「ティファール等の電気ケトルを使えるポータブル電源ってありませんか?」という質問をTwitterのDMでいただいたので記事にしてお返事します。
車中泊旅行をする方にとっては気になることでしょう。車中泊以外でも、キャンプや普段使い、停電時など、電気ケトルを使用したいシーンはたくさんあります。
私の仕事は外回りなので、休憩時間に車載電気ケトルとエコフロー リバー2を使ってコーヒーを飲んでいます。これは節約にもなりますし、自分好みの美味しいコーヒーが飲めるのでおすすめの方法です♪
コーヒーを飲むでもカップラーメンを作るのでも、冬は湯たんぽ用意するにもお湯を沸かす必要があります。
若いご家族の中には、赤ちゃんの離乳食やミルクをぬるま湯で作りたいという声もあります。また、停電が起こった場合に備えて、準備をしたいとのことです。
この記事では、ポータブル電源を用いて、車中泊やキャンプで電気ケトルを使う方法2023年最新版を4つご紹介します。
4つの方法
- ティファール等の電気ケトルを使えるポータブル電源ってありませんか?
基本的に定格出力が1,500W以上のポータブル電源を選べば大丈夫です
- 2023年上半期 電気ケトルが使えるおすすめポータブル電源は?
「エコフロー デルタ 2」が良いと思います
- 湯沸かし消費電力が1,000W以下である電気ケトルのおすすめ製品は何ですか?
「タイガー 蒸気レス 電気ケトル PCJ-H081」です。詳しくは「1,000W以下の低消費電力型電気ケトルを1000Wのポータブル電源で使う」で説明しています。
- 湯沸かし消費電力が500W以下である電気ケトルのおすすめ製品は何ですか?
一般家庭用の電気ケトルでは見当たりません。DC駆動の車載電気ケトルになります。おすすめは「直流家 ワクヨさん 12V 車用 湯沸器」と「Focustar 車載電気ケトル 350ML 12V」です。詳しくは「車載用電気ケトルを安価なポータブル電源で使う」で説明しています。
電気ケトルは消費電力1,200W〜1,300Wが主流です。
余裕を持って1,500W以上の出力を持つポータブル電源を選ぶことをおすすめします。

結論になってしまうのですが「エコフロー デルタ 2」が1番のおすすめ!
エコフロー デルタ 2は、同レベルの他社製品と比べて安価。
ほぼ全ての家電が使えるパワー、バッテリー容量を増設できる拡張性、安全性高く、長寿命と完璧に近いポータブル電源です。
次世代パススルー充電に対応なのも地味にポイントが高い。リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、1日1回でも10年使用できるコスパも光ります。
保証期間も5年間で安心!実機を使ってみて、購入して後悔のない製品と断言できます。

デルタ 2の特徴は以下の通り。
- 容量1,024Wh・出力1,500W(AC100V)で90%の家電が使える
- 一般的なポータブル電源は80%までの充電に約5~9時間必要なのに対し、デルタ 2はその約7倍速のわずか50分で充電可能
- デルタ 2専用エクストラバッテリーおよびDELTA Max専用エクストラバッテリーで拡張できる
- リン酸鉄リチウムイオン電池搭載、充放電サイクルが3,000回以上で10年間は使用できる
- 容量を最大3,040Whまで増設可能
- 次世代パススルー充電に対応。ACコンセントに繋いでいるときはバッテリーを介さず家電に直接給電します
- スマホアプリで操作ができる
- 5年間のメーカー保証・質の高いカスタマーサービス
ティファール等の電気ケトルを使えるポータブル電源の選び方
まず電気ケトルをいくつか見てみたいと思います。
ヨドバシカメラの電気ケトル特集ページがまとまっていたので、そこから人気モデルを上位3つ選びました。
- ティファール 電気ケトル ジャスティン プラス 1.2L KO4908JP
- BALMUDA The Pot(バルミューダ ザ・ポット) 0.6L
- タイガー PCL-A101CS 電気ケトル 1.0L
アイテム名 | 必要W数 | 500mlを沸かすのに必要な時間 | 500mlを沸かすのに必要な電力量 |
---|---|---|---|
ティファール | 1250W | 3.6分 | 75Wh |
バルミューダ | 1200W | 2〜2.5分 | 50Wh |
タイガー | 1300W | 3.5分 | 76Wh |
1リットル程度までお湯が沸かせて5,000円〜10,000円程度の製品です。
出力の大きさとお湯の沸騰時間には少しずれがありますね。早く沸く製品の方が結果的に消費電力が少なく済みます。
ティファール 電気ケトルを余裕で使えるおすすめポータブル電源3つ
ティファール 電気ケトルも余裕で使える出力の高いポータブル電源をご紹介します。
2023年現在ですと、出力が1,500W以上の製品が市場に多く出回っています。
その中でも安全性が高く、カスタマーサービス・保証がしっかりしていて、製品寿命が尽きるまで日本市場に残っている可能性の高いメーカーの製品をおすすめいたします。
- 【リン酸鉄リチウムイオンバッテリー】エコフロー デルタ2(143,000円)
- 【リン酸鉄リチウムイオンバッテリー】Anker 757 Portable Power Station(169,900円)
- 【リン酸鉄リチウムイオンバッテリー】BLUETTI AC200MAX(179,800円)
- 【三元系リチウムイオンバッテリー】エコフロー デルタ マックス(187,000円)
- 【三元系リチウムイオンバッテリー】Jackery ポータブル電源 1500 Pro(199,800円)
出力1,300Wを超えても余裕がある製品はどうしても10万円以上のものになってしまいますね。
三元系リチウムイオンバッテリーは、スマートフォンやノートパソコン、電気自動車などに広く使用されています。しかし、過充電や過放電、高温や低温などの条件下で使用すると、発火や爆発といった事故が起こることがあります。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、三元系リチウムイオンバッテリーに比べ、安全性に優れているとされています。高温や過充電、過放電に対して安定し、発火や爆発のリスクが低く、安全性が高く、価格が安く、製造コストが抑えられるため、今後のバッテリー市場で注目される技術となっています。
ポータブル電源の主流がリン酸鉄リチウムイオンバッテリーになったため、三元系リチウムイオンバッテリーの価格が下がり、手に入りやすくなっています。JackeryとEcoFlow2モデルは三元系リチウムイオンバッテリーを使用していますが、安全性がかなり高いレベルで担保されているため、おすすめにしております。
このおすすめ5選には、キャンプや車中泊に限らず、電子レンジやドライヤーなどの日常的な使用にも対応できるため、災害や停電時の備えとしても有益です。コストパフォーマンスも優れています。

以下の動画はデルタ マックスでお湯を沸かしている様子です。
デルタ 2では容量が足りない、Jackery ポータブル電源 1500 Proでは少し予算が超過してしまう、といった場合にぴったり。
前述の通り、デルタ マックスなど三元系リチウムイオンバッテリーはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーより安全性は劣ります。
その代わり、セール時には40%近い割引率が適用されることもあり、とてもお得に購入できます。
エコフロー社はバッテリーを管理するBMSシステムや周辺パーツ選びやパーツの組み付けが優れているため、あまり事故を恐れる必要はないと考えています。
参考記事:EcoFlow DELTA Max実機レビュー 大容量ポータブル電源の決定版
次の動画は、製造終了したEcoFlow DELTA1000。セール価格で8万円台でしたが電気ケトルも普通に使える良製品でした。
「家電を使う」ためのポータブル電源では、エコフロー社の製品がずば抜けて低コストで購入できます。
1,000W以下の電気ケトルが使えるポータブル電源
まず、湯沸かし消費電力1,000W以下かつ簡易ではなくちゃんとした電気ケトルが非常に少ないです。
しかし、1,000W以下の出力であれば使用できるポータブル電源の幅が広がり、10万円以下の出費で収まります。
2023年現在で湯沸かし消費電力1,000W以下の電気ケトルは以下の製品をおすすめします。今は一製品のみです。

タイガー 蒸気レス 電気ケトル PCJ-H081 取扱説明書(PDFが開きます)
※信頼できないメーカー製品は除外してあります。
次に定格1,000W前後でおすすめできるポータブル電源をご紹介します。
- ASAGAO AS1000-JP
- JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB10-CA
- Zendure SuperBase1000M(三元系だがファンレスなので無音)

参考記事:ASAGAO JAPAN AS1000-JP 他社ポータブル電源にはない長所が多数あり
電気ケトルの電圧を下げて使う(沸騰までに時間がかかる)

家電の電圧を下げて低出力のポータブル電源でも使えるようにした最初の機種は「EcoFlow RIVER シリーズ」です。
2022年10月にリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した「エコフロー リバー 2シリーズ」が発売されたため、やや古い製品となります。
しかし、新型のリバー 2シリーズは、電圧を下げる機能を使っても電気ケトルは使用できません。この点では旧型のRIVERの方が優秀です。
参考記事:エコフロー リバー 2シリーズ登場!リン酸鉄リチウムイオン電池搭載
「EcoFlow RIVER シリーズ」最大の特徴は、高出力電化製品の「電圧を下げる」こと(X-Boostテクノロジー)により、最大1200Wの家電が使えるという機能。
例えば、1,200Wの電気ケトルを600Wまで下げて使うことができます。出力が下がるので、電気ケトルの使用時間は長くなります。
在庫処分的にセールを行っているので、三元系リチウムイオンバッテリーでも問題ない方は購入するのも手だと思います。2万円〜6万円程度でドライヤーや電気ケトルが家電のパワーが落ちながらも使えてしまうという驚異のポータブル電源です。
下の動画では、デルタ 2とRIVER Proを用いてティファールでお湯を沸かしています。
デルタ 2は壁のコンセントと同じように使えることがわかりました。RIVER Proの場合はX-Boost機能を使っているため時間が2倍ほどかかりました。
低価格帯で電気ケトルを使うことができるポータブル電源がないことを考えると、時間が多少かかってもお湯が沸かせるメリットは素晴らしいものです。
詳しくは、「EcoFlow DELTA2とRIVER Pro 電気ケトルでお湯が沸く時間を検証」でご説明しています。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載の新型「RIVER 2シリーズ」が発売されたため、どうしても旧型RIVERシリーズは見劣りしてしまいます。
安全性は若干落ちますが、価格が最大で40%落ちていますので十分に検討の余地があると思います。
参考サイト:エコフロー リバーシリーズ(エコフロー公式サイト)
EcoFlow Yahooショッピング公式ショップでは新古品が最大60%オフで売られています。こちらも旧型RIVERを手に入れるのに良い方法です。

エコフロー リバーシリーズ以外にも、一時的に家電の電圧を下げて高出力家電を使用できるポータブル電源がありますのでいくつかピックアップします
車載用電気ケトルを安価なポータブル電源で使う(沸騰までにかなり時間がかかるが省電力)
ポータブル電源のシガーソケットポートを使って、DC駆動で車載電気ケトルを使う方法を紹介します。
電気がバッテリーにある時は、DC(直流)なので、AC(交流)への変換が不要で家電製品に電力を供給することができます。そのため、電力効率が向上します。ただし、最大出力が120W程度であるため、お湯が沸くまでに時間がかかります。
この方法の利点は、電力消費が少ないことです。一方、欠点は時間がかかることです。このトレードオフがあります。時間がかかることが気にならない場合は、とても良いお湯を沸かす手段だと思います。
おすすめ製品として「直流家 ワクヨさん 12V 車用 湯沸器」と「Focustar 車載電気ケトル 350ML 12V」をご紹介。
どちらも車のシガーソケットから電力をとるタイプの電気ケトルです(消費電力は80~120W)。
当然、ポータブル電源のシガーソケットからも使えます。
この方法が良いのは、安価なポータブル電源でもシガーソケットポートさえあればお湯が沸かせることです!
この方法で管理人は「エコフロー リバー 2」や「DaranEner NEO300」でお湯を沸かしています。
どちらもコンセントの出力は約300W程度なので、普通の電気ケトルはもちろん、ほとんどの家電製品は使用できません。
しかし、車載用の電気ケトルならお湯を沸かすことができます。時間はかかりますが、それでも便利ですよ♪
参考記事:エコフロー リバー 2と車載電気ケトルでお湯を沸かしてみました
さいごに
時間にこだわらない場合は、エコフローリバー2やBLUETTI EB3Aなどの低出力でコンパクトなポータブル電源を使って車載電気ケトルを使うことをお勧めします。このセットだと消費電力も少なく済み、軽量で持ち運びが容易であり、機動力がある点が大きなメリットとなります。
家庭で1,000W以上の電気ケトルを使用したい場合、「エコフロー デルタ 2」を選ぶのがおすすめです!
エコフロー デルタ2はデメリットが見つからない、完成度の高いポータブル電源!
一般家庭ならこれ一台でほぼ完璧。容量不足も追加バッテリーで賄え、充電スピードも早い!
さらにリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、1日1回でも10年使用できるコスパも光る。保証期間も5年間で安心です♪

条件的にはドライヤーと同じなので以下の記事も参考になるかもしれません。