
EcoFlow社より新製品 「RIVER mini ワイヤレス」が発売されました(2021年10月8日)。
2020年に一般発売された「RIVERシリーズ」のラインアップに追加される最もコンパクトなモデルになります。
2021年7月にはクラウドファンディングでDELTA Proが、8月にはDELTA mini、9月にはDELTA Maxが一般発売され、新製品ラッシュのEcoFlow社。
どの製品も他メーカーの模倣ではなく、オリジナリティがあり、市場の隙間を埋めていくようなもので、その創造性と新製品を生み出すパワーは目を見張るものがありますね!
「RIVER mini」と名称はRIVERシリーズなのですが仕様は異なっています。
200Whクラス、初めてポータブル電源を購入する方が選ぶことの多いこのセグメントでは明らかにずば抜けた性能を持っています。
ガジェットメインで、たまにコーヒーメーカーなどの500Wくらい使用する家電を使うかも、といった用途に合ったモデル。

RIVER miniには「ワイヤレス充電ありタイプ」と「ワイヤレス充電なしタイプ(通常タイプ)」があります。
RIVER mini(ワイヤレス充電なしタイプ) EcoFlow公式サイト
この記事ではワイヤレス充電ありタイプRIVER miniのレビューを行います。
この記事は、「EcoFlow社よりEcoFlow RIVER mini貸与の上でのレビュー」です。
「金銭授与なし、製品授与なし、忖度なしで書かせてもらう」という条件で受けています。
RIVER miniの特徴、既存のRIVERシリーズとの違い、ライバル製品との比較(Jackery・Anker)、RIVER miniの写真レビューといった内容になっています。
EcoFlow RIVER miniの特徴を簡単にまとめました
まず、EcoFlow社が作成した動画をご紹介します。
ライトな感じで使えるよ!みたいなコンセプトなのかな。今までポータブル電源に縁がなかった方にもリーチしそうな感じですね。
- ワイヤレス充電15W・PD100W搭載
- 定格300W、X-Boost機能により最大600WまでACコンセントが使える
- 1.5時間で0%から100%まで最速フル充電(X-Stream技術)
- 充電ケーブルにアダプターがない(発熱が起きない)
- 手軽に持ち運びできるような形状
2022年に組み合わせバッチリなソーラーパネル「EcoFlow 60W ソーラーパネル」が発売されました。
コンパクトなポータブル電源とソーラーパネルで停電時もスマホが使い続けることができます。
詳しくは「EcoFlow 60W ソーラーパネルの使い方 実機レビュー RIVERシリーズにぴったり」という記事でどうぞ!
既存のRIVERシリーズとの違いは?
RIVER miniを既存のRIVERシリーズと並べてみます。
RIVERシリーズの中でもちょっと毛色が異なるのがRIVER mini。
既存のRIVERシリーズとの主な違いは3つ
- AC出力が300Wと控えめ
- 軽いので普段の持ち運びに適している
- ワイヤレス充電あり

アイテム名 | 価格(円) | 容量(Wh) | AC出力 | 重さ(約kg) | 主要出力ポート |
RIVER mini | 38,500 | 210 | 300W 一部600Wまでの機器に対応可能(X-Boost機能) |
2.8 | AC出力コンセント(2口) 15Wワイヤレス充電 USB-C 100W出力ポート(1口) USB出力ポート(3口) |
RIVER | 39,600 | 288 | 600W 1,200W(X-Boost機能) |
5.0 | AC出力コンセント(3口) USB-C 100W(1口) USB-A(2口) QC3.0(1口) |
RIVER Plus | 49,500 | 360 | 600W 一部1,200Wまでの機器に対応可能(X-Boost機能) |
5.4 | AC出力コンセント(3口) USB-C 100W(1口) USB-A(2口) QC3.0(1口) |
RIVER Max | 63,800 | 576 | 600W 一部1,200W(までの機器に対応可能X-Boost機能) |
7.6 | AC出力コンセント(3口) USB-C 100W(1口) USB-A(2口) QC3.0(1口) |
RIVER Max Plus | 78,650 | 720 | 600W 一部1,200Wまでの機器に対応可能(X-Boost機能) |
8.0 | AC出力コンセント(3口) USB-C 100W(1口) USB-A(2口) QC3.0(1口) |
RIVER Pro | 79,800 | 720 | 600W 一部1,200Wまでの機器に対応可能(X-Boost機能) |
7.2 | AC出力コンセント(3口) USB-C 100W(1口) USB-A(2口) QC3.0(1口) |
製品名だけではわかりにくいので簡単に解説いたします。
無印の「RIVER」は入門モデル。この価格帯で高出力家電が使える小さいけれどハイパワーのポータブル電源です。
エクストラバッテリーを接続することで「RIVER Max」になります。
「RIVER Max」はスタンダードな誰にでもおすすめできるモデルです。
カラフルなモードライトLEDがあるのでキャンプ場などでおしゃれなポータブル電源。
必要がないときはエクストラバッテリーを外して簡単に「RIVER」に変換できます。
「RIVER Pro」はRIVERシリーズの最上位モデルです。管理人も使っています。
RIVERシリーズで最も容量が大きい上に、エクストラバッテリーを接続することで容量2倍の1,440Whになります。
ただ容量が大きいだけではなく、拡張性がある点が特徴的なモデルです。
エコフロー公式サイトで、RIVER Pro単体、160Wソーラーパネルセットが25%オフになっています(1/31まで)
RIVERの後ろにPlusの文字がついているものは後発モデルで、カラーリングがホワイトとなっています。
ダイニングやキャンプ場で目立ちそうな綺麗なカラー。ガジェットというよりおしゃれ家電に見えますね。
「RIVER Plus」は容量的に「RIVER」と「RIVER Max」の中間に位置します。
エクストラバッテリーを接続することにより「RIVER Max Plus」になります。
さらに詳しい解説は「EcoFlow RIVERシリーズどれを選べばいいのかな? | 他ブランドとの比較・使える家電の紹介」という記事で行っていますので参考にしてください♪
ライバル製品との比較
EcoFlow RIVER miniの位置付けを考えるために他社製品と比較をしてみたいと思います。
選んだのは以下の2モデルです。
- Jackery ポータブル電源 240
- Anker PowerHouse II 400
「Jackery ポータブル電源 240」を選んだ理由は、容量が近いこととコンパクトなポータブル電源で最も売れているのでベンチマークにちょうどいいことです。
「Anker PowerHouse II 400」は価格帯と出力、ユーザーが求めている用途(ガジェット中心の運用)が近いことです。
EcoFlow RIVER miniは容量と出力のバランスが今までにないタイプなのでジャストな比較対象がありません。
ガジェット中心なんだけどたまに家電も使いたいなぁ、といったありがちなニーズを拾っていますね。
ブランド | 価格 | 容量 | 出力 | サイズ(横×高さ×奥行き)mm | 充電時間 | USB出力 |
EcoFlow | 38,500円 | 210Wh | 300W 一部600Wまでの機器に対応可能(X-Boost機能) |
249×133×140 約2.85kg |
約1.5時間 | USB-A 3口 PD100W 1口 ワイヤレス15W 1口 |
Jackery | 19,800円 | 240Wh | 200W | 230×167×133 3.08kg |
約6.5時間 | USB-A 2口 |
Anker | 39,800円 | 389Wh | 300W | 255×139×148 4.62kg |
約4時間 | USB-A 3口 PD60W 1口 |
EcoFlow RIVER miniは実売2万円前後になってますので、実際は比較表よりもさらに優位になっています。
Jackery ポータブル電源 240との比較
Jackery ポータブル電源 240と比べてみると、容量以外は価格・性能ともに差があります。
価格は約2倍ほどRIVER miniが高いです。
出力はJackery200W、RIVER miniは最大600Wなので使える家電の幅が異なってきます。
ガジェットなどを充電するポートはRIVER miniの方が格段に優れていますね。
Jackeryはどのモデルもこの部分がとても貧弱です。実際、使っていると不便なことが多いでしょうね。
充電時間も容量は同じですがJackeryの方が4倍以上時間がかかります。
240Wh充電するのに6.5時間かかっていては、使っている時間より充電している時間の方が長くなりそうですね。
同じ容量クラスでの比較ですが、価格以外はRIVER miniの圧勝だと思います。
とにかくお金をかけずにUSB-Aで充電できればいい、とお考えの方はJackeryを。
どうせなら使い勝手の良いモデルが欲しい方はRIVER miniをおすすめします。
Anker PowerHouse II 400との比較
Anker PowerHouse II 400と比べてみると価格は同等。
ガジェット中心の運用になるという基本設計は同じなのですが性能はだいぶ異なっています。
容量はAnkerの方が倍まではいきませんが大きいですね。その分重量もAnkerの方が重くなっています。
出力は基本300Wなので同じなのですが、RIVER miniはX-Boost機能で一部600Wまでの家電を使うことができます。
USB出力系統はRIVER miniの方が強力です。
PD出力が100WのRIVER mini、PD60W入出力が可能なAnker。PDで充電できるのはAnkerの大きなメリットです。
一番大きな差は充電時間です!
容量差で考えるとAnkerが4時間かかるならRIVER miniは2時間くらい必要なはずですが、なんと1.5時間でフル充電。
「X-Stream急速充電テクノロジー」により業界トップクラスのスピードを誇ります。
RIVER miniの充電ケーブルにはアダプターがないので発熱もありません(安心!)。
これだけ充電スピードが早いと容量の少なさはデメリットではなくメリットに変換されています。
ポータブル電源を使ったら、サッサっと充電して、また使うというフットワークの軽さがRIVER miniの強み。
そのかわり、AnkerにもRIVER miniにはない大きなメリットがあります。
それは2種のLEDライト。
緊急用のSOSライトにもなる懐中電灯型と明るく部屋を照らすムードライト。

必要な用途を考えてより良い方を選んでくださいね!
RIVER miniの写真レビュー
ある程度、製品情報を得た方がこのサイトに来ることが多いので写真レビューは最後に回しました。
この項では外観や付属品、使える家電などを写真を交えてご紹介していきます。
ボディは光沢のあるブラック。少し汚れがつきやすいかな。普段使用するポートは前面に集まっています。
少しでも表面に指紋がつくのが嫌な方は「RIVER mini ワイヤレス充電なしタイプ(通常タイプ)」をおすすめします。
ワイヤレス充電はありませんがつや消しブラックになっています。
向かって左側にACコンセントと電力インプットポートがあります。

上部がソーラーパネルと接続するためのXT60ポート。下部が電源ケーブル用のポート。

裏面は持ち運びがしやすいように持ち手になっています。折り畳み方の持ち手よりは軽量化になっているでしょうね。
実際に持ってみるとこんな感じ。力がなくても持ちやすいです。
小さいポータブル電源ですがしっかりシガーソケットポートがあります。

画像のカーチャージャーは「AUKEY カーチャージャー Enduro Duo PD対応 30W(980円)」
普段使わないシガーソケットポートにカーチャージャーを差し込めば、USBポートを拡張可能。

シガーソケットで電力を取るタイプの炊飯器ならお米も炊くことができます!
炊飯器だけでなく車載冷蔵庫も使えます。
実証記事は「EcoFlow RIVER miniで車載冷蔵庫を使ってみよう!」でどうぞ。
底面は滑り止めが四角に設置されています。不意にぶつかってもひっくり返ったりしにくいですね。
まとめ:ハンドヘルドで日常生活に大きな利便性をもたらす好モデル

今回ご紹介した「RIVER mini ワイヤレス」。
特にポータブル電源に興味がない方にもリーチしそうな今までにないスタンスの製品。
ポータブル電源の普及につながりそうなプロダクトで、EcoFlow社が一般ユーザーにも広がりそうですね。
カバンに入るサイズである程度の家電も使えますし、ガジェット類の充電対応は万全。
機械に疎い方にもおすすめできるお手軽ポータブル電源です。
容量の割は価格が高いのですが、「ワイヤレス充電やPD100W、X-Boost機能で一部600Wまでの家電が使える」といった付加価値部分を評価される方には正当な価格と感じられるのではないでしょうか。

ハンドヘルドで日常生活に大きな利便性をもたらす好モデル。
女性でも持ち歩きたくなるようなポップなカラーが出ると爆発的に売れそう。
この小さなポータブル電源があなたの生活の質を一段階高めてくれますよ!
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以上、EcoFlow RIVER mini 2022年にはポータブル電源の売れ筋になりそう!という話題でした♪