
キャンプ場で目立ちそうなデザインをしたリン酸鉄リチウム電池搭載ポータブル電源が発売開始されます(2022年4月15日)。
LACITAブランドのENERBOX1300。
LACITAは2018年ごろからポータブル電源を販売している比較的老舗のブランドです。
LACITA公式サイト:https://shop.lacita.co.jp/products/citaeb-1300
LACITA ENERBOX1300の特徴は以下の通り。
特徴
- リン酸鉄リチウム電池を使っている
- 定格1,300Wなのでほぼ全ての家電が使える
- デザインがキャンプに向いている(見栄え・積み込みやすさ・持ちやすさ)
- ACコンセントが100V
この記事では特徴を簡単に説明し、他社製品との比較をしてみます。
LACITA ENERBOX1300の特徴

容量・出力はミドルクラス。基本性能のしっかりしたベーシックなタイプのポータブル電源だと思います。
1,000Whクラスのリン酸鉄リチウム電池を使ったポータブル電源があまりないのでかなり売れるのではないでしょうか。
AC出力は100Vで1,300W。だいたいの家電は使用できますね。
USB-Aが3ポート(うち2口が急速)、Type-CがPD60W。少し物足りない感じかな。
パススルーは可能だが、USBとDCのみとのこと。本体を充電しながらACコンセントは使えません。
本体をフル充電するのに9時間かかる。他社製品に比べると少し遅い。
17kgあるのでしっかりした持ち手が両端にあるのはとても良いですね。
ソーラーパネル入力はDCとアンダーソンコネクタ。汎用性は高いです。
リン酸鉄リチウム電池を使ったポータブル電源との比較
リン酸鉄リチウム電池だけに絞ってポータブル電源を探している方もいるので比較をしてみます。
同じような容量・出力の製品はないので、どんなポジションにこの製品があるかがわかる感じになれば。
リン酸鉄リチウムを使ったポータブル電源に関しては「リン酸鉄リチウム電池を搭載したポータブル電源を紹介します」という記事でも解説しています。
今回比較するのは、「BLUETTI EB70S」「EENOUR P2001」「EcoFlow DELTA Pro」です。
製品名 | 価格(円) | 出力(W) | 容量(Wh) | 円/1Wh | 重量 | 充電時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
ENERBOX | 179,800 | 1,300 | 1,254 | 143.4 | 17kg | 9時間 |
BLUETTI | 79,800 | 800 | 716 | 111.5 | 9.7kg | 4時間 |
EENOUR | 218,800 | 2,000 | 2,000 | 109.4 | 22kg | 1.8時間 |
EcoFlow | 339,300 | 3,000 | 3,600 | 94.3 | 45kg | 3.1時間 |
「円/1Wh」は容量1Whあたりの価格になります。容量以外の機能もありますので比較対象としては不十分ですが簡単な目安に。
真っ向勝負の比較対象はありません。家電が使えるクラスとしては最も安く、コンパクトなモデルと言えます。
若干価格が高いかなぁ、といった感じがします。デザインは一番いいかな。
参考記事:EcoFlow DELTA Pro 実機レビュー あなたの暮らしを守り、生活を変えるポータブル電源
同レベル帯のポータブル電源との比較
こちらでは電池の種類に関係なく、同じレベルの製品と比較します。
比較対象製品は、「Jackery1500」「EcoFlow DELTA Max」「MaxPower MP1300」です。
製品名 | 価格(円) | 出力(W) | 容量(Wh) | 円/1Wh | 重量 | 充電時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
ENERBOX | 179,800 | 1,300 | 1,254 | 143.4 | 17kg | 9時間 |
Jackery | 179,800 | 1,800 | 1,534 | 117.2 | 16kg | 7.5時間 |
EcoFlow | 187,000 | 2,000 | 1,612 | 116.0 | 22kg | 1.7時間 |
MaxPower | 128,000 | 1,300 | 1,160 | 110.3 | 9.3kg | 4時間 |
ENERBOX以外はリチウムイオン電池・三元系リチウム電池の製品です。
リン酸鉄リチウム電池より比較的安価・軽量になります。
その分、充放電サイクルが少ないので、価格だけでお得度は測れません。
簡単にリン酸鉄リチウム電池とリチウムイオン電池の違いをみてみましょう。
世界的には安全性・ライフサイクルの長さではリン酸鉄リチウム、単位あたりの電力容量や電力効率ではリチウムイオンと考えられています。
発熱量が少ないと考えられているのはリチウムイオンです。リン酸鉄リチウムは発熱があっても熱暴走が少ないので安全と言われています。
「Wood Mackenzie」にリチウムイオン電池や鉛蓄電池との比較がありましたので転載いたします。
LFPがリン酸鉄リチウムです。

やたらめったらリチウムイオン電池が爆発・発火(発火事件リスト)しているわけではありませんので、コストと安全性などを総合的に考えて選ぶといいと思います。
このクラスで最も売れている「Jackery 1500」とはいい勝負ですね。機能面での差は出力値(W)の部分。バッテリーの種類とどちらをとるか。
「EcoFlow DELTA Max」は、価格帯は同じくらいですが性能面では上位互換といった感じ。性能をとるか安全性・高寿命をとるか。
「MaxPower MP1300」は、性能はほぼ同じですが価格が30%安い。価格をとるか安全性・高寿命をとるか。MaxPowerはあまり知られていないですが、日本にサポートオフィスがありカスタマーサービスに定評があります。
参考記事:EcoFlow DELTA Max実機レビュー 大容量ポータブル電源の決定版
まとめ
スペック的には普通といったところでしょうか。
充電時間が長いことが気になりますが、計画的に充電をしておけばOKでしょう。
LACITAは修理部があり、電池交換も行ってくれるそうです(どういった条件でなのかはわかりません)。
メーカー2年保証と10年近く持つ高寿命のバッテリー。
一番目を惹くのは無骨なデザインですね。キャンプサイトで映えそうです。
普段から使うものなので、デザインも大事な要素。管理人はデザインが気に入ったので欲しいなぁ、と思っています。
デザインが気に入れば「買い!」ですね。