停電や災害時、スマホの充電や灯りの確保は本当に大変。昔に比べると、日本のインフラ維持能力が落ちているようで、ちょっとした停電が起きやすくなっている感じがします。
そして、令和6年1月に発生した能登半島地震では、寒い時期にもかかわらず多くの地域で停電が発生しました。地形的な問題から復旧までに時間を要し、被災された方は厳しい状況に置かれました。
以下の表は、地震発生後の停電戸数の推移を示しています。これは、私が毎日17時に北陸電力の停電情報1で確認したデータです。
スマートフォンの電源だけでも維持できれば、災害時の被害はかなり軽減できます。これは私が東日本大震災で被災した時に強く感じたことでもあります。
令和6年能登半島地震における停電戸数の1ヶ月間の推移データ
ポータブル電源があれば、スマホのバッテリーを停電時も維持できます。でも、ポータブル電源は重くて持ち運びしづらかったり、操作が難しそうだったりと、なかなか手が出ませんよね。
そんな悩みを一気に解決してくれるのが「Jackery Solar Generator 600 Plus」です。家電が使えるのにコンパクト&軽量で、部屋の中を自由に移動できます。
しかも、ソーラーパネルとのセットなので、60秒ですぐ発電開始!機械が苦手な方でも、直感的に使いこなせるシンプルさが魅力です。
日常時と災害時という2つのフェーズを切り分けずに(フェーズフリー)、両方の状況で役立つようにデザインされていますので普段から便利に使いつつ、防災対策にもなります。
今回は、実際に使ってみた感想をお伝えします。もしものときの強い味方になるはずの一台を、ぜひ最後までチェックしてください!
購入しようか迷っている方、どんな質問でも大歓迎ですので、お気軽にコメント欄で教えてくださいね。
- Jackery Solar Generator 600 Plusとは?
- Jackery ポータブル電源 600 Plus 製品スペック 外観・基本機能を紹介
- Jackery Solar Generator 600 Plus 4つの特徴
- Jackery SolarSaga 100 Miniソーラーパネル 外観・基本機能を紹介
- 充電方法は3通り(コンセント・ソーラーパネル・シガーソケット)
- Jackery ポータブル電源 600 Plusでできること、使える家電
- 【動画あり】UPS(無停電電源装置)機能:自動復帰しない家電に接続すると効果的
- Jackery ポータブル電源 600 Plusと300 Plus・1000 Plus・2000 Plusの違いは?
- 結論:防災対策にJackery Solar Generator 600 Plusをおすすめします
Jackery Solar Generator 600 Plusとは?
「Jackery Solar Generator 600 Plus(ジャクリ ソーラージェネレーター 600 プラス)」とは、「Jackery ポータブル電源 600 Plus」とソーラーパネルがあらかじめ組んであるセット商品です。ソーラーパネルは、用途に応じて2モデルから選べます。
Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルのセットは「Solar Generator(ソーラージェネレーター)」と呼ばれており、セット販売が基本です。
Jackeryでは、お得感と停電時の電力確保という安心感から、セットモデルが主力商品となっています。
ESSE オンラインで70代の女性の方がこのようなことを仰っていました。
「ポータブル電源はキャンプや災害時に活躍するものというイメージがありましたが、使用させていただいている途中で、太陽光でつくった無料の電気で、すべての電化製品の充電ができるのだと気がつきました。さっそくスマートフォンやノートパソコン、コードレス掃除機を充電してみました。こうすれば、電気代の節約にもなりますね」2
ESSE オンライン
Jackeryではソーラーパネルとポータブル電源のセットを販売することで、多くの方のニーズに応えています。
防災対策グッズで最も重要な製品の一つ
大きな地震が発生し、停電が数日間続いたとします。そんな非常時でもJackery Solar Generator 600 Plusさえあれば安心です。
コンパクトなサイズで持ち出しやすいので、避難所への移動にも便利。付属のソーラーパネルを使えば、晴れた日中は太陽の力で電気を作ることができます。スマホの充電はもちろん、LED照明やラジオの電源としても活躍。暗闇の中で情報を得るのにとても重宝します。
IHクッキングヒーターなども使えるので、温かい食事を作ることもできます。体と心が疲れた状況でこそ、温かい食事のありがたみを感じるものです。
このように、いざという時の強い味方になってくれるのがJackery Solar Generator 600 Plusなのです。日頃から使い慣れておけば、もしもの際に本当に頼りになるパートナーとなってくれるでしょう。
使い方に応じて選べる2種類のソーラーパネル
Jackery Solar Generator 600 Plusのソーラーパネルには、2つのタイプが用意されています。どちらも最大出力は100Wで同じですが、使用シーンに合わせて選ぶことができます。
一つ目は、オーソドックスな2つ折りタイプで、少し大きめのサイズです。二つ目は、パネルの両面で発電ができる4つ折りタイプで、コンパクトに収納できます。
用途や持ち運びの頻度に応じて、適したソーラーパネルを選ぶことが可能です。
「SolarSaga 100」と「SolarSaga 100 Mini」の特徴を説明します。
SolarSaga 100の特徴(2つ折り)
SolarSaga 100 Miniの特徴(4つ折り)
この実機レビューでは、「Jackery ポータブル電源 600 Plus」と「Jackery SolarSaga 100 Mini」がセットになっている「Jackery Solar Generator 600 Plus」をご紹介します。
どのソーラーパネルセットを選ぶべきか Jackery SolarSaga 100?Jackery SolarSaga 100W Miniソーラーパネル?
「Jackery Solar Generator 600 Plus」は、2種類のソーラーパネルが選べます。どちらを選ぶべきか迷ってしまうかもしれません。
そこで、比較表を作成しました。個人的なおすすめは「SolarSaga 100 Mini」です。
主な違いは以下の点になります。
Jackery SolarSaga 100
Jackery SolarSaga 100 Mini
持ち運びをメインに考えている場合は「SolarSaga 100 Mini」、庭やベランダでの使用がメインならば「SolarSaga 100」が良いでしょう。
迷った場合は、「SolarSaga 100 Mini」を選んでおけば間違いありません。軽くてコンパクトなので、災害時の持ち運びや日々の出し入れに便利です。日々、ソーラーパネルを使っていますが、どうしても重い製品は面倒で使わなくなってしまいます。
Jackery ポータブル電源 600 Plus 製品スペック 外観・基本機能を紹介
アイテム名 | Jackery ポータブル電源 600 Plus |
型番 | JE-600C |
メーカー | Jackery(ジャクリ) |
価格 | 希望小売価格:86,000円 |
容量(Wh) | 632Wh |
出力(W) | 800W(サージ※1 1600W) |
ソーラー入電 | 11V-16V⎓8A Max; 16V-60V⎓10.5A/200W Max |
AC入力 | 100V-120V~ 50Hz/60Hz, 最大15A |
温度対応 | 充電温度:0~45 ℃,動作温度:-10~45 ℃ |
サイズ | 横300×高さ219×奥行き197mm 約7.3kg |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン |
費用対容量(1Whあたり単価) | 136.1円 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:2口 DC/シガーソケット:1口 12V⎓10A, 最大10A USB:1口 18W Type-C 出力のみ:1口 30W Type-C 出力のみ:1口 100W |
- Q※1 サージとは?
- A
サージとは、製品に定格を超える電圧がかかることです。雷などが原因で起こることがあり、電気製品の故障につながります。Jackeryのポータブル電源には、こうしたサージから接続機器を守る保護回路が搭載されています。
「Jackery Solar Generator 600 Plus」の同梱物・取扱説明書
「Jackery Solar Generator 600 Plus」の「SolarSaga 100 Mini」バージョンの同梱物・取扱説明書になります。
取扱説明書は、Jackery公式サイトで確認できます。
前面に出力ポートが集まっていてわかりやすい
このセクションでは、Jackery ポータブル電源 600 Plus外観を見ていきながら、使い方や役割を解説していきます。
まずは前面左上からスタート。
前面左上には、シガーソケットポートと主電源スイッチが配置されています。
ディスプレイは中央上部に位置し、発色が良好で情報が整理されているため、機械が苦手な方でもポータブル電源の状態を把握しやすくなっています。
ただし、同じ情報がアプリでも確認できるため、ディスプレイを使用しない人もいるかもしれません。そのような場合には、ディスプレイをオフにすることも可能です。
【動画あり】LEDライトは災害対策に有効(ロー・ハイライト・SOSモード)
前面右側には、LEDライトが搭載されています。このライトは本体だけでなく、専用アプリからも操作可能で、ロー・ハイライト・SOSの3つのモードを選択できます。
LEDライトは、非常時の照明として停電時や野外での使用時に周囲を照らしたり、夜間や暗所での作業時に手元を照らす作業灯としても利用できます。
また、緊急時には、LEDライトを点滅させてSOS信号を発信することで、救助を求めるための手段としても役立ちます。
LEDライトの点灯方法については、以下の動画を参照していただくと分かりやすいと思います。
また、ポータブル電源本体のLEDライトだけでは明るさが不足する場合もあるかもしれません。
そのような時は、USB給電やコンセント給電のLEDライトを追加で用意しておくと、様々な状況に対応できて便利です。
コンセントは余裕のある横並び2口
右下には、2つのACコンセントが搭載されています。2つのコンセントを合わせて最大800Wまで出力することができ、安定した100Vの電力を供給します。
コンセント同士の間隔が十分に確保されているため、大きめのアダプターを接続しても互いに干渉することなく使用できます。また、周波数は自動的に認識されるため、ユーザーが手動で切り替える必要はありません。
USBポート(USB-C 30W/100W・USB-A 18W)
左下には、3つのUSB出力ポートが配置されています。2つのUSB-Cポートは、それぞれ30Wと100Wの出力に対応しており、1つのUSB-Aポートは18Wの出力が可能です。
充電するガジェットが多い場合、ポートの数が不足するかもしれません。そのような時は、シガーソケットポートにカーチャージャーを接続することで、USB出力ポートの数を増やすことができます。
カーチャージャーを使用することで、USBポートの不足を解消できるだけでなく、シガーソケットポートに蓋をすることで埃の侵入を防ぐこともできます。
天板・持ち手・背面・側面:収納性と携帯性を重視したデザイン
上部には、Jackery社の特徴である折りたたみ式ハンドルが備えられています。このハンドルを折りたたむことで、上面がフラットになり、収納がしやすくなっています。また、持ち手の内側には緩衝材が付いているため、手が痛くなりにくい設計になっています。
側面には、ファンとAC入力ポート、ソーラーパネルやシガーソケットから充電するためのDC入力ポートが配置されています。これらのポートは、ポータブル電源を充電する際に使用します。
収納性と携帯性を重視したデザインが特徴です。大容量のポータブル電源の中には、サイズが大きすぎて収納場所に困ってしまうという声もありますが、このモデルは防災用としてちょうど良いサイズに設計されています。
Jackery Solar Generator 600 Plus 4つの特徴
「Jackery Solar Generator 600 Plus」の主な特徴は以下の4点です。
- 長寿命・優れた性能
- 持ち運びやすく、使いやすい
- 優れた保護機能で高い安全性
- 災害・停電時にも活躍
1つずつ見ていきましょう。
1.長寿命・優れた性能
2.持ち運びやすく、使いやすい
3.優れた保護機能で高い安全性
Jackery社は、高品質なポータブル電源とソーラーパネルを提供するために、独自のイノベーションラボで徹底的なテストを行っています。3
これらの厳しいテストをクリアした製品だけが、消費者の手に届けられます。ポータブル電源の事故も増えてきていますので、安全な製品を選んでください。
参考記事:ポータブル電源の隠れた危険性:火災・爆発 最新ニュースと事故を防ぐためのガイド
4.災害・停電時にも活躍
- QUPS機能とは?
- A
「無停電電源装置」のことで、停電が発生しても電力を供給し続けてくれる機能です。コンセントから電気を取れなくなった瞬間でも、ポータブル電源内のバッテリーからすぐに電気を供給してくれるので、PCの作業中でも急に電源が落ちてデータが消えてしまうような心配がありません。
Jackery Solar Generator 600 Plusは、その使いやすさと安全性、そして災害時の備えとしても優れた製品です。
Jackery SolarSaga 100 Miniソーラーパネル 外観・基本機能を紹介
製品名 | Jackery SolarSaga 100 Mini |
型番 | JS-100D |
交換効率 | 23% |
定格電圧 | 25.3V±5% |
定格電流 | 3.95A±5% |
開路電圧 | 30V±5% |
短絡電流 | 4.17A±5% |
収納サイズ | 425 x 422 x 55mm |
展開サイズ | 1675 x 420 x 22mm |
重量 | 3.2Kg±0.2Kg |
防水性能 | IP68 |
Jackery SolarSaga 100 Miniソーラーパネルの詳細な画像や性能検証の結果については、天候が整い次第、追って掲載いたします。
→ 「Jackery SolarSaga 100 Miniソーラーパネル」取扱説明書(クリックするとPDFが開きます)
充電方法は3通り(コンセント・ソーラーパネル・シガーソケット)
充電方法 | フル充電時間 |
ソーラーパネル200W×1枚 | 4.3時間 |
ソーラーパネル100W×2枚 | 4.3時間 |
ソーラーパネル100W×1枚 | 8.5時間 |
コンセント(AC充電) | 1.7時間 |
シガーソケット | 7.5時間 |
Jackery ポータブル電源 600Plusの充電方法は、コンセント・ソーラーパネル・シガーソケットの3通りです。それぞれの充電スピードや充電方法を見ていきましょう。
【動画あり】コンセントでの充電 充電スピードは3パターン(静音・高速・緊急)
Jackery ポータブル電源 600 Plusには、静かな充電モード、高速充電モード、緊急充電モードの3つの充電モードがあります。
各モードの充電スピードは以下の通りです。
静かな充電モード:約180W(フル充電まで約3時間)
高速充電モード:約480W(フル充電まで約1.7時間)
緊急充電モード:約650W(フル充電まで約1時間)
ただし、バッテリー容量が0%からフル充電になることはあまりないため、実際の充電時間は上記の半分程度になることが多いでしょう。
緊急充電モードは、台風や大雪などで停電が予測できる時や、大地震の後に余震が予想される時に使用するのが効果的です。
普段は緊急充電モードを避け、バッテリーに優しい充電方法を心がけることで、長持ちさせることができます。
動画で充電スピードとファンの音を確認できます。
シガーソケットによる走行充電
走行充電の方法:シガーソケット充電ケーブルは別売り
ソーラーパネル充電:簡単!60秒で設置
Jackery Solar Generator 600 Plusは、同梱のソーラー充電ケーブルを使用することで、簡単にソーラーパネルからの充電できます。ソーラーパネルを開き、ケーブルを接続するだけで、わずか60秒ほどでセッティングが完了!この手順は非常に簡単なため、機械が苦手な方でも問題なく太陽光発電を始められます。
実際にソーラー充電を試してみたところ、あまり良い発電環境ではない状況でも80W程度の発電が確認できました。より適切な条件下では、さらに高い発電効率が期待できるでしょう。詳細な検証については、後日改めて行う予定です。
なお、100Wのソーラーパネルを2枚使用したい場合は、別途直列接続用のパーツを購入する必要があります。
公式 Jackery SolarSaga アダプター(Pro/Plus専用)
Jackery ポータブル電源 600 Plusでできること、使える家電
Jackery ポータブル電源 600 PlusのAC出力は800Wで、ご家庭のコンセントの1500Wよりも小さいため、使えない家電もあるのではないかと心配する声もあります。
しかし、800Wあれば条件付きですが、ほとんどの家電が使えます。出力が大きいとインバーターの効率が悪くなる面もあるので、自分の使い方に合わせて、出力とバッテリー容量、サイズのバランスを考えて選ぶことが大切です。
それでは、家電を使っている様子を見ていきましょう。
【動画】家電を使ってみた様子を動画で紹介
準備中です。
電子レンジ:設定や機種によっては使える
Jackery ポータブル電源 600 Plusで電子レンジを使用できるか、パナソニック製のNE-FL222-Kモデルを用いて検証しました。
参考:パナソニック 電子レンジ NE-FL222(パナソニック公式サイト)
この電子レンジは、3つの出力(600W・500W・150W)を選択できます。500Wの出力を選択したところ、消費電力は約850Wでした。この状態で5分間の加熱を行ったところ、問題なく動作することが確認できました。
ただし、電子レンジの消費電力は機種によって異なるため、すべての電子レンジがこのポータブル電源で使用できるとは限りません。ご自身の電子レンジの出力を「電力計 チェッカー」で確認すると良いかと思います。
また、電子レンジをポータブル電源で常用したい場合は、出力の大きい「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」、「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の方が適しているでしょう。
しかし、車中泊や災害時の備えとして、単機能の電子レンジとJackery ポータブル電源 600 Plusをセットで用意するのは有効な選択肢だと感じました。コンパクトさも大きなメリットですから。
ドライヤー:実用的に使える
Jackery ポータブル電源 600 Plusで、SALONIA サロニア製のスピーディーイオンドライヤーを使用できるか試してみました。このドライヤーには、以下の3つのモードがあります。
検証の結果、セットモードまでは問題なく使用できることが分かりました。この出力レベルであれば、十分に実用的だと言えるでしょう。
特に女性にとって、災害時やキャンプなどの場面でドライヤーが使えることは、非常に便利だと感じました。
IHクッキングヒーター:フルに使えて調理も可能!
dretec(ドリテック)製のIHクッキングヒーターを使用できるか試してみました。このIHクッキングヒーターには、次の2つのモードが搭載されています。
検証の結果、加熱モードでは9段階目まで使用できることが分かりました。この火力レベルであれば、ガスと同程度のスピードでお湯を沸かしたり、ラーメンを作ったりすることができます。
また、ちょっとコーヒーを淹れる際にも、電気ケトルよりも楽かもしれません。ステンレス製であれば、シエラカップなどキャンプ用品が流用できるのも便利ですね。
電気ケトル:低出力の電気ケトルであれば使える
Jackery ポータブル電源 600 Plusで電気ケトルを使用できるかどうかは、製品の消費電力によって異なります。一般的なティファールなどの電気ケトルは、消費電力が1200W程度と高いため、このポータブル電源では使用できません。
しかし、「Focustar 電気ケトル ポータブル 0.8L」のような低出力の電気ケトルであれば、問題なく使用することができます。このケトルの消費電力は約500Wであるため、Jackery ポータブル電源 600 Plusの出力範囲内に収まります。
ただし、低出力の電気ケトルは、お湯が沸くまでに時間がかかるという欠点があります。それでも、電気ケトルが使えることは非常に便利であり、特に防災対策としては有効でしょう。
また、低出力の電気ケトルは価格も手頃なので、ポータブル電源と一緒に揃えておくのもおすすめです。停電時やキャンプ・車中泊でも、温かい飲み物を楽しむことができます。
【動画あり】UPS(無停電電源装置)機能:自動復帰しない家電に接続すると効果的
UPS(無停電電源装置)とは、停電などの非常時に電気機器に一定時間電力を供給し続ける装置のことです。この機能は、夏の停電時にエアコンを動かし続けることで、ペットを守るといった場面で特に役立ちます。
ポータブル電源のUPS機能は、以下のような仕組みで動作します。
- 通常時:コンセントからポータブル電源を通過して家電へ電力が供給される。
- 停電発生時:ポータブル電源内蔵のバッテリーから電力が供給されるように自動で切り替わる(切り替え時間は20ミリ秒未満)。
- 停電時:接続した家電への電源供給が継続される。
UPS機能の実際の動作を、以下の動画でご覧ください。
動画では、エアコンを動かしながらコンセントからの電力を遮断し、UPS機能によってエアコンが停止せずに動き続ける様子を確認できます。バッテリー残量によっては、数時間はエアコンを動かし続けられそうです。
この機能を活用するには、普段から冷蔵庫やPCなどの電源にポータブル電源を接続しておく必要があります。そうすることで、停電などの緊急事態が発生した場合でも、電源供給が自動的にポータブル電源に切り替わり、家電の動作を継続することができます。
Jackery ポータブル電源 600 PlusのUPS機能は、バッテリー容量を85%に維持したまま使用できるため、バッテリーの劣化を抑えながら活用できます。
一方、他社製品の中には、UPS機能を使うにはバッテリー容量を100%に保つ必要があるものもあります。これは、バッテリーにとって理想的な状態ではないので注意が必要です。
Jackery ポータブル電源 600 Plusと300 Plus・1000 Plus・2000 Plusの違いは?
Jackery Plusシリーズは、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源です。この電池は、安全性が高く、長寿命であるのが特徴。
Jackeryには、Plusシリーズ以外にも、リチウムイオン電池を使用したProシリーズと無印シリーズがあります。
現在、Plusシリーズには4つの製品があり、最新モデルはJackery ポータブル電源 600 Plusです。これにより、ほとんどの方のニーズに応えられるラインナップが揃いました。Jackeryさんの協力により、全製品の実機レビューが当サイトに掲載されています。
- Jackery ポータブル電源 300 Plus
- Jackery ポータブル電源 600 Plus
- Jackery ポータブル電源 1000 Plus
- Jackery ポータブル電源 2000 Plus
※「Jackery Explorer 100 Plus」はモバイルバッテリーなので除いています。
Jackery Plusシリーズを比較表にしました。
1000 Plusと2000 Plusは、拡張バッテリーを搭載し、ホーム電力バックアップやアウトドアなど多様な用途に適しています。
300 Plusは最もコンパクトで、主にスマホやパソコンの充電に適しています。600 Plusは300 Plusの特性を継承しつつ、より多くの家電製品が使える高出力モデルです。キャンプなどの持ち運びはもちろん、防災用途にちょうどいいサイズを開発したとのこと。
Jackery 300 PlusとJackery 600 Plus、1000 Plusと2000 Plusは同じPlusシリーズに属していますが、用途によって選び方が異なります。
家庭内の電力バックアップとして使用する場合は、大容量の1000 Plusや2000 Plusがおすすめです。一方、アウトドアや移動時の使用を主な目的とし、災害時にも活用できる機動性の高いモデルを求めるなら、300 Plusや600 Plusが適しています。
ご自身の目的に合わせて、バッテリー容量と携帯性のバランスを考慮して選ぶことが大切です。どれを選んでいいかわからない場合は、お気軽にコメント欄でご相談ください!
Jackery ポータブル電源 300 Plusの特徴
実機レビューあります↓
Jackery ポータブル電源 1000 Plusの特徴
実機レビューあります↓
Jackery ポータブル電源 2000 Plusの特徴
実機レビューあります↓
他社製品との比較について
当サイトでは他社製品との比較を意図的に省略しています。なぜなら、ポータブル電源はそれぞれの使用環境やニーズによって異なる価値を持つため、一概に比較するのは難しいからです。
とはいえ、何もないのでは悩みが解決しませんので、簡単な比較表を作成しました。
比較対象は以下の3製品です。
- BLUETTI ポータブル電源 AC70
- EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 Pro
- Anker Solix C800
コメント欄で「比較したい製品や用途、予算」などをお知らせいただければ、個別に最適な選択肢を提案させていただきます。
また、「信頼のブランド×安全性!リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載ポータブル電源ランキング」で、今までにレビューしてきた製品を相対的に評価しています。ぜひ参考にしてください。
結論:防災対策にJackery Solar Generator 600 Plusをおすすめします
Jackery製品は、質実剛健で操作性に優れており、必要な機能も揃っています。炊飯器や電子レンジのように、日常で当たり前に使える家電として位置づけられるでしょう。操作が難しそうと感じる方でも、安心して使用できる製品です。
Jackery製品は、実際の災害現場でも役立っています。今年発生した能登半島地震の被災地でJackeryが支援活動を行った際は、長引く停電の中、スマホの充電や調理器具の利用、通信インフラの復旧や衛星ブロードバンド「Starlink」の電源としてポータブル電源やソーラーパネルが大変役に立ったというお声も沢山あったそうです。4
参考記事:Jackery Japan 令和6年能登地震支援活動報告
このような活動から見出されたアイデアなどが「Jackery Solar Generator 600 Plus」には活かされています。
ポータブル電源は、普段から使用していないと、いざというときに役立ちません。そこで、「フェーズフリー5」という考え方が提唱されています。これは、日常でも非常時でも活用できるように、身の回りのモノやサービスを利用しようというものです。
ポータブル電源を防災用に購入しても、以下のような問題が起こりがちです。
夜間に災害が発生し、停電になった場合、ポータブル電源の使い方がわからないと、パニックに陥ってしまうかもしれません。こうした事態を避けるために、日頃からポータブル電源を活用することが推奨されています。
「Jackery Solar Generator 600 Plus」は、コンパクトで女性でも扱いやすく、それでいて家電を使うことができる、普段使いにベストバランスな製品です。
初めてソーラー発電を試す方や、初めてポータブル電源を購入する方には、特に「Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Miniソーラーパネル セット」がおすすめです。全てがセットになっているため、追加の設定や手間なく、すぐに使用を開始できます。
何かご不明な点や質問があれば、気軽にコメント欄で教えてくださいね。
参照リンク
- 北陸電力ホームページ ↩︎
- 70代・「ポータブル電源」のある暮らし。災害時だけではなく、節約にも ↩︎
- 「安全で信頼性の高い製品を届ける」ポータブル電源の製造現場で垣間見えた、Jackeryのこだわりとは ↩︎
- 今注目の防災トレンド「フェーズフリー」の認証を初取得!「Jackery ポータブル電源 600 Plus」とソーラーパネルとのセット商品を本日4月22日(月)より販売開始! ↩︎
- 一般社団法人フェーズフリー協会 ↩︎
開示条件
本記事で紹介する製品は、「株式会社Jackery Japan」から貸与を受けたものです。本記事の作成にあたり、メーカーからの金銭的な対価は一切受けていません。本記事の内容は全てパワーバンクスの独自の視点で作成しており、メーカーや広告主による影響は一切ありません。詳しくは、当サイトのコンテンツポリシーをご覧ください。
コメントをどうぞ!
蓄電池は火災が心配ですが、家の中に常時置いていてもだいじょうぶなのでしょうか?。購入にふみきれない理由です。
たいらがわ様、コメントありがとうございます。
ポータブル電源の火災や爆発に関するご不安、よく理解できます。
確かに、工業製品である以上、完全に安全とは言い切れません。
しかし、製品選びと使用方法に気をつけることで、安心して使用できるようになります。
ポータブル電源の火災事故の多くは、リチウムイオン電池を使用した製品で発生しています。
リチウムイオン電池は安全性がやや低く、万が一の火災の際の被害も大きくなります。
そこで、リチウムイオン電池よりも安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源を選ぶことをおすすめします。
これにより、事故のリスクを大幅に下げることができます。
安全性の高いポータブル電源を選べば、ご家庭内に常時置いておくことも問題ありません。
室内は温度変化が緩やかなため、暑さ寒さの厳しい屋外よりも安全性が高まります。
つまり、安全性の高い製品を選ぶことで、火災の心配をせずにポータブル電源を使用できます。
リン酸鉄リチウムイオン電池についての詳細は、当ブログの「リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの安全性について」という記事で解説しておりますので、ぜひご一読ください。
また、いつでもコメントをくださいね。
お待ちしております。
今後ともよろしくお願い致します♪