き上げるような美しさを持ちます。

リビングに設置して普段から使っておくことで非常時にも慌てることなく行動できます。

コンセントから遠いところに置いて便利に使うのも良し。

バッテリーの状態を把握するのにも役立ちますし、ソーラーパネルと組み合わせればちょっとした節電効果も。

お部屋の中でインテリアとしても使える「SABUMA ポータブル電源 S2200」。性能とデザイン性を兼ね備えた唯一無二の製品です。

充放電サイクルは800回(残存容量は80%以上)。単純計算だと1サイクル/1週間で15年は使えます。

実際はパーツが劣化するので15年は持ちませんが、毎日リビングで使ってもバッテリーの劣化を心配する必要はありません♪

画像参照:SABUMA公式ストア 楽天市場店

他社製品との比較

SABUMA S2200の基本性能を他社ライバル製品と比べて確認してみましょう。

売れ筋商品でスペック・価格が近いものを3製品選びました。

カタログから読み取れる数字を表にしました。

ブランド価格(円)容量(Wh)出力(W)サイズ(mm)重量(kg)電池ポート
SABUMA269,5002,2582,000200x430x30020三元系AC×3口
USB-A×2口(18W)
PD×2口(65W/100W)
Jackery285,0002,1602,200384x269x30719.5三元系AC×3口
USB-A×2口(18W)
PD×2口(100W)
BLUETTI249,8802,0482,200420x280x38728リン酸鉄AC×4口
USB-A×4口(18W)
PD×1口(100W)
EcoFlow242,0002,0162,000242x305x49722三元系AC×6口
USB-A×4口(12W/18W)
PD×2口(100W)

バッテリーの種類は三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウム電池の2種類。

BLUETTIのみリン酸鉄リチウム電池です。熱暴走が少なく、高寿命であることが特徴。

どうしてもリン酸鉄リチウム電池が良い方はBLUETTI一択になってしまいます。

参考記事:リン酸鉄リチウム電池を搭載したポータブル電源を紹介します

SABUMA、Jackery、EcoFlowは三元系リチウムイオン電池になります。

比較的安価で軽量。この3社に関しては、バッテリー管理システム(BMS)も最新でしっかりしていることから、過剰に危険性を恐れる必要はないと考えています。

サイズ的にはSABUMAが最もコンパクト。持ちやすさも一番。

20kgクラスになると可搬性も大事な要素です。

※左から、BLUETTI、Jackery、SABUMA、EcoFlow

それでは一つ一つ比較していきます。

Jackery 2000 Proとの比較

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「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」は、ポータブル電源最大手ジャクリーで最上級モデルになります。

基本性能はほぼ同じ。価格はJackeryが10%程度高くなっています。

サイズはSABUMAの方が一回り小さいですね。

Jackeryはソーラーパネル入力が1,200Wであるのがメリット。SABUMAは400W。

ソーラーパネル充電での利用をメインに考えるならばJackery、取り回し良く、スペースのコンパクトさを重視するならばSABUMA。

BLUETTI AC200MAXとの比較

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「BLUETTI AC200MAX」は28kgあるためポータブル電源というよりは据え置き型に近いです。

この製品を主体にエクストラバッテリーなどを組み合わせて、家全体の家電をカバーするような使い方が想定されています。

価格帯・性能が近いため選びましたが競合製品と言えるかは疑問です。

「BLUETTI AC200MAX」は使用バッテリーがリン酸鉄リチウム電池となります。

三元系リチウムイオン電池より安全性が高く、高寿命と言われています。デメリットは重量が重くなりがちなこと。

家庭内でUPSとして使用するならばBLUETTIの方が向いています。

キャンプでも車中泊でもリビングでも移動させながら、日常的に使うならSABUMAの方がいいですね。

EcoFlow DELTA MAX2000との比較

EcoFlow
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「EcoFlow DELTA MAX2000」は価格、出力ポート数などSABUMAより秀でている部分がある製品です。

とはいえ、大きく異なるわけではないのでお好みのデザインの方を選んでも問題ありません。

EcoFlow DELTA MAX2000はエクストラバッテリーで拡張できます。SABUMAの場合は、複数台のSABUMAを並列で繋げることができます。

SABUMA S2200のスペックと機能説明

型番S2200
価格269,500円
容量2,258Wh
出力定格出力2,000W(サージ4,000W)
サイズ横200×高さ300×奥行き430mm
重量約20kg
バッテリー三元系リチウムイオン電池
費用対容量(1Whあたり単価)119.3円
出力(AC出力・DC出力・USB)AC110V:3口
DC/シガーソケット:3口
USB-A:2口(18W)
Type-C:2口(100W/65W)
SABUMA S2200のスペックと機能説明
SABUMA S2200のスペックと機能説明
見やすいディスプレイ

バッテリー残量・消費電力・インプット電力などがはっきりとわかりやすいディスプレイです。

明るいところでもくっきり見えます。

SABUMA S2200のスペックと機能説明
前面操作部 立体的な造形でポートが区切られています

電源を入れている状態での操作は前面下部のみで完結します。

AC・DC・USBのボタンを押すと通電が始まります。ボタンの反応は他社製品より抜群に良い。

USB-Aが18W、PDが65W&100W、AC110Vが3口、シガーソケット・DC13Vが同時に使えます。

SABUMA S2200のスペックと機能説明

シガーソケットポートの電圧は12.7Vでした。

SABUMA S2200のスペックと機能説明

ACコンセントは109V。家電使用時も110V程度で安定していました。

「日本の家電は100V+-10%の範囲で動作するよう設定してあるので大丈夫」とよく言われますが、長期使った場合はどうなるかわかりません。

AnkerやBLUETTIも110V製品が多いですが、問い合わせをすると「大丈夫です」との返答が来ます。

管理人はクーラーや電子レンジ、電気ケトルなどの家電を使ってみて気になりませんでした。

参照:SABUMA S2200で家電を使ってみました

SABUMA S2200のスペックと機能説明

白×グレーの配色が落ち着いていて、どんなシチュエーションにもマッチします。

SABUMA S2200のスペックと機能説明
背面はファン・出力ポート、電源
SABUMA S2200のスペックと機能説明
  • XT60ポート
  • 電源ケーブルポート
  • 電源

XT60ポートはソーラーパネル/シガーソケットとの接続に使います。

付属のソーラーケーブルは「XT60&MC4ケーブル」なのでMC4をソーラーパネルのMC4と接続させます。

XT60はEcoFlowやELECAENTAも採用している形式です。

電源ボタンが裏面にあるのがちょっと不便でした。

前面だと操作ボタンと間違えてしまうので裏面に回したのかな。

SABUMA S2200のスペックと機能説明SABUMA S2200のスペックと機能説明
真ん中のカーソルを動かすとカバーの脱着ができます

上部は持ち手のみ。形状と配置が良いのか、重量(20kg)はありますが女性でも持ち運びが容易です。

Jackeryのように折りたたみの持ち手が一本だと持ち運びが困難。片手では持てませんし、両手だと歩きにくい。

SABUMA S2200のスペックと機能説明

同梱物は以下の通り。

  • SABUMA専用AC電源ケーブル (入力1.5m)
  • 車載シガーソケット充電ケーブル (入力1.5m/シガーソケットからXT60)
  • XT60変換ソーラー充電ケーブル (入力1.5m/MC4からXT60)
  • ユーザーズガイド/保証書

電源ケーブルにACアダプターがありません。充電時もアダプターが熱を持つこともなく安心ですね。

SABUMA S2200で家電を使ってみました

出力が2,000Wありますので、家電はほぼ全て使えます。

ACコンセントが110Vですが、動作も消費電力的にも100Vと遜色ありませんでした。


実際にエアコンや電子レンジ、電気ケトル、IHクッキングヒーターを動かしてみました。

メインはエアコンです。自然災害や電力逼迫で一番大事な家電はエアコンだと思っています。

電子レンジや電気ケトル、洗濯機などは代替物があります。

高齢な方、お子様、動物、魚など極端な寒さや暑さに弱い生き物をを守るためにはエアコンは必需品です。

我が家にも高齢のわんこがいますが、この子を守るために大出力・大容量のポータブル電源をいくつも買い揃えています。

自分だけなら我慢しますが、家族は守らなくては!

ということで、SABUMA S2200でエアコンを動かしてみた動画です。

10畳用のエアコンを10畳の部屋で動かしています。

ドライ25℃設定で320W、冷房25℃設定で350Wくらいの消費電力でした。

SABUMA S2200の容量は2,258Wなので6時間〜7時間はエアコンを使い続けることが可能です。

大震災などの長期停電では、心許ない気もしますね。それに備えるには複数台備えるしかないのはどのポータブル電源も一緒。

しかし、電力逼迫による計画停電など予定が見えている電力喪失にはとても有用。

まとめ

「SABUMA ポータブル電源 S2200」を販売する株式会社アピロスは本社 港区白金台、生産拠点 新潟県長岡市に構えます。

2011年に薄膜コーティング装置メーカーとして創業し、現在はポータブル電源事業を含め幅広く展開しています。

10年以上事業を継続している点からカスタマーサービスもしっかりとしたものが期待できます。

完全な日本製ポータブル電源はほとんど存在しないので、しっかりとした日本企業が販売している製品であることも大事な購買要素だと思います。

性能もJackeryやEcoFlowといった製品と比べても遜色なく、デザイン性は優れていると感じます。

普段からリビングでインテリアの一部として使用しつつ、キャンプや災害時は慌てることなく使いこなすことができる。

空間調和性を大事にする方におすすめしたいポータブル電源です。