
アウトドアでの使用を考慮したポータブル電源は多数ありますが、どれが最適な選択肢なのか迷っていませんか?特に片手で持ち運べるコンパクトクラスは大激戦市場なので、選ぶのに困ってしまうほどです。
暗闇の中での調理やガジェットの充電など、アウトドアでのポータブル電源の使用は多岐にわたります。Enernova ETAはそのコンパクトさと高い安全性と長寿命が魅力で、アウトドアでのさまざまなシチュエーションに対応します。
本体の耐久性、便利なXT60コネクタ、持ち運びやすさ、スタンバイモードでの長時間稼働、災害時に活躍する2種類のLEDライト、そして最大5年の保証など、Enernova ETAの魅力を全て解説します。さらに、性能評価、デザイン、使いやすさ、価格、節電効果、カスタマーサポートなどの情報を詳細に解説します。実際の使用シーンや関連製品との比較も行います。

各ポイントについては、図解や写真を添えて、より視覚的に理解を深めていただけるよう心掛けています。 それでも解決策が見つからない場合は、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。
製品スペックと特徴

アイテム名 | Enernova ポータブル電源 ETA |
型番 | ETA |
メーカー | Enernova |
価格 | 29,800円 |
容量(Wh) | 288Wh |
出力(W) | 600W Turbo Mode550W |
サイズ | 横218×高さ149×奥行き145mm 約4.0kg |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン |
費用対容量(1Whあたり単価) | 103.5円 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:2口 DC/シガーソケット:3口 USB:3口 15~18W Type-C:1口 65W ワイヤレス:1口 15W |


Enernova ETA徹底レビュー:性能、デザイン、使いやすさ、価格、節電効果、カスタマーサポートを総合評価
これから、Enernova ETAに関する詳細なレビューを始めます。評価ポイントは、性能、デザイン・使いやすさ、価格、節電効果、カスタマーサポートを中心に取り上げます。
各セクションでは、具体的な評価や比較、事例、実際に検証している動画や画像を用いて情報をお届けします。それでは、早速、Enernova ETAのレビューを始めましょう!
説明の足りない部分がありましたら、コメント欄でお知らせいただければ追記いたします。
評価項目 | 評価 | 星印 |
性能 | 高い | ★★★★ |
デザイン | スタイリッシュ | ★★★★ |
使いやすさ | わかりやすい | ★★★★ |
価格 | 手ごろ | ★★★★☆ |
節電効果 | 一般的 | ★★★ |
カスタマーサポート | 標準 | ★★★ | ☆
性能

バッテリー容量288Wh・定格出力600Wというのは、コンパクトタイプのポータブル電源としては標準以上のスペック。

ACアダプター+PD充電が可能で、50分で80%充電できます。XT60コネクタが入出力でき、とても珍しいXT60出力はドローンなどの充電に便利です。ワイヤレス充電の反応が良く、スタンバイモードで電気毛布や車載冷蔵庫を常時稼働できます。
XT60コネクタが入出力可能

電圧 | 電流 | |
入力 | 5V-20V | 18A |
出力 | 12V-18.2V | 8.2A-12.5A |
XT60コネクタが入出力できるポータブル電源は初めて見ました。ソーラーパネル入力のために搭載していることが大半ですね。XT60出力があることのメリットは、ドローンなどのRCリポバッテリーを充電できることです。

スタンバイモードが選択できるので電気毛布や車載冷蔵庫の電源が勝手に落ちない

スタンバイモードとは、ポータブル電源が負荷を感知しない状態でも自動的に電源がオフにならない機能を指します。
性能の高いポータブル電源では、エコモードが発達しており、電力供給が一定時間ゼロの時に自動的にシャットダウンする製品が多いです。夜寝ている時に、「いつの間にかポータブル電源に繋いでいた電気毛布の電源が切れていた」なんて経験がある方もいらっしゃると思います。
これはバッテリー容量の節約という観点からは利点となる一方で、問題も生じます。たとえば、電気毛布や車載冷蔵庫のような間欠運転機器を接続している場合、これらの機器が一定の温度に到達し運転を停止すると、ポータブル電源のエコモードが稼働してしまい、結果的に電源が自動でシャットダウンしてしまうのです。

一方、Enernova ETAのスタンバイモードは、電源負荷がない状態でも自動的にはシャットダウンしません。自ら電源オフにするかバッテリーが空になるまで稼働し続けます。
もちろん、エコモードに切り替えて負荷がない状態で自動的にシャットダウンさせることも可能です。その場合、80秒間通電がなければ電源が自動でオフになります。
デザイン・使いやすさ

ここではEnernova ETAのデザインに焦点を当てます。この製品のデザインは、実際には最大の魅力の一つかもしれません。本体は、ABS+PC難燃性素材を使用しています。
コンパクトなボディにうまく配置されたアクションボタン、各ポートが互いに干渉することなく配置されていることは、その利便性を一段と高めています。さらに、外出時の持ち運びを簡単にするための便利な持ち手とショルダーストラップが付属しています。
全体的に見て、Enernova ETAは使い勝手を最優先しつつも美的な面を犠牲にしない優れたデザインを備えていると言えます。これから、写真を通じてその各要素について詳しく説明します。
正面に操作ボタンと出力ポートがまとまっている

左から、電源・読書灯・非常灯・ワイヤレス充電・スタンバイモード・ACコンセントとなっています。操作はこのボタンで全て行うことができます。

ディスプレイと読書灯LEDはボタンの直下に配置されています。その下部に出力ポートが適度な間隔を保ちつつ配置されています。

特にコンセントが左右に分かれているのは使いやすさ抜群です。これは重要なポイントで、縦に並べられたコンセントでは、大きなアダプターを接続すると隣のポートが塞がれてしまうことがあります。
上記の画像ですと、左側のエコフロー リバー2のコンセントは干渉してしまい、1ポート使用不可になっています。

ACコンセントの電圧は102Vと、商用電源とほぼ一致しています。これにより、家電製品が壊れるといった心配はほとんどないでしょう。

DC出力ポートは効率的に配置されており、全てのポートを同時に使用しても相互に干渉することはありません。
USB-A 15Wが二口、急速充電18Wが一口、そしてType-C PDが一口で、このPDポートは入力と出力双方に対応しており、最大65Wまで対応します。このPDポートを利用して本体の充電も可能です。大きなアダプターが必要ないため非常に便利な充電方法。
光沢あるブラック外装:高品質感を体現






バッテリー内部の温度が45度になるとファンが回転し始め、温度が高いほどスピードが速くなります。温度表示はディスプレイで確認できます。



コンパクトボディに読書灯と非常灯を兼ね備える

キャンプや車中泊、災害時にとても便利なLEDライトが2種類搭載されています。コンパクトサイズのポータブル電源ですと、非常灯がついている製品が若干あるくらいでしょうか。
Enernova ETAでは、正面ディスプレイの周囲には読書灯が、サイドには非常灯が配置されています。読書灯とは名前が示す通り、本を読むのにぴったり!さらに調理時やお風呂上がりのケア時など、柔らかい明かりが必要な場面で活用できます。

一方、非常灯は強い光を放ち、5m以上の距離を照らすことができます。さらに、SOS機能も備えているため、地震や大雨などによって孤立した状況でも役立つことでしょう。
明るいところと暗いところでのライトの見え方を以下に掲載します。




作業をするのであれば、読書灯が使いやすいです。車中泊でお気に入りの書籍を楽しむことができますよ。せっかく旅に出て電子書籍では味気ないので、紙の本を読みたいものですね。
画像に写っている書籍は、「走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹」です。
ディスプレイ表記は慣れが必要

Enernova ETAのディスプレイ表示は非常に明瞭で、直射日光下でも見やすい設計になっています。接続ポート、出力・入力の情報、バッテリーの内部温度、さらには残量まで、全てが直感的に理解できる形で表示されます。
ただし、若干誤解を招く点もいくつかあります。その一つが、バッテリー残量の表示方法です。残量は5つの区分によって表示され、一つの区分がおおよそ50Whを表しています。
もう一つは、「入力・出力が一元化されて表示される」という特性です。これは、充電と消費が同時に行われている場合、その合計値が表示されるというものです。以下に、入力と出力が同時に行われている際のディスプレイ表示を示します。

次に、PD充電で入力だけをしている画像をお見せします。

こちらはACコンセントからLEDライトへ給電だけをしている画像になります。

例えば、入力電力が52W、出力電力が3Wの場合、ディスプレイには49Wと表示されます。これは、52Wの入力電力から3Wの出力電力を引いた数値を示しています。
この製品では、充電と電力出力を同時に行う「パススルー充電」は基本的に推奨されていません。したがって、このような状況に遭遇することは少ないかもしれません。しかし、この特性を知っておくことは重要だと感じました。
価格
製品名 | 価格 | 容量 | 出力 |
Enernova ETA | 29,800円 | 288Wh | 600W |
エコフロー リバー2 | 29,900円 | 256Wh | 300W |
BLUETTI EB3A | 29,800円 | 268Wh | 600W |
ALLPOWERS R600 | 31,800円 | 299Wh | 600W |
バッテリー容量288Whと定格出力600Wを持ちながら、29,800円という価格設定は、コンパクトタイプのポータブル電源としては標準以上です。
実際に、競合製品であるエコフロー リバー2やBLUETTI EB3A、ALLPOWERS R600と比較しても、価格はほぼ同等です。これらの製品との詳細な比較は「関連製品の比較」セクションで紹介します。この価格設定は、提供されるスペックを考慮すれば妥当、あるいは若干割安に感じられます。
節電効果

エアコンや電子レンジといった大型家電には対応していませんので、大幅な節電効果を期待することはできません。
しかし、スマホやPC、車載冷蔵庫、電気毛布、扇風機などへの電力供給に、ソーラーパネルを併用することで、エネルギー消費を少なく抑えることは可能です。例えば、100W程度のソーラーパネルを活用すれば、一日中ガジェット類をEnernova ETAで充電することが可能となり、電力節約に貢献します。
カスタマーサポート
Enernovaは新エネルギー製品の開発、製造、マーケティングに専念する企業です。製品ラインナップにはポータブル電源、携帯型ソーラーパネル、家庭用および商用エネルギー貯蔵システムがあり、アウトドア活動に特化した多機能ポータブル電源は評価を受けています。
公式ホームページ | https://jp.enernovatech.com/ |
購入前の問い合わせ 平日10:00-16:00 | online.jp@enernovatech.com |
アフターサービス | support.jp@enernovatech.com |
https://twitter.com/EnernovaJP | |
https://www.instagram.com/enernova_japan/ | |
https://www.facebook.com/EnernovaJP/about |
公式サイトのチャットbotで質問をしてみたところ、1時間以内に詳細な回答がきました。エコフローよりも早いですね。購入前問い合わせ窓口がありますので、実際にお話をしてみて判断していただければ、と思います。
家電を活用する
このセクションでは、ポータブル電源を活用して家電を使用する方法について探ります。Enernova ETAは定格出力が600Wということから、電子レンジや電気ケトル、エアコンなどの高出力家電は適用外です。
しかしながら、工夫次第で、アウトドアや災害時だけでなく、日常生活でも非常に役立つ使い方が可能です。具体的には、お湯を沸かすことができるIHクッキングヒーターやポータブル冷蔵庫の使用が考えられます。それでは、それぞれの活用方法を見ていきましょう。
IHクッキングヒーター

Enernova ETAは定格出力600Wまでの家電を使用することが可能です。これを活かして、お湯を沸かしたり、ラーメンを作ったり、鍋料理を作ったりと、使い勝手が良いIHクッキングヒーターがどの程度活用できるか詳しく検証してみましょう。

今回使用したIHクッキングヒーターは「ドリテック ピッコリーノ」です。このIHヒーターは100Wから1,000Wまで10段階に出力を調節することができます。

Enernova ETAを使用した結果、最大525Wまでの出力で使用することが可能でした。525Wの出力であれば、例えばコーヒー1杯分(180ml)のお湯を沸かすのに約2分。これによる電力消費はおおよそ18Wh程度と推定されます。しっかり沸騰するので、袋ラーメンも調理することができます。

火を使えない車中泊や停電時などで、気軽にコーヒーを淹れたり温かい飲み物を用意するのには、この組み合わせが非常に有用です。

もし電力消費をより抑えてお湯を沸かしたい場合には、車載電気ケトルの使用も考慮してみてください。シガーソケットから直接電力供給するので、ACに変換することなく効率的に使用することができます。ただし、火力が低いため、お湯を沸かすのには時間がかかります。例えば、およそ100mlの水を沸騰させるのには約10分程度必要となります。

同じ仕組みでシガーソケットから電力を供給するタイプの炊飯器も使用できます。IHクッキングヒーターと同時に使うこともできるので、簡単な食事ならばささっと作れてしまいますよ。
ポータブル冷蔵庫

車中泊旅行やキャンプ、そして停電時の食料保存として重宝するポータブル冷蔵庫。今回の検証には、大きめのBougeRV 車載冷蔵庫 Large 29L【CRPRO30】を使用します。
一般的な車載冷蔵庫は、設定温度に到達すると間欠運転モードになり、その消費電力は0Wと40Wの間で変動します。これにより一部のポータブル電源は消費電力が0Wになった瞬間、電力節約機能が働き自動的に電源がオフになってしまいます。しかし、Enernova ETAではスタンバイモード機能があり、そのような事態を防ぐことができます。
このポータブル冷蔵庫は消費電力が40W(0度設定)ですが、1時間使い続けて5W消費しました。シガーソケット給電であれば12時間程度、コンセント給電だと8時間使用することができました。コンパクトサイズですが、半日程度はポータブル冷蔵庫を使うことが可能です。
充電方法:コンセント・PD・ソーラーパネル・走行充電
Enernova ETAを充電する方法は5つあります。それぞれ長短ありますので、解説をしていきます。
方法 | 電力量 | フル充電までの時間 |
コンセントからの充電 | 150W | 2時間 |
Type-C PDでの充電 | 65W | 4.5時間 |
コンセント+PDのデュアル充電 | 215W | 1.5時間 |
ソーラーパネル充電 | 最大200W | 1.5時間 |
シガーソケットからの充電 | 42W | 7時間 |
充電速度が抑えめな分、充電時のファン音はとても静かです。
パススルー充電についてですが、ACとDCの両方において、まずバッテリーに充電され、次にその電力が供給されます。これはバッテリーを経由せず直接電力を供給する方式とは異なりますので、バッテリーの劣化が進みやすいという欠点があります。
そのため、充電と放電は可能な限り別々に行うことが、バッテリー寿命を延ばすための優しい使い方となります。
コンセントからの充電

Enernova ETAのコンセントからの充電速度は最大150Wです。そのため、バッテリー容量が288Whであることを考慮すると、理論上の充電時間は約1.5時間となります。

テストでは、バッテリーを空の状態からフル充電まで1.5時間かかりました。充電後の実測容量は270Whで、これは公称値とほぼ同じです。バッテリーは完全に空でも約5%の電力が残る設定になっているようです。また、フル充電に要した電気料金は(東京電力の料金を基に)約5.5円でした。


ただし、充電時に一つ問題となるのがACアダプターの高熱です。触ると驚くほど熱くなりますが、これはEnernova特有の問題ではなく、ACアダプターを使用して充電する全てのポータブル電源に共通する問題です。

その一方で、本体自体は充電中も熱を帯びにくく、ファンも稀にしか作動しません。アダプターを使用しないタイプのポータブル電源では、本体内部でAC-DC変換を行うため、熱処理が必要となります。
PD(Power Delivery)充電

PD(Power Delivery)充電は、USB Type-Cコネクタを用いた高速充電手段を指します。この方法を用いることで、大型のACアダプターが不要になり、さらにはPD対応の充電器(画像内にあるコンセントに接続されている白いデバイス)とPD対応のType-Cケーブルがあれば、簡単に充電が可能となります。
ここで使用したPD充電器は100W対応ですが、Enernova ETAへの充電は約53Wでした。カタログに記載されている最大値は65Wとなっています。
ソーラーパネル充電

ソーラーパネルを用いた充電は最大200Wまで可能です。製品の正面にあるDC5521ポートと背面にあるXT60ポートから電力を入力することができます。
ポート | 電圧 | 電流 |
DC5521 | 5-20V | 3.5A |
XT60 | 5-20V | 18A |
XT60からの充電はより大きな充電量を許容するため、新しくソーラーパネルを購入する予定の方には、XT60出力対応の製品をお勧めします。MC4-XT60変換ケーブルを用いれば、MC4コネクタのソーラーパネルでも同様です。


「UGREEN 100W ソーラーパネル」で充電を試みました。このソーラーパネルは、XT60コネクタで出力するので、Enernova ETAに直接差し込むだけで充電が始まります。


その結果、50Wから80W程度の範囲で充電が可能でした。この発電量だと、9:00~13:00の4時間程度でフル充電です。
参考記事:UGREEN ソーラーパネル 100W実機レビュー ポータブル電源との接続互換性抜群!

上記の画像はエコフローの100Wソーラーパネルで充電している様子です。MC4コネクタのソーラーパネルとも「MC4-XT60変換ケーブル」を使用すれば接続可能となります。
参考記事:EcoFlow 100W据置型ソーラーパネル(柔性)レビュー:体験から学ぶ使用感とパフォーマンス

Enernova ETAとBougeRV CIGS系フレキシブルソーラーパネル200Wで充電してみました。

項目 | 電圧 | 電流 |
Enernova ETA | 5-20V | 18A |
BougeRV CIGS系フレキシブルソーラーパネル200W | 25V | 8A |

この組み合わせですと、カタログ上はソーラーパネルの電圧が5V超過しています。実際に計測すると18V程度でしたので接続させてみました。最大発電量は142W。2時間でフル充電になります。
Enernova ETAは、受け入れ電流が18Aと高いので、200Wで発電するにしても、200W一枚よりは100Wを二枚並列にした方が発電量が多くなると推定されます。
組み合わせをさらに知りたい方は、ポータブル電源とソーラーパネルの接続方法の完全ガイドを作成しましたので参考にしてください。
電圧と電流の許容範囲が広いため、互換性のあるソーラーパネルも多く存在します。また、純正のソーラーパネルセットも販売されている点についても、ここでお伝えしておきたいと思います。
ソーラーパネルで充電している際は、外気温で内部のバッテリー温度が上がるため排気ファンが回ります。ポータブル電源を涼しい室内に設置すれば、ファンは回りません。
走行充電
車のシガーソケットからの充電は最大42Wとなります。フル充電には7時間ほど要しますが、時間に余裕がある方にとっては安心な方法となるでしょう。42Wの出力であれば、ヒューズが切れる心配もありません。

より早く充電したい場合、Type-Cを用いた充電が便利です。車内充電を行う際も、付属のシガーソケットケーブルよりも、車のシガーソケットにカーチャージャーを接続し、PD(Power Delivery)を活用することで、よりスピーディな充電が可能となります。
カーチャージャーのスペックによりますが、最大で65Wまで充電することが可能です。
緊急時・災害時に備える


停電や緊急事態に備えて、Enernova ETAには読書灯と非常灯が内蔵されています。これは本製品が提供する最も大切な機能の一つかもしれません。個人的にとても気に入っています。
読書灯は最も明るいモードで1.7W、非常灯は最も明るいモードで5Wを使用します。これは、停電時に1週間以上の間、安定した照明を提供できることを意味します。

非常灯には懐中電灯機能とSOS灯機能があります。懐中電灯機能は、夜間の移動や見通しの悪い状況下で必要な照明を提供します。SOS灯機能は、緊急時に周囲に危険を知らせるために使用します。例えば、大雨で停電し孤立している時に助けを求めるために使うことができます。

一方、読書灯は、夜間の読書や作業に適しています。これらの機能は、キャンプや車中泊、災害時にも非常に便利で、安全な環境を確保するための重要なツールとなります。
関連製品の比較

この項目では、競合他社の製品や同じメーカーの類似製品と比較し、ターゲット製品の優位性や選択肢を明確にします。
製品名 | 価格 | 容量 | 出力 |
Enernova ETA | 29,800円 | 288Wh | 600W |
エコフロー リバー2 | 29,900円 | 256Wh | 300W |
BLUETTI EB3A | 29,800円 | 268Wh | 600W |
ALLPOWERS R600 | 31,800円 | 299Wh | 600W |
このコンパクトクラスは、多彩な選択肢が揃っています。キャンプ、車中泊、停電時などに活用すると非常に便利です。モバイルバッテリーでは少し物足りない方にとって、このクラスの製品は入門として最適だと言えるでしょう。

各製品はそれぞれ素晴らしく、独自の特色があります。それぞれの用途に合った最適な製品を見つけるための参考にしていただければと思います。

停電時に活用するなら、Enernova ETAがおすすめです。読書灯と非常灯は、他製品には見られない特筆すべき機能です。一方、ALLPOWERS R600は、無停電電源装置(UPS)としての利用に優れています。瞬断スピード20msは上位機種にも匹敵する性能を持っています。

家電を頻繁に使うなら、BLUETTI EB3AかALLPOWERS R600が最適でしょう。どちらもドライヤーを温風モードで使用することができます。ハイパワーモードは使えませんが、十分なレベルで実用性があります。キャンプや車中泊時にも、普段から使い慣れたドライヤーを使うことができますね。

毎日、持ち歩いて家で使ったり、車で使ったりというアクティブなライフスタイルを送るなら、エコフロー リバー2かEnernova ETAが適しています。

エコフロー リバー2は軽量で、TUV認証を取得した世界初のポータブル電源として、落としたり投げたりしても壊れにくいので持ち運びに安心です。Enernova ETAは同梱物にショルダーストラップがあるため、肩からぶら下げて両手を自由に使える利便性があります。

どの製品もエアコンや電気ケトル、電子レンジといった高出力家電は使えません。ドライヤーは設定モードが多様なので使える場合があります。
参考記事:ポータブル電源でドライヤーを使いたい!1000W以上必要なの?最適な選択と活用ガイド
長所と短所
この項目では、製品の長所と短所を箇条書きで列挙し、バランスの取れた判断ができるように公平な情報を提供します。
結論とEnernova社について

アウトドアのさまざまなシーンで活躍するポータブル電源として、Enernova ETAは堅牢な構造と高度な機能を備えています。その迅速な充電能力、便利なXT60コネクタ、携帯性、長時間の稼働、災害時に活躍するLEDライト、そして長期保証がこの製品の主要な強みです。

製品の完成度が高く、Enernova社についてとても興味を持ちました。他のメーカーの製品とは一線を画した設計発想だったからです。そこでEnernova社の方に成り立ちを聞いてみました。少し長くなりますがメールを引用します。
2021年に設立されたブランド Enernovaは、グリーンで低炭素、環境に優しいイニシアチブの分野で15年の経験を持つ53歳の起業家スティーブンによって創設されました。スティーブンはこれまでに40か国以上を渡り歩き、その経験を通じて、エネルギーは人類の生存と発展に不可欠な要素であることに気付いていました。低炭素で環境に優しい解決策の方向性に未開拓の可能性を見出し、パフォーマンスと社会貢献の間により高いバランスを実現することを目指しました。
ある環境保護フォーラムで、スティーブンは電気工学の学部を卒業したシニアエンジニアのリーと出会いました。リーも未来の社会的発展におけるソーラーエネルギーの無限の可能性を認識していました。彼はどのようにして産業に参入し、新たな事業に乗り出すかを考えていました。リーはエネルギーの関連技術における30年近い経験を持ち、Enernovaの共同創業者となりました。彼らは同じ理想と志を共有し、ビジネスについての議論を夜通し続けました。この出会いがエネルノバの設立へと繋がったのです。
創設が2021年と比較的若いブランドですが、経験豊富な二人の開発者によって生まれたグリーンエネルギー企業のようです。スティーブンさんが旅人だったから、持ち運びやすいアイデアを製品に盛り込んだのかもしれませんね。

結論は、Enernova ETAがアウトドアでの多様なニーズに対応する堅牢で信頼性の高いポータブル電源であるということです。特に車中泊やキャンプなどで静かな夜に、お酒やコーヒーを飲みながらの読書が好きな方には、強くおすすめしたい!予算3万円程度で使い勝手の良いコンパクトなポータブル電源をお探しの方には強力な選択肢になるでしょう。エコフローやBLUETTIといったライバル製品と比べても、ひとまわり小さいのでどんなシチュエーションでも使いやすいです。
最後に、疑問点や他に見てみたい点があれば、どんな情報でもコメント欄に共有していただければと思います。
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