ソーラーパネルを室内へDIYなしで引き込みできるフラットケーブルの検証

ソーラーパネルを室内へDIYなしで引き込みできるフラットケーブルの検証 ソーラーパネルの使い方
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ベランダやお庭から室内へのソーラーパネルケーブルの引き込み、困っていませんか?

  • 窓を密閉したいけれど、通常の充電ケーブルでは難しい
  • エアコンの配管口を通すにも抵抗がある
  • 家の壁に穴を開けたくない、開けられない
  • 毎回ポータブル電源を野外に移動させるのも大変

このような意見を散見しました。当サイトの記事である「EcoFlow 100W据置型ソーラーパネル(柔性)レビュー」に寄せられた一つのコメントでフラットケーブルの存在を知り、このテーマで書くきっかけとなりました。

そこで今回は、窓や隙間を通すことに適した「EcoFlow スーパーフラットケーブル」を購入し、その効果を検証します。この記事を読むことで、ケーブルの取り込みに関する悩みが少しでも解消されることを願っています。

→ EcoFlow スーパーフラットケーブルを確認する(エコフロー公式サイト)

フラットソーラーケーブルで解決!ポータブル電源とソーラーパネルの設置問題

EcoFlow スーパーフラットケーブルで解決!ポータブル電源とソーラーパネルの設置問題
EcoFlow スーパーフラットケーブル

フラットソーラーケーブルは、ソーラーパネルとポータブル電源の設置問題をある程度解決します。

従来のソーラーケーブルは円形で太いものが主流ですが、フラットソーラーケーブルは平らで薄い形状です。両端がMC4コネクタなので、延長ソーラーパネルケーブルのように使います。

このケーブルを使うことで、窓や玄関の隙間をうまく利用し、設置に難があった状態を克服する可能性が生まれます。特に、家の中にポータブル電源を、家の外にソーラーパネルを設置する際に、壁に穴を開ける必要がなくなるかもしれない点が魅力です。

窓の形状や隙間のサイズに左右されてしまうので、誰にでもおすすめできる方法ではありませんが、従来の丸型ケーブルよりは可能性が高まるでしょう。

注意点として、このフラットソーラーケーブルは「MC4 to MC4」接続専用です。他のタイプの接続には対応していませんので、ご使用前にご確認ください。

例えば、ポータブル電源側の「MC4-XT60ケーブル」とソーラーパネル側の「MC4 to MC4」の間に挟み込んで使います。

EcoFlow スーパーフラットケーブルの仕様

EcoFlow スーパーフラットケーブルの仕様
EcoFlow スーパーフラットケーブルの外箱

この外箱にケーブルが入っています。

EcoFlow スーパーフラットケーブル
EcoFlow スーパーフラットケーブル
アイテム名EcoFlow スーパーフラットケーブル
型番EFL-SuperFlatCable
価格4,400円
長さ(全長)60cm
長さ(ケーブル部分)50cm
厚み1.5mm
15.6mm
重量71g

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EcoFlow スーパーフラットケーブル
長さ:約60cm

ケーブルの全長は60cm、コネクタ部分を除くと50cmです。厚みは1.5ミリ、幅は15.6ミリ。一般的なソーラーケーブル「ALLPOWERS MC4 to XT60変換ソーラーケーブル」を測ってみると直径3.6ミリでした。フラットケーブルは厚みが半分以下なので隙間を通しやすくなります。

EcoFlow スーパーフラットケーブル
長さ(ケーブル部分):約50cm
EcoFlow スーパーフラットケーブル
厚み:1.5mm
EcoFlow スーパーフラットケーブル
幅:15.6mm
ALLPOWERSソーラーケーブル
ALLPOWERS MC4 to XT60変換ソーラーケーブル
EcoFlow スーパーフラットケーブル
両端がMC4コネクタ

両端がMC4コネクタになっていますので注意してください。ケーブル自体は比較的硬く、耐久性は高そうです。

EcoFlow スーパーフラットケーブル
比較的硬い

従来型ケーブルとの比較

このセクションでは、フラットケーブルと従来型ケーブルの違いをみてみましょう。

フラットケーブルと従来型ケーブルの違い

フラットソーラーケーブルと一般的なソーラーケーブルの厚みを比較してみました。この部分が屋内引き込みの際の重要な要素になります。一般的なケーブルに使っているのは「ALLPOWERS ソーラー充電ケーブルMC4からXT60ポートケーブル 1.5M 14AWG」です。

フラットソーラーケーブルが1.5ミリ、一般的なケーブルが3.6ミリでした。一般的なケーブルはさまざまなサイズのものが販売されているので、ご自身のケーブルと比較してみてください。

フラットソーラーケーブルの選び方

フラットソーラーケーブルを選ぶ際には、厚み、耐久性、そして長さが主要な要素です。

現状では、主要メーカーではエコフロー製品しか手に入りませんが、将来的には市場に汎用のフラットケーブルも出てくるでしょう。その際には、以下の点を特に注意して選んでください。

  • 厚み:頑丈さに影響。薄い方が使える場面が増えるが強度が落ちる
  • 長さ:50cmから100cm程度 取り回しに影響する
  • MC4コネクタ部分の造作

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ソーラーパネルの設置方法における課題と問題点

ソーラーパネルからのケーブルを屋内に引き込む際の潜在的な問題点をいくつか挙げてみました。これらはフラットケーブルを使用することで解決可能な場合もあります。

窓でのケーブル引き込みの問題

野外のソーラーパネルから屋内のポータブル電源へケーブルを引き込む際、多くの人が窓を活用します。しかし、この方法では窓がしっかり閉じられず、セキュリティ面で問題があります。

家にいるときはまだしも、不在時のリスクが高くなります。蚊やだんご虫などの侵入もいやですね。さらに窓の隙間からエアコンの効果も損なわれ、エネルギーロスが発生します。

壁への穴開けと許可

ケーブルを屋内に取り込む最も一般的な方法は、「壁に穴を開けること」「エアコンの配管穴を利用する」の二つです。

DIYが難しい場合や、家自体にダメージを与えたくない人にとっては、大きな障壁となります。特に賃貸物件だったりマンションだと物理的に難しい方法でしょう。

屋外でのポータブル電源リスク

ソーラーケーブルを屋内に引き込むのではなく、ポータブル電源を外に置く方法もあります。バッテリー容量が大きいものは、毎日の出し入れが大変。さらに、高価なポータブル電源が盗まれるリスクは避けたいところです。

さらに、暑い季節や寒い季節には、外気温と充電時の発熱によるバッテリーのダメージが大きくなり、製品寿命に関わってきます。特に夏場は事故の原因にもなりますので、屋外での充電は避けた方が良いです。

設置例と利用シーン

このセクションでは、具体的な設置例を紹介します。ベランダの窓や玄関、さらには車のリアゲート(車両の後方にある扉)を使った設置を検証しています。

これらはさまざまな利用シーンで応用できるでしょう。このフラットケーブルを使うと、設置の自由度が大幅に向上します。以前は設置を諦めていた場所でも、このケーブルなら問題を解決できる可能性があります。

もしも新しいアイデアがあれば、コメント欄でシェアしてくださいね!

ドア・玄関

フラットソーラーケーブルで屋内引き込み

事務所が日本家屋なのでドアがありませんでした。画像はイメージということで。

ドアの下の隙間から通せるフラットケーブルの厚みは1.5ミリです。ただし、これが可能なのは密封性の高くないドアの場合です。フラットケーブルも通せないほど密封性の高いドアでは、この方法は使えません。

引き戸

フラットソーラーケーブルで屋内引き込み
引き戸に挟み込む

引き戸の場合、ケーブルが硬すぎると引き戸のくぼみに収まらない可能性があります。

特にぴっちりと閉まるタイプの引き戸では、鍵が閉まらないことも考えられます。ただ、私の環境では引き戸がゆるめで、鍵がしっかり閉まりました。これなら、ソーラーパネル発電したまま、外出できます!

フラットソーラーケーブルで屋内引き込み

車のリアゲート

フラットソーラーケーブルで車引き込み

車のリアゲート(車両の後方にある扉)を利用して設置する方法もあります。

片方のMC4コネクタを外に出してソーラーパネルに接続し、もう片方は車内でポータブル電源やバッテリーに繋げます。

リアゲートは窓やドアよりも条件が厳しくないため、多くの人が従来の円形ケーブルで設置しています。それでも、フラットケーブルを使えば、よりスマートに車内にケーブルを引き込むことが可能です。

フラットソーラーケーブルで車引き込み
フラットソーラーケーブルで車引き込み
ソーラーパネルと接続するイメージ
フラットソーラーケーブルで車引き込み
車内にはMC4コネクタが入ります
フラットソーラーケーブルで車引き込み
EcoFlow 100W据置型ソーラーパネル(柔性)を載せてみました

まとめ

ポータブル電源とソーラーパネルの設置問題は、多くの人にとって大きな障壁となっています。しかし、フラットソーラーケーブルを使えば、これらの問題はある程度解決できます。家の中でも外でも、壁に穴を開けずに設置が可能です。

家に不在でも貴重な太陽光発電の機会をうしなわずにすむのがいいですね。比較しても、従来型ケーブルとは使い勝手が大きく異なることが明らかでしょう。

ケーブルの選び方にも工夫が必要ですが、現在のところエコフロー製品しか選択肢がない状態です。さらに、設置方法にもいくつかの課題が存在しますが、フラットケーブルならばセキュリティやポータブル電源の寿命、設置の自由度も向上します。

→ EcoFlow スーパーフラットケーブルを確認する(エコフロー公式サイト)

具体的な設置例も紹介しましたので、自分の状況に合わせて最適な方法を選んでください。新しいアイデアや疑問点があれば、コメント欄でお知らせください。

ソーラーパネルとポータブル電源の接続方法直列並列接続については別記事に詳しくまとめてありますのでご参照ください。

コメントをどうぞ!

  1. かがみりえる より:

    こちらを参考に、スーパーフラットケーブルを購入してみました。
    自宅サッシの下端に、思ったより無理なく収まりました。
    https://gyazo.com/e48386542bb81456e6ed1cb002ff693b
    https://gyazo.com/f8fa4e82af8fc3bb0009914970d5185b
    ポータブル電源はRiver2を注文済みで、ソーラーパネルを検討中です。

    初ポータブル電源導入ということで、他の記事も大いに参考にしています。わかりやすく具体的な記事をありがとうございます。

    • 京寺美里(Kyodera miri) より:

      かがみりえる様、コメントありがとうございます。

      記事を読んでいただきありがとうございます!
      また、実際の画像も大変助かります。
      サッシの終点部分はレールが削られていて、フラットケーブルが干渉しない感じなのでしょうか。
      とても綺麗に設置されているように見えました。

      ポータブル電源はエコフロー リバー2にされたのですね。
      私も初回ロットを購入し、毎日デスクの上で使っています。

      少しでも私の文章がお役に立てたのなら嬉しいです。
      今後とも、どうぞよろしくお願いいたします♪

  2. こうはた より:

    わかりやすくありがとうございます♪

    誤植かもしれません。

    厚みは15ミリ と記載がある部分がございました。

    • 京寺美里(Kyodera miri) より:

      こうはた様、コメントありがとうございます!
      私のカンマの打ち忘れです。
      ご指摘ありがとうございます、助かりました!!

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