
白物家電と違い、よくわからないブランドばかりなのがポータブル電源。
そんな中、いくつかのブランドが信頼を得ていて、売り上げが集中してきています。
下の表が売上高(2019/9〜2020/9)で比較したブランド集中度です。
※アプリでデータを集めているので誤差があります。参考程度に。
トップは売り上げシェア40%、ダントツでJackery。
その後、スマートタップ、suaoki、EcoFlowと続いています。
EcoFlowに関しては、エコフローテクノロジージャパンと表記が分かれてしまっているので実質的には2位です。
そこでJackeryの各モデル(240/400/700/1000)とEcoFlow RIVERシリーズを比較してみたいと思います。
EcoFlow RIVERシリーズのクラウドファンディングページでJackery製品と比較して悩まれた方が多数見受けられました。
両社ともに、製品レベル・カスタマーサービスレベルが優れているので悩んでしまいますよね。
用途にぴったりなポータブル電源選びの参考になれば幸いです。
Jackeryの各モデル(240/400/700/1000)に、RIVERシリーズの容量・価格帯が近いものを比較させていきます。
RIVERシリーズを購入することは決まっていて、どのモデルにするか迷っている方には「【EcoFlow】RIVERシリーズどれを選べばいいのかな?【他ブランドとの比較・使える家電の紹介】」という記事がありますので、よかったら読んでみてください!
「Jackery 240」と「EcoFlow RIVER」の比較
全体的な性能ではEcoFlow RIVERに軍配が上がります。ひとまずスマホなどの充電ができて出費を抑えたい方はJackery 240がおすすめ。
Jackery240は、2万円台のポータブル電源ではもっとも売れている製品です(月間1,300台くらいかな)。
EcoFlow RIVERは、RIVERシリーズの中でもっとも安価なシンプルモデル。
エクストラバッテリーをプラスすることで「RIVER MAX」にすることができる拡張性を持ちます。
両者には価格差が約2万円あるので比較するのは少し無理がありますので参考程度に。
価格 | 容量 | 出力 | 重さ | 充電時間 | |
Jackery240 | 21,800円 | 240Wh | 200W(最大400W) | 3.2kg | 7時間 |
RIVER | 39,600円 | 288Wh | 600W(最大1200W) | 5kg | 1.6時間 |
容量はだいたい同じくらいですね。
大きな違いとしては、「出力(W)」「充電時間」「USB-Cポートの有無」「LEDライトの有無」です。
RIVERシリーズは全てのモデルでX-Boost機能を使えば、一部1200Wまでの家電を使うことができます。
例えば、RIVERだと容量288Whなので、1200Wのドライヤーを20分くらい使えます。
RIVER MAXで使える家電の実演レビュー(当サイト内記事)
Jackery240は出力200Wなので高出力家電は使用できません。
コンセントからの充電時間は、Jackery240が7時間に対して、RIVERは1.6時間と圧倒的な差があります。
RIVERにあって、Jackery240にないものが「USB-Cポート 100W」と「LEDライト(通常点灯・SOS点滅・注意喚起点滅)」「エクストラバッテリーでの容量増加」です。
出費を抑えて、USB-Aでのスマホ充電、ACコンセントでPCなどの軽出力家電を使いたいという方には「Jackery240」がぴったりです。
USB-CポートやLEDライトが必要、短時間でもドライヤーや電気ケトルを使いたい、将来的な容量増加を考えている方には「RIVER」をおすすめします。
「Jackery 400」と「EcoFlow RIVER MAX」の比較

ちょっと比較対象にならないかも
女性
価格なら「Jackery400」、LEDのモードライトで楽しみたい方は「RIVER MAX」
Jackery400は、4万円台のポータブル電源ではもっとも売れている製品です(月間1,500台くらいかな)。
EcoFlow RIVER MAXは、上記のRIVERにエクストラバッテリーを追加したモデル。
容量576Wh、AC出力600W(サージ1200W)になります。

参照:エコフロー RIVER 600シリーズ(Makuake)
LEDライトを様々なバリエーションに輝かせることができる仕様(ムードライト)が「RIVER MAX」だけに組み込まれています。
両者には価格差が約2万円あるので比較するのは少し無理がありますので参考程度に。
価格 | 容量 | 出力 | 重さ | 充電時間 | |
Jackery400 | 49,800円 | 400Wh | 200W(最大400W) | 4.1kg | 7.5時間 |
RIVER MAX | 63,800円 | 576Wh | 600W(最大1200W) | 7.6kg | 1.6時間 |
「Jackery 700」と「EcoFlow RIVER PRO」の比較

定番商品なら「Jackery700」、高出力・拡張性なら「RIVER PRO」
女性
価格・容量は同じくらい。電子レンジやドライヤー、電気ケトルを使う可能性がある方は「RIVER PRO」を選ぶと良いと思います
Jackery700は、ポータブル電源業界でもっとも売れている製品だと思います(月間2,000台くらいかな)。
「EcoFlow RIVER PRO」はエクストラバッテリーを接続するための基礎になるモデルです。
価格・容量ともに同じくらいで、どちらを購入しようか迷われている方が多い組み合わせ。
価格 | 容量 | 出力 | 重さ | 充電時間 | |
Jackery700 | 84,500円 | 700Wh | 500W | 6.3kg | 11時間 |
RIVER PRO | 79,800円 | 720Wh | 600W(最大1200W) | 7.2kg | 1.6時間 |
価格帯・容量は同程度ですが、出力は「RIVER PRO」に軍配があがります。
「Jackery ポータブル電源 700」は500Wなので高出力家電は使用できません。
容量だけで選ぶならば、どちらを選んでも大丈夫です。
電子レンジやドライヤー、電気ケトルを使う可能性がある方は「RIVER PRO」を選ぶと良いと思います。
「RIVER PRO」の720Whという容量は、600W以上の高出力家電が約1時間以上使える容量です。
「Jackery 1000」と「EcoFlow RIVER PRO+エクストラバッテリー」の比較

どちらも大容量・高出力でおすすめできる!
女性
必要に応じて、持っていく容量を変えたい方は「EcoFlow RIVER PRO+エクストラバッテリー」、分割する必要がなく、1000Wまでの家電をそのまま使いたい方は「Jackery1000」
価格 | 容量 | 出力 | 重さ | 充電時間 | |
Jackery1000 | 132,810円 | 1000Wh | 定格1000W最大2000W | 10.6kg | 7.5時間 |
RIVER PRO+ | 129,300円 | 1440Wh | 600W(最大1200W) | 14.2kg | 3時間 |
大容量ポータブル電源対決ですね。
ともに容量1000Wh、出力1000Wを超えます。
「Jackery1000」は、普通に1000Wまでの家電を使用できます。
ドライヤーは稼働はするかもしれませんが、メーカーから使用が推奨されていません。
電気ケトル、電子レンジも1000Wまでのものならば稼働できます。

この2つを接続することで、合計1440Whの大容量ポータブル電源へ進化します。
高出力家電のドライヤーや電子レンジ、ポータブル冷蔵庫なども長時間使用することが可能になります。
しかし、例えば1000Wの家電は600Wまで電圧を下げて使用する点に注意。
同じエコフロー社の「EFDELTA」、「suaoki G1000/G1200」、「ALLPOWERS Monster X」と高出力家電の使える【1000W・1000Wh以上のポータブル電源】がありますが、「RIVER PRO + エクストラバッテリー」には他にはないメリットがあります。
必要ない時はエクストラバッテリーを切り離して、「RIVER PRO」だけで持ち運びできる点です。
コンパクトカーでキャンプや車中泊をしている方、管理人もですが荷物はできる限り少なくしたいもの。
用途や日程に応じて容量を選べるのは、今までにない特徴・メリットです!
ユーザーニーズを丁寧に拾ったことから生まれたアイデアなのでしょうね。
分割する必要がなく、1000Wまでの家電をそのまま使いたい方は「Jackery1000」。
必要に応じて、持っていく容量を変えたい方は「EcoFlow RIVER PRO+エクストラバッテリー」。
EcoFlow RIVER PROは一部1200Wまでの家電が使えますが、600W以上のものは電圧を下げて使用します。
分割の有無・使いたい家電の出力量で選ぶと良いと思います。
2021/34/5追記:Jackeryからさらに大容量のポータブル電源「Jackery 1500」が発売されました。
「Jackery 1500」も以下の記事で「EcoFlow RIVER PRO+エクストラバッテリー」と比較しています。
Jackery Ace1500 登場!EFDELTAやRIVERよりすごいのかな?
まとめ:保証期間はどちらも2年間で安心
この二社に共通するのは、「カスタマーサービスの質が高い」ということ。
保証期間は2年ありますし、困ったことがあったらメール等で連絡するとすぐに返事がきます。
ポータブル電源というわかりにくい製品だからこそ、性能は元よりアフターフォローも重要視すべきであると考えます。
予算や用途に合わせて、ぴったりのアイテムを選んで頂く一助になれば幸いです。
まとめ
この記事を書いたのが2020年。
だいぶ内容が古くなっています、すみません。
2022年8月に書き直します。
最新おすすめポータブル電源を紹介している記事が2つありますのでよろしければそちらをどうぞ。
以上、【災害の備え・キャンプ】EcoFlow RIVERシリーズとJackeryを比較【ポータブル電源】という話題でした。
価格で選ぶならJackery240、性能・拡張性ではEcoFlow RIVER
女性