シガーソケットからの電力でご飯が炊ける「直流炊飯器 タケルくん DC12V専用 JPN-JR001」を購入したので、さっそくポータブル電源でご飯を炊いてみました。
使用したポータブル電源は「Anker PowerHouse II 400」です。
Anker PowerHouse II 400は防災分野において有益な活用が可能で安全性、機能性、利便性に寄与する製品として認証されています。
この組み合わせで、炊飯25分+蒸らし10分、合計35分でおいしいご飯が炊けました!
消費電力は、炊飯時平均90W・蒸らし時は電力不要なので0W。
一回の炊飯で使用した電気容量は38Wh。
Anker PowerHouse II 400は389Whなのでだいたい9回くらい炊飯ができます。
この記事では、「写真レビュー」、「ポータブル電源でのご飯の炊き方」、「メリット・デメリット」、「まとめと製作秘話」について記述しています。

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アウトドア炊飯器・タケルくん 写真レビュー

裏面に接続口があります。防水に近い蓋つき。

付属品:シガー電源コード・軽量カップ・小型しゃもじ(スプーン)・取扱説明書

お釜と本体は一体型です

蓋はかなり固く閉まります。密封にし圧をかけて美味しいご飯が炊けるようになっています。

高さは500mlのジュースくらい。本当にコンパクト。
タケルくんのスペック
品番 | JPN-JR001 |
価格 | 5,980円 |
仕様 | 炊飯容量1.5合(推奨) 電源DC12V-8.5A 消費電力110~120W |
材質 | ポロプロピレン アルミニウム フッ素樹脂コート |
サイズ | 160x150x145mm |
重量 | 972g |
公式チャンネルの動画がよく出来ているので興味のある方はご覧ください。以下の画像をクリックするとYouTubeへ移動します。
タケルくんの使い方:実際にご飯を炊いてみます
この章では、実際に炊飯した結果をご紹介します。
メーカーからはポータブル電源での使用は推奨されていません。
故障の可能性もありますので自己責任でお願いいたします。
本製品は自動車や船舶などのシガーソケットから電源を取ってご飯を炊く事ができる直流炊飯器となります。DC12V用とDC24V用(トラックやバス等)がラインナップされております。本製品は車両等の電気回路に合わせて設計されておりますので、ポータブル電源等では使用できません。
参照:アウトドア炊飯器・タケルくん(JPN公式サイト)
シガーソケットの電流、DC(直流)は扱いがシビア。アマゾンなどのレビューで悪い評価をしている方は低電流で使用し基盤を壊していることが多いですね。
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1お米を浸水させる
浸水時間は基本的に30分〜1時間。

今回炊くお米は玄米です。ちょっとお水を多めに。
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2ポータブル電源のシガーソケットにタケルくんのコードを差し込む

シガーソケットポート(DC12V-8.5A)であれば、理論上はポータブル電源でも同じようにタケルくんを使うことができます。
Anker PowerHouse II 400は12V=10Aです。
お持ちのポータブル電源にシガーソケットポートがない場合は「直流家 ミツルくん専用・タケルくん電源コード JPN-DC1000」を別途購入し、DCポートから電源を取る方法もあります。
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3炊飯中〜

炊飯25分+蒸らし10分、合計35分です。
蒸気口ですが、ほとんど湯気が出ません。
実際に湯気が見えるかどうかという程度。
構造上、内部蒸気の力で炊き上げるので必要以上の蒸気は出ないようになっているそうです。
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4炊き上がり

玄米だからか美味しくなさそうに写ってますね。
実際はもちっとして、一般的な炊飯器と同じように炊けました。
お持ちのポータブル電源、これから買おうと思っているポータブル電源で何回くらいタケルくんが使えるかを把握する計算式を作りました。
よかったらご活用ください。
メリット・デメリット
メリットとデメリットはトレードオフの関係。
「何を目的に製品を選ぶのか」という視点で見てみると不便も仕方ないなぁ、と思えるかもしれませんね。
本体とお釜が一体型なので洗いにくい
おいしく炊くには仕方ない構造
メーカーの説明にもありますが、熱を籠らせる構造なので仕方ないようです。美味しさをとるか洗いやすさをとるか。炊飯器はお米を炊いておいしく食べるための機械なので美味しさをとる方がいいかなと思いました

まとめ:製作秘話
この「アウトドア炊飯器・タケルくん」には製作秘話があります。
開発当時、取引先や販売店の反応は冷たかったそうです。
「そんなニーズないでしょ!」
実際には発売わずか三ヶ月で(年間販売目標1万台のところ)7,000台売れる結果に。売れるか売れないかは別で、社長さんには「アウトドア炊飯器・タケルくん」を作る必然性がありました。
2011年3月11日、東日本大震災発生。テレビには連日、津波で流され、放置された大量のクルマの山が映し出されていた。そして、家屋を失い、日々の食べ物にも事欠く被災者の姿も。そんな映像を見ていた社長が社員の前でこう呟いた。「津波で流されたクルマはもう走れないだろう。だが積んでいるバッテリーはまだ使えるかもしれない。車載用のバッテリーでご飯を炊いて食べられれば、被災された方はわずかでも気が休まるのではないだろうか・・・」
参照:タケルくん開発秘話 JPN公式(YouTube)
「物は人なり」
会社のあるべき姿を見た気がします。
車やポータブル電源で使える炊飯器はいっぱいあります。
でも、あえて「アウトドア炊飯器・タケルくん」を選んだのは「人の困難をどうにかしたい」という想いが詰まった製品だったからです。
長く使う物なので信頼できるメーカーのものを選びたいですね!

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以上、炊飯器 タケルくんとポータブル電源 Anker PowerHouse II 400でご飯を炊くという話題でした♪